TENET:順行時間と逆行時間①
ものすごい映画を観てしまった・・・。
今回のタイトルにも挙げている、「インターステラー」「インセプション」「ダンケルク」を撮った監督、クリストファー・ノーランの最新作
「TENET」である。
この映画のテーマは『時間』。
我々が普段過ごす時間を「順行」とすると、その流れを逆に進む「逆行」ができるようになる「アルゴリズム」が未来からやってくる。
それを使いとんでもないことをしでかそうとする悪いやつを、
こちらも「順行・逆行時間」を駆使してとっちめてしまおう、というのが
本作の大まかなあらすじである。
filmarksにも衝撃を受けた直後に書き下したレビューを投稿しているので、
もしよければご一読願いたい。
この映画で特筆すべきなのは、映画が”映像”であることを活用して、
”逆再生”をストーリー・アクションに組み込んだことにあると思う。
おまけに、画面全体が逆再生になるのではなく、
特定の人物やものが順行する時間の中を逆転してやってくる
逆転している映像の中を我々と同じように順行している
という複雑な構成が、見事に収まっているのだから笑うしかない。
順行時間の主人公が時間を逆行してくる相手と格闘する場面では、
映画館で観ていてニヤニヤが止まらなかった。
逆再生している映像特有の、重力が逆転している感覚というか、
動作のピークが後半にずれ込む奇妙さ、そんな動きをする相手と、俊敏な動きを繰り出す主人公が組手を行っているのだ。
開いた口も塞がらなくなりますわ。
その逆行現象が起こる理由についても劇中で触れられているが、
「大事なのは感じることだ」の言葉通り、理屈抜きで圧倒される映像を体感することが、この映画の持つ醍醐味なのかもしれない。
自分なりに理解した理屈については、長くなるのでまた来週にでもまとめようと思う。
そしてこの映画は、「時間」というものの不思議さについて考えるいいきっかけになった。
今後しばらくは、「時間が進む」という現象について考えて見ようと思う。
いやほんとにすごかった。TENET。
すでに2回観ているが、この映画は何回でも観れると思う。
また観に行こうかなぁ。
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