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研究員インタビュー2020 vol.13~つじっこ編~

こんにちは。広報チームのあゆみです。研究員インタビュー第13弾は、この全国マドレ式対話の場づくり研究所(通称:マド研)設立の言い出しっぺのつじっこです。

つじっこは、東京都在住・二児の子をもつワーキングマザーです。マド研では、事務局チームと広報チームを兼任し、マド研の活動を力強く推進してくれています。

そんなつじっこに、今回は、マド研設立1周年をふりかえってもらったり、つじっこ自身が関わっている対話の場について、インタビューしました。

マド研設立1周年を迎えて

ーマド研が設立してめでたく1周年を迎えました!今の気持ちを教えてください。

2期目の準備でばたばたしていまして、そっちのことで頭がいっぱいで、言葉がでてきません……(笑)でも、まずは「よくやった!」とねぎらいたい気持ちです。

思い起こすと、マド研の設立当初は、目的や団体としてありたいビジョンは提示しているものの、「どうなるかわからない、何が生まれるだろう、ドキドキ」という気持ちでした。とにかく走りながら考えていこう、という感じ。マドレ式対話の場と同じで、集まった研究員、そして、集まった研究員が関心にあるテーマによって、創られていくと思っていました。

そんなふうに始まった研究所が、気が付けば1年間で100回以上の対話の場を作っていることに気づいて、純粋に「やっぱりみんなスゴイ!」と感じています。

言い出しっぺとしての想いは以前noteに書きましたが、もともと、対話を大切にしたい人たちを繋ぐプラットフォームとしての場、個人が何かやってみたいという気持ちを受け止められる場をつくりたいと思って、この研究所を設立しました。その2つが、今、達成できているのかどうか、ということは気になっています。

ー気になっているとは、どういうことですか?

20年度はどちらかというと、研究所の中の心地よさ、安心して話せるコミュニティの基盤をつくることに重きを置いて活動を進めてきました。そんな中、「これをやるよ!やってみたい、誰か一緒にやろうよ!」という声をあげている研究員はたくさんいますが、そうでない人ももちろんいて。子育て中の女性が多く所属するマド研の活動は、あくまで、第三の場です。仕事や、子育て、家事などがある中で、どうすれば自分が心地よく関われるかを自分で考えて選んでいくのですが、もうすこし、スモールステップというか、コミュニティに関わるきっかけをつくれるとよいのかもしれないな、ということが気になっています。研究所には事務局チームがありますが、研究員に対して一方的に何かサービスを提供する、研究員はそれを受け取る、という構造は望んでおらず、研究員一人一人が研究所をつくっていければというのが大前提としてあります。ですが、もう少し研究所として、何かできることがあるのではないか……?という気持ちがあります。21年度はそういった「コミュニティに参画しやすいしくみ」にもフォーカスしていきたいなと思っています。

あと、21年度は研究所として、対話を体験できる場や対話の担い手を増やしていけるように、広く一般に向けてさまざまな方に参加いただけるような場づくり活動を、開始したいです。

つじっこが開く対話の場

ーつじっこは、研究所の内外に関わらず、様々な場づくりに関わっていますが、具体的にどのような場を作っているのか教えてください。

WSD×インクルーシブラボ 
WSD(青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム)の卒業生とその家族を中心に、他の誰とも異なるひとりひとりを歓迎する場をつくっています。そのちがいから生まれる小さな「発見」をていねいに観察することで、他者を知り、自分を知り、お互いを受け容れ合えるような社会を目指す、そんな団体です。もともとは、WSDの受講にあたって、子どもを持つ受講生の多くは、子どもの預け先はパートナーであることが多かったのですが、パートナーが体調不良や、急な予定が入ってしまうと、欠席せざるを得ない状況でした。「母でも、父でも安心して学べることを後押ししたい!」と考え、受講生の子供を対象に、1dayワークショップを開いてみては?と考えたことが設立の発端です。現在は、WSD自体がオンライン中心での開催に変化してきたことも踏まえ、当初の目的と形態を再検討して、あらたにスタートする準備をしています。

WAKUTOKI 
WSDの同期と立ち上げたNPOで、2021年2月に法人設立が認証された、出来立てほやほやの団体です。「全ての人生に、自分らしさを」をビジョンに、自分のピュアな想いとつながり、ワクワクときめきながら暮らす人が増えることを意図したワークショップを実施していきます。

東京西対話サロン
NECワーキングマザーサロン東京西チームを中心に、地域で対話したい!対話の文化を広げていきたい!という仲間が集い設立された、地域に密着した対話の場です。定期的に「親となってはたらく」をテーマに語る対話の場を開催予定です。
 
マンガDE対話  
ある一冊のマンガや作者をとりあげ、深堀りしていく対話会です。たとえば、参加者一人ひとりが「感情が動いたのは、いつ、どんなとき?それはなぜ?」を掘り下げていったり、プログラムは題材によってフレキシブルに変えています。次年度も、不定期開催予定です。

こうして見ると、いろんな対話の場に関わっていますが、私の根底はすべて一緒で、参加者それぞれの、「私、今、どんな気持ちなの?」「私のありたい姿って?」ということを自分の言葉で話し、受け取りあえる場を作りたいんだと思います。そして、参加者の中で化学反応が生まれて、自分だけではたどりつけなかった考えに思い至ったり、本当に大切にしたいことに気づいたり、背中を押されたりする場になれば、きっと社会はもっと豊かになる。そんな嬉しいことはないなと。だから、いろんな場に関わっているのだと思います。

今後やってみたいこと


ー最後に、つじっこ自身が今後やってみたいことを教えてください。

 マンガDE対話は、継続して、ライフワークにしたいですね(笑)幼いころからマンガ大好きな私にとっては、マンガを通して自分の想いを言葉にしたり相手の想いを受け取って多様性を感じたり刺激を受けたりできる、喜びと癒しの場なので。

そして、マド研という存在を一人でも多くの人に知ってほしいです。マド研を知っている人が増えるということは、対話のすばらしさを知っている人が増えるということなので。家族との対話が難しいという話を聴くけれど、対話があたりまえの文化になるぐらい広がれば、その難しさも乗り越えられるのでは?と思っています。

以上で、つじっこへのインタビューは終わりです。

私たちが所属するマド研には、以下のような設立の目的があります。

マドレ式対話メソッドに好意的な関心を持つメンバーが集い、互いの対話への想いを尊重しあい、切磋琢磨しながら、それぞれが望む対話を実現していくこと。また、この活動を通して自らの「大切にしたいこと」「ありたい姿」を探求し続けること。そして、この活動が「対話の文化」醸成の一助となり、「それぞれの違いを認め合いながら協働する」豊かな社会を実現していくこと。

今回、話を聴いて、この目的をつじっこはまさに体現しているのだと感じました。マド研では、この目的に共感してくださる方、一緒に体現したいと思ってくださる方を、2021年度募集しています。少しでも興味のある方は、こちらをぜひご覧ください。

(文責:かなまる あゆみ)


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