見出し画像

復活!他では出会えない和だしそぼろカレーと私:平日昼だけ@荻窪

こんにちは。
都内在住、スパイスカレー大好きなマドイと申します。
今回ご紹介するのは、実は私が「間借りカレー」というものを気にするようになったきっかけのお店なんです。
お店の名前は「平日昼だけ」さん。初めて聞いた方は店名だと気づけないかも?その名の通り、平日の昼(ランチタイム)だけ間借り営業しているお店なんです。
現在は荻窪で営業している平日昼だけさんですが、私が店名を認識したときには東高円寺で間借りをしていました。名前が印象的だったのと、写真のカレーが美味しそうだったのと、そして冒頭にも書いた通り、間借りカレーという形態をそのときに知ったので、とても印象に残っているお店でした。あと平日の昼間だけの営業だとレア感もありますしね!
行きたい行きたいと思っているうちに、東高円寺のお店が閉店したと聞いたときには地味にショックを受けました。食べられないと思えば思うほど食べたかったな~という思いは募ってしまうものです。個人経営が多いスパイスカレー店は、まさに一期一会。大人気店で売り上げがあったとしても、店主さんの体調だったり、心境の変化でいつお店がなくなったとしてもおかしくないのです。それを痛感しながらも、行けなかった無念は心の奥底に追いやられておりました。
しかしそんなある日、平日昼だけさんが荻窪で営業開始するという大ニュースが飛び込んできたのです!これはもう行くしかないですよね。行けずに後悔した過去があるからこその瞬発力です。(だからこそ前回のレポで書いたスパイスフォースさんにも閉店前に絶対行かねばと思ったんですよね)
荻窪駅からほど近く、少し行けば線路が見える場所にお店はひっそりとありました。住所を見ると「Bar Flourish」とあるので、夜はバーをしている建物のようです。けれど、いわゆる夜っぽい雰囲気や近寄りがたい感じは特にありません。外観は木の温もりが感じられて、大きな窓もあって、なんだかログハウスっぽくもあります。ドアが白いので明るい印象も受けます。
ドキドキしながら中へ入ると、バーカウンターがあり、反対側にも壁に沿わせたカウンター席が。内装も木の雰囲気があって素敵です。バーカウンターの中にはたくさんの酒瓶が並んでいます。そして目を引くのは、カウンターテーブルに敷かれたゴザ風のランチョンマット!そう……まだ書いていませんでしたが、平日昼だけさんの売りは「和だしそぼろカレー」なんです!和テイストをこんな風に出してくるのは粋ですね。
メニューは和だしそぼろカレーの一択ですが、トッピングは選択肢があります。ブーたれ(豚バラのかたまり肉を二番出汁で煮込み、少し厚めに切って、醤油ベースの甘辛ダレに絡めたもの)か、いわしの生姜煮(いわしを骨まで食べられるように、生姜醤油でじっくり煮込んだもの)です。
どちらも気になったのですが、今回はブーたれをチョイス。結構な期間恋い焦がれ続けていたカレーなので、待つ間の感慨深さもひとしおです。
そんなこんなで待っていると、ゴザ風ランチョンマットの上に和だしそぼろカレー&ブーたれが!盛りっと盛られているので柄がちょっとしか見えませんが、お皿も和テイストでかわいい。真ん中にドンと載ったブーたれが実に食欲をそそります、和だしそぼろカレーという未知なる味にドキドキしながら、早速ひと口。すると広がる優しい風味!味は甘めで出汁の香りも強いのに、スパイスもしっかり香る不思議体験。そして合間に感じるそぼろ肉の食感。簡単に言えば和風あんかけそぼろカレーという感じ。カレーに添えられているのは、沢庵、酢漬けミョウガ、大葉を刻んだものや、梅干し、かつお節、天かすなど。今までカレーにあわせたことがない食材ばかり。でも和だしそぼろカレーだから合っちゃうし、美味しいんだな~。計算し尽くされた調和の世界がお皿に広がっています。今まで食べてきたどのカレーとも違う味。ココでしか食べられない味だと思います!ブーたれも柔らかくて美味しいし、カレーに合うのでスプーンが進みます。(スプーンで切れるくらいトロットロ)
食べたことのない味に翻弄されつつ気がつけば完食。
想像をひと回りもふた回りも上回る、平日昼だけさんでしか食べられないカレーを堪能し、大満足なカレー体験となりました!
(訪問日:2021.01.04)

■平日昼だけさん:https://twitter.com/Heijituhirudake
■挿絵担当ぺんぺんちゃん: https://twitter.com/penpenta_0101

よろしければサポートお願いします!レポやイラストがもっと面白く素敵になるように使わせていただきます。