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浜辺まりあ
2021年7月15日 19:04
おれの好きなひとは、魔法使いです。おれの部屋に、いっしょに住んでいます。おれは、片付けがとても下手くそで、目星をつけていた、ここよりもう少し家賃の安い部屋に引っ越すことも出来ずに、貯金箱の中味もろくに増えない日々を過ごしていました。そんなおれのところに彼女は、急に舞い降りて、おれを真っ正面から見つめていいました。「自分の感情を、見ないようにしているから散らかっている、そんな部屋ね」 もちろ
2021年7月15日 19:11
お題 暑い流刑地ひな子はここのところ、湯呑み茶碗を洗わずに、毎日そのまま使っている。飲んでいるのは水で、氷のあるときは、たくさん入れて笑顔でのむ。めんどうくさいのだもの。それがひな子の言い分だった。布団からのぞく足を、ぱたぱたと泳ぐように動かして、笑う。つま先はぴんと、バレリーナのように伸びていたので、美しかった。仕事でおれが何日か帰ってこれないときは、洗ってあげたりも出来ないので、雑菌