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好きなことを好きと言うこと

私は自分の好きなことを「好き」と堂々と言うことができなくなった。



このことに改めて気づいたのは、学校の英語の授業で自分についてのプレゼンをすることが決まった時だ。
どんなことを話したいかは言われた時に幾つか頭に浮かんだ。でもすぐに、私の中から消し去った。

好きと言うことを表明したら誰かに悪口を言われる、不思議とそんな気がした。私が「好き」って言ったものを
他に好きな人がいたら??


同じものを「好き」でも好きになった部分が全く同じ人なんていないと思う。もちろん、同じものを好きになると言うことはある程度価値観が似ているからだろうし、好きと思った部分も近いとは思うけど全く同じではないと思う。
例えばアーティストでいうと、同じアーティストが好きでもビジュが好きな人もいれば、歌詞が好きな人もいれば、曲調が好きな人もいる。もしかしたら全部トータルで好きと言う人もいるかもしれない。


私は今までアイドルとか歌手とかバンドとかを好きになりはじめ、周りに「好きなんだ〜」と軽く言った経験が何度もある。
その度にどの曲が好きなの?とかどのコンビが好き?とかを聞かれた。もちろん、それらを聞かれるのは全く嫌じゃない。でも、その答えで好き度を測られているような気がした。
気がしたというか実際、答えてから「あーねほんとに好きなの?」とか「ファンクラブ入ってないの?にわかだね」などと言われたこともある。
確かにその子に比べれば、好き度は劣るのかもしれないし好きになった歳月も短いかもしれない。
でも私はだからなんだ!と言いたい。好きの形は自由だと思うからだ。(実際は言えないけど…)
その子にも知り初めの時期があったはずだし、そこを通らずには深く好きになることはできないと思う。


確かに自分より好きが浅い子に自分の好きなものを語られるという点で嫌だと思う気持ちもわかる。
中でも私が1番理解できないのは、ファンならみんなこの曲が好き。とか深く知ってる人からしたらこの曲は駄作だよねーとかと言った会話だ。
そう思う人が多いっていうのはわかるけど、分かる人は全員みたいな言い方は正直納得いかない。
それなりにちゃんと長く好きで居続けたアーティストでもそういうことがあって、、確かにみんなが言ってることもわからないでもないんだけど逆にそこが良さになってるのにって私は思った。


こうだからファン、そうじゃないからにわか
誰がそんなことを定義したのか…
いつも疑問に思ってしまう。


好きは誰かと比べるものじゃなくて自分の中で思うことだと思う。それを誰かと共有して分かち合うのは素敵なことだと思う。でもそれを誰かに強要するのは違う気がする。


私は「好き」だと思ったことを他人に臆することなく「好き」と包み隠さず言えるそんな人になりたい。



今日は普段から感じていたちょっとした違和感を綴ってみました。
次こういう機会があったらちょっと勇気を出して「でも私は好きだなぁ」って言ってみたいなと大きな半月を見ながら考えていたそんな日でした。

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