「読書好きの子どもをどうやって育てるか」とは何の関係もない話
私が生まれた家には本が一冊もありませんでした。
絵本やマンガ、週刊誌の類もなし。
唯一読めるものといったら
テレビ欄のためにとっていた夕刊(地方紙)だけでした。
物心ついた頃、私はその夕刊を広げ、
「の」の文字を〇で囲って遊んでいました。
あの丸っこい文字がかわいくて、
「の」を見つけて〇をつけるのは楽しい遊びでした。
それを見た母が、「この子は字に興味があるんだ。字を習わせてあげなきゃ。」と、私を習字教室に連れて行きました。
上手に字が書けるようになるのが目的ではなく、文字