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体内時計

世の中には、「体内時計の速い人」と「遅い人」がいるように思います。

体内時計の速い人というのは、
頭の回転が速く、物事を要領よく進められる人です。

体内時計の遅い人というのは、
ゆったりのんびりしていて、物事にじっくり向き合うことのできる人です。


体内時計の速い人からみたら、
体内時計の遅い人はどんくさくてたまりません。
自分は速く前進したいのに、それについて来られない人がいると、自分が足を引っ張られているように感じます。

逆に体内時計の遅い人からは、
体内時計の速い人はなんであんなにあくせくしているんだろう、と思います。
もっとゆっくり、味わうように過ごせばいいのに、と。


なので、体内時計の速い人と遅い人が一緒にいると、
どちらが悪いでもなく、お互いにイライラしてしまうことがあります。


小学生レベルのいじめなんかは、この体内時計の違いから来ることが多いのではないか、と思うのです。
主に、速い人が遅い人をいじめるかたちで。

いじめた側が「いじめられる側にも非がある」と言うのは、
こういう理由によって正しいし、間違っています。
つまり、いじめる側は何も理由もなくいじめているわけではなく、体内時計の遅い人から「イライラ」という負の感情を受け取ってしまっている。
しかし、それはいじめられる側の非なのではなく、体内時計の違いにすぎないのです。


もちろんこの速い/遅いは相対的な話です。
ある人と比べて体内時計が遅い人は、もっと遅い人と一緒にいるときは「速い人」になります。
また、速さは常に一定ではなくて、歳をとるごとにだんだん遅くなっていくものかもしれません。


ウサギはウサギで、カメはカメでつるんでいるのが居心地がいいものですが、
ウサギがカメを振り返ったとき、
そしてカメがウサギに振り向いたとき、
体内時計の差は新しい発見につながります。


ちなみに私は、圧倒的に遅い方です。


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