デザインの仕事をしたいなら「要約力」を鍛えよう
デザインの仕事をしていると、デザインそのものよりも文章の整理をする時間のほうが多い時があります。
例えばチラシのデザイン。
クライアントがきっちりと原稿を用意してくれることは稀です。
「プロフィール文をください」とお願いしたら、「ホームページにあります」と言われ、見てみたらチラシに入れるには長すぎる。
「サロンの特徴を教えてください」とお願いしたら、サロンを立ち上げた想いからはじまり、特徴やウリなどが混在した文章が送られてくる。
こうしたことは日常茶飯事です。
そこで「プロフィールは150文字にしてください」と指示したところで、クライアントは150文字がどのくらいかイメージができませんし、そもそも文章を書くのが苦手なタイプかもしれません。
それに基本的には忙しいからプロに任せているので、原稿を書けというのもなかなかしんどい作業になります。
原稿が届かないとこちらも動けませんから、時折連絡を入れては様子を伺うわけですが、「忙しくて」「なかなかまとまらなくて」などの返事が来ます。
そうかと思えば、急に連絡が来て「〇〇日までに欲しいです」などと言われることも。
もちろん事前に条件をつけたり、ヒアリングシートや質問の仕方を工夫することはできますが、その通りにいかないのがクライアントワーク。
文章が苦手な人は大勢います。
長い文章なら書けるけど、端的に言いたい事を伝えることが苦手な人も多くいます。
ですから、デザイナーは文章を要約する力がとても必要です。
長いプロフィール文であれば、ある程度こちらで重要と思われる部分を抜き出してまとめてあげる。
そしてそれをクライアントに見てもらって、訂正や追記をしてもらえば、「150文字とはこのくらいなんだ」と理解してもらえますし、頭の中が整理されるので訂正や追記がしやすいのです。
そこまでする必要あるの?と思うかもしれませんが、必要なんです。
これが出来るかできないかが、デザイナーとして選ばれつづけるかどうかの分かれ道といっても過言ではありません。
デザイナーに対するクレームで多いのは、
言ったことしかやってくれない。
意思疎通ができない。
連絡が取れなくなった。
このようなことです。
原稿はクライアント自身に用意していただかなければならないのですが、細かい部分に関してはデザイナーの視点から、何をどのようにしたら良いのか、手をひいてあげなければなりません。
文章を要約することは、デザイナーにとって大切な仕事の一つです。
要約力はクライアントワークだけではなく、日々のやり取りのメールなどでも活かされます。
デザイナーというと、デザインの勉強やツールの勉強ばかりしがちですが、「本を読む」「文章を書く」「SNSで発信する」など、さまざまな文章に触れる訓練もしていきましょう。
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