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古文・漢文の授業

中学、高校で古文と漢文を習います。大学入試の試験にも古文・漢文から出題する大学もあります。
社会に出てから役に立つのかと思いながら勉強した、あるいは今でも無駄な時間だったと言う人もいると思います。

私は古文・漢文の授業のおかげで古文に対する興味がわき、今でも時々古文を眺めることがあります。これは趣味の領域のことです。

では、ビジネスではどうでしょうか。

欧州の人と一緒に中国に行った時、あるレストランに漢詩が飾ってありました。「これは何が書いてあるのか?」と聞いてきます。正確な読み方、意味は分かりませんが、漢文を習っていたおかげで何となく雰囲気を彼らに英語で説明しました。

漢文のレ点、返り点、もさることながら、授業でいくつかの漢詩を習っていましたら、漢詩が記す意味が淡い感じながら浮き上がってくるような感じです。

彼らは、「漢字が分かるのか?」と驚いていましたが、私こそ「日本人が漢字を読めることを知らないのか」と驚いてしまいました。

外国語といえば日本人は英語、英語といいますが、実は私たちは「漢字が読める」という強みを持っていることに気がつきました。
韓国に行ってもハングル