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カレーと私の過去

こんにちは。
都内在住、スパイスカレー好きな者です。

今回は閑話休題という感じで、私の今までの人生とカレーについてツラツラと書かせてもらいます。
(次回はまたお店紹介を更新予定!)

多くの家庭がそうであるように、私の家も市販のルーを使い母が作った、ごく一般的な「日本のカレー」が食卓に並んでいました。

しかしうちの父親、気が向いたときにめちゃくちゃ凝った料理を作る男でして。(めちゃくちゃ調理に時間がかかる、作ったあとの片付けはやらない)

そんな父がよく作るものとして、カレーがありました。
ココナッツミルクやスパイスを使った本格派でしたが、フィーリングで作るので、あとからの再現は不可能。
具材は鶏肉、パプリカ、たけのこ辺りだったような?
母は割とそのカレーが好きだったようで、美味しいと食べていましたが、子供には辛すぎて美味しさを味わう余裕はありませんでした。

時は流れ、私は小学校高学年。
その頃、スリランカ出身の子が転入してきまして、その子のお母さんを招き、スリランカカレーを食べようという会?が開かれたのです。
2種類のカレーがスリランカ人のお母さん主導で用意され、みんなでわいわいと食べました。
子供たちが食べるものなので、そこまで辛い味付けではなく、食べやすくて美味しかった記憶があります。

思えば、人生で初めてきちんとした海外のカレーを食べたのはこのときだったのかも。当時は今のように、スパイスカレーに目覚める兆候など一切ありませんでした。
美味しいと思っていても、ツボにハマるほどではなかったのでしょう。

では、私のツボにハマるカレーとはどのようなものなのか?
今まで様々なカレーを何度も食べてきた記憶の中で、幾度となく考えてきたことがあります。
それは、ただ辛いだけのカレーは好みではない、ということ。
私は個人的に旨味をかなり重要視しておりまして、焼きそばを作るときにも鶏ガラを入れるほど、旨味がない料理に物足りなさを感じてしまいます。
カレーに関しては、国によって、旨味は考えずスパイスの香りで美味しさを引き立たせるのが正統派な場合もあると聞きます。
もちろん、スパイスの活躍はカレーに不可欠。そこを否定するつもりはまったくありません。しかし、スパイスだけを強く効かせたカレーは、私にとって出汁の入っていない味噌汁と同義なのです。

あくまでも個人的な好みではありますが、めちゃくちゃ辛くてもいいので、カレーには旨味が先にあって欲しいと願ってしまうのでした。

挿絵:マドイマドカ


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