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フリーランスになったきっかけ
フリーランスになってもうすぐ6年目に入ります。
フリーランスとして成功しているのかどうかはわからないけれど、紆余曲折ありながらもなんとか続けてこられたのは、1つの成果としてみてもいいのかなと感じているところです。
フリーランスって、なるのは難しくないけど、続けるにはコツがいるんですよね。
全てを一人で考え、決めて、行動しなければならないので、専門的なスキルや経験以外にも、いろんな能力をバランスよく使う必要があって、その為にはずっと自分自身が進化しつづけなければならない。
全てが自由だからこその責任っていうのがあるから、フリーランスは自由でラクというのは、私の5年間の経験からするとないです。自由とラクの意味が違うという感じ。
いろんな意味で世間が思うほどラクな働き方ではないんだけど、もう私の中ではフリーランスという働き方以外の選択肢は今のところないです。
私はデザイン会社から独立したタイプではなく、一般事務員から未経験でデザイナーになったので、スッとフリーランスになれたわけではなくて、いろんな段階を経てフリーランスになりました。
今日は改めて私がフリーランスになったきっかけや、どうしてデザインの仕事を選んだのかについて書いてみたいと思います。
【動画でもご覧いただけます】
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6年勤めた病院を辞めて、保育園へ転職
私がフリーランスとして開業届を出したのが2019年。
その前は事務員として病院で働いていました。
小さな不満や理不尽なことはあったけど、職場の環境としては恵まれていたほうだと思うし、特に辞める理由もなくて、なんとなくこのまま定年まで働くんだろうな~と思っていました。
子どもがいてそこそこ条件のいい職場ってあまりなかったし、特別な資格とか学歴もなかったから、「雇ってもらえて有難い」みたいな恩義も感じていたんですよね。
でも40歳の誕生日を過ぎた頃、急に人生の折り返しなんだって気づいて、「残りの人生、これで終わっていいのかな」っていう気持ちが沸いてきました。
だからといって、何ができるわけでもない。
なんかやりたいけど、何もできないっていう状態が1年くらいかな。続いていました。
1つ大きなきっかけになったのは、部署の中で人員移動があって雰囲気が変わったこと。
「このままでいいのかな」っていう思いと職場環境の変化が重なって、仕事を見直そうっていうきっかけは出来たけど、その時点ではフリーランスというのは全く頭になくて、先に浮かんだのは「転職」でした。
でもそれはそれで、40歳過ぎての転職なんて不利に決まってるし、特別な才能もないし、正直その年齢でまた1から新しい仕事を覚えたり、新しい人間関係に慣れていくなんて面倒という気持ちも大きかった気がします。
そうやってグズグズして、ただ時間が過ぎていくうちに、ある日いつも通りに仕事に行こうと起きたら、全然体が動かなくて。
準備しなきゃと思うんだけど、心も体も全然動かない。
なんかわからないけど、限界を感じた瞬間。
その日、人生で初めてといっていいくらい、理由もないのに休むということをしました。
熱があっても這ってでもいく精神で働いていた私にとっては、その選択をするのはかなり勇気がいることでしたが、休みの連絡を入れた途端、心がスーッと軽くなるのを感じたんですね。
ちょうどその日、地元で主婦のための転職フェアがあるのを知っていたので、話だけ聞いてみようと出かけてみました。
結果的にそこで面接した保育園に転職することになり、6年勤めた病院を辞めることになります。
副業にもいろいろあることを知る
新しい環境で、ゼロから頑張ろうと思っていましたが、いざ入ってみると面接の時の話と仕事内容が全然違う。
事務員として入ったはずなのに、実際は保育補助。
資格もないのにやってることは保育士さんと同じで、責任の所在や管理体制に疑問もありました。
朝は始発のバスで出勤。帰宅して夕飯作ったら子どもと話す時間もなく寝て、翌朝は4時起き。
自分で選んだとはいえ、とてもじゃないけど続けていける気がしませんでした。
その時に、偶然目に留まった雑誌で「起業・副業特集」がされていたんですね。
在宅で仕事をするというのは、内職的なもので1円、10円の世界だと思っていましたが、いろいろなジャンルがあるということをその時に知りました。
事務員で固定で働いても給料には限界がある。
そう思った私は、事務員の仕事は短時間でもいいから、副業で何かできればいいのでは?と思い、副業について調べ始めました。
娘たちが小さい時に、少しだけハンドメイド品を販売していたことがあり、ハンドメイドや物販の大変さを知っていたので、メルカリやヤフオク、転売など物販系は除外。
スキルを売ることが一番近そうな気がするものの、「スキルなんてない」と思っていたので、ここでもまた行動できない日々がしばらく続きます。
そうしたある日、保育園でチラシ作りを頼まれました。
園ではパソコン操作に慣れている人が少なく、事務員として書類作成の経験があった私に白羽の矢が立ったのです。
園での業務を終えて、家に帰ってからフリー素材やデザインサンプルを探して、ほぼ徹夜で仕上げた時に「こういう仕事なら、いくらでもできる」そう思ったんです。
そしてそのチラシは保育園でもとても評判が良く、私でもできることがあるのかもしれないという気づきに繋がりました。
ココナラに出品。3日後に購入通知が!
