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家庭の「はたらくー稼ぐー暮らすのトライアングル」を均等に保つためのわたしの選択

「働く」って何だろう。働いて、稼いで、暮らすこと?働いて、もっと稼いで、もっと良い暮らしをすること?「働く」「稼ぐ」「暮らす」の目的は?「稼ぐ」ために働く。「暮らす」ために働く。「暮らす」ために稼ぐ。
一般的にはこういうこと。この3つは全部繫がっている。つまり、生きるため。では、生きるって何だろう。生きる目的は?

「働く」「稼ぐ」「暮らす」のトライアングルの中にいて、生きる目的を考えていますか?
わたしは「暮らしを楽しく」してこそ、生きる目的があると思う。「暮らしを楽しむ」ために「稼ぐ」必要もあり、「働く」必要もある。
ただ「暮らす」、つまりただ「生活する」だけでは、何のために生きているんだろう、となる気がする。

「暮らしを楽しむ」何を楽しいと思うかは人それぞれ。それは人それぞれでいいと思う。ただ、暮らしの中にちゃんと楽しむ時間はあるのだろうかと考えてしまう。

わたしは現在、育休5年目。4歳と2歳の子どもがおり、夫は多忙なサラリーマン(自分の時間がほぼない代わりに、いわゆる高給取りではある)。平日はほぼ、家事・育児はわたしのワンオペ。
わたしは、といえば、、仕事がしたい。自由な時間と自由なお金があって、楽しく生きたい!

すごく考えた。この状況ー夫はほとんど寝る間も遊ぶ間もなく働いて、平日わたしがワンオペ家事・育児。。。特に育児という仕事はやりがいはあるのだけど、休みたくても放棄はできない日々。大好きな子どもたちなのだけど、心への負担がわたしには大きくて(忍耐と感情労働だから)、自由に仕事ができる夫を羨ましくさえ思うこともあった。どっちも夫婦平等にできたら、という思いが強かった。

でもね、夫婦だって人間だから、得意・不得意があるのだ。平等にっていうけれどわたしには夫の仕事はできないし、そこまで稼ぐ能力がない。でも夫は早起きが苦手だし、マルチで(分刻みで)ルーチンをこなしつつ、日々のごはんの献立を考え作ることも難しいだろう。ある程度経験を積めば、色んな事はできるようになる。でも家庭間でも、「好きで得意なこと」をお互い役割として選択して、お互いに感謝しながら家庭を回していくことが、「暮らしを楽しむ」ことに繋がっていくのではないだろうか。

仕事はしたいけど、フルタイムで戻ることは、今の夫の状況からすると夫婦二人とも心身を壊しそう。そして子どもにも影響を及ぼしてしまう。幸いにして、現在のところ夫の収入だけでも生活はしていける。わが家の場合は、夫婦で稼いでお金を得ることで「暮らしを楽しむ」ということには繋がらないだろう。
夫は仕事の合間に育児。わたしは育児・家事の合間に仕事。これがちょうどいいような気がする。そしてその「仕事」の内容も。「好き」をベースに楽しめることをしたい。夫は身体の方はいっぱいいっぱいに見えるけれど、仕事は楽しいそうだ。わたしも自分の心身が喜び、そして人に喜んでもらえる仕事がしたい!と心から思う。そして家族の生活を整える「家事」だって立派な仕事なのだ。「家事」も余裕があれば嫌いではない。家族の健康を支える仕事として楽しみたい。

家庭内で、夫が「経済担当大臣」、妻のわたしが「健康担当大臣」という役割で、家族というコミュニティを良くしていこうという気持ちで暮らせば、なんと楽しいのだろう。

「むだは省いて、手間をかける」

「手間ひまをかける」自己選択。

最近、共働き家庭の中で、どうすればもっと「時間を短縮」できるか、とか「効率よく」できるかという考えに違和感を持ち始めた。わたしもせっかちでできるだけ面倒なことはしたくないので、家事をできるだけ家電に頼るとか、環境を整えるとかは、もちろん賛成だ。それによって家族の笑顔が増えるなら、心の余白が増えるなら。けれども、自分に余裕がないために、「時間短縮」や「効率」を求めるのは「楽しい暮らし」を遠ざけると思うことがある。

「働く」ってなんだろう。家を整えて、食事を作って家族から感謝されることも仕事だし、喜びでしょう?

長男が通う園長先生より、こんな言葉をいただいた。

「手間ひまかける」とは、あることをするのに費やす時間や労力をほんの少しだけプラスすること。現代では「手間を極力省け」という論調が正論化しているけれど、冷たくて非人間な感じがある。
料理も人間関係もひと手間かけるだけで別物になります。自分の時間を使って、相手のためになるひと手間ができるかできないかが大切。
「短時間で効率よく」を家の中に持ち込んではいけません。
子どもを育てることは、一番手間ひまがかかるもの、いやかけるもの。

家庭の仕事ー整理・片付け・料理-も立派な仕事だと思う。報酬はお金だけではない。「つながり」「心の安定」「健康」。すべてはたらく報酬であると思う。
選択して「主婦・主夫」になる。女性だからではなく、自分の選択・家族の選択。人生の目的は、家族みんな、そして周りにいるみんなが楽しく元気に健康にいきること。そのための選択。

OURHOMEのEmiさんは「暮らす、はたらくのちょうどいい」を提唱している。ちょうどいい女性の働き方という観点で、女性の雇用を創出している。子どもたちを守れる距離で、たくさんのママと子どもたちを笑顔にしたいという思いで。

そして、映画『人生フルーツ』で話題になった津端ご夫婦の書籍より。

「もてなして、生かされている」
若い人たちとお話ししたり、ありがとうと言っていただくたびに、みなさんからどんどん元気をいただいて、。おもてなしのおかげで生活に張りが出て、逆に私たちの方が生かされていると感じる。
いまどきは、現代風に合理的に暮らそうと思えばいくらでもそうできるけど、あえて手間ひまかけて暮らしている。

『あしたも、こはるびより』 つばた英子 つばたしゅういち

わたしは家族内の役割として、楽しく「暮らす」に重きを置きたい。みんなが笑顔で健康でいられるように、少しの手間をかけて暮らす。そして、それが自分たちの周りにも波及するように。家庭内で「はたらく」。そして家庭外でも、少しでも他の人の笑顔が増えるような「仕事を持ってはたらき」たい。

「暮らす」「働く」「稼ぐ」は家庭の基盤となるトライアングル。家族が笑顔でいられるために、役割を選んで全うする。好きで得意とする主体的な選択。
わが家のテーマ、みんなが「うれしい、楽しい、大好き」と思える場所に!

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