保育園でのチラシ作りをきっかけに、「家でパソコンを使ってできる仕事」「チラシなどを作る仕事」というのが、私の中で浮上し、改めて自分の仕事の経歴を振り返った時に「デザイン」というキーワードが出てきました。
思い返すと、はじめて正社員で働いた造園会社ではエクステリアデザイン(一般住宅の外構、庭のデザイン)をしていて、完成イメージのパースを描いたり、CADや手書きで図面をひいたりしていました。
会社のパンフレットのデザインを頼まれたこともあります。
結婚、出産を経て娘たちが乳幼児だった時は、出産祝いとして贈られる「ダイパーケーキ(おむつケーキ)」のデザイン・制作をしてネットで販売していました。
病院勤務の時は、掲示物や資料、告知案内などの書類デザインをしていました。
「私には何もない」とずっと思っていたけど、振り返ってみると点でバラバラの経歴がデザインというキーワードで繋がっている事に気づいたのです。
ただデザイン学校も出ていないし、デザイン会社に勤めたこともない。
デザインセンスがあるとも思わなかったし、経験も知識もないのにデザインの仕事に挑戦するのは無謀だと自分でも思いました。
ただ諦めることができなくて、「プロです!!!」と謳うたくさんの出品者に怖気づきながらも、「別に売れなくても誰に迷惑かけるわけでもない!」と腹をくくって、ココナラにチラシ作成のサービスを出品したのがちょうど5年前。
出品から3日後。
ココナラから購入通知が届きました。
保育園での業務からヘトヘトで帰るバスの中。
ふと見たスマホに届いた通知に「えっ!?購入されました!??」
あの衝撃は今でも鮮明に覚えています。
当時、デザイン初心者向けの本は数冊読んでいたものの、知識なんてほとんどありません。
ただ必死でお客様の要望を聞き、わからないことは調べながらとにかくその時できる精一杯でデザインを作りました。
そこから怒涛のように、毎日依頼が立て続き、保育園から帰宅して毎日夜中の2時、3時までチラシを作る日々。
目は疲れるし、体力的にはしんどかったけど、不思議とツライという感覚はなくて、そのうち「これを仕事にするんだ」っていう気持ちが芽生えていきました。
出品してから1か月を過ぎた頃、副業ではなくこれを本業としてやっていこうと決心し、保育園には事情を説明して試用期間で退職することになりました。(わがままを理解して頂けて本当に感謝)
そしてバタバタと日々が過ぎる中で、開業届を出したのが2019年の春です。
夢、希望なんてなかったけど
私は「フリーランスになるぞ!」とか「起業するぞ!」などというポジティブな気持ちがあったわけではなく、自分は何ができるのかを追求した結果がフリーランスだった感じです。
そもそも起業やフリーランスなんて、特別な才能やお金、人脈、実績がある人がするものだと思っていたし、自分には全く関係のない世界の話だと思っていました。
大きな志や夢、目標はなく、自分にできることを追求した結果で見えた働き方が「フリーランス」という形だったわけですが、こうして振り返ると、その時々で環境や気持ちの変化、違和感が起きた時にどこからともなく行動するきっかけが降ってきて、それを掴んできたのかなと思います。
そしてフリーランスになるために必要なのは、特別な才能やお金、人脈ではなく「自分を知ること」
結局、自分のやってきたことの中にしか、才能の種はないのだと思います。
もちろん専門的な資格や経験、知識、人脈、お金があるに越したことはないけれど、必須条件ではないというのを身をもって感じています。
フリーランスになることは誰でもできる。
ただ続けるのは大変。
大変だけど楽しい。
これが今の率直な感想。
何をやっても悩むし、ぶつかるし、失敗もする。
だったら少しでも楽しい方を選択する。
人生の後半戦は、そんな進み方があってもいいのかなと思います。
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オフィスディーフロウ代表/札幌
道源 まどか
Instagram運用代行・デザイン
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デザイン講座(Canva、パワポ、インスタ画像など)
お仕事のお問い合わせは公式サイトから
https://www.officedflow.com
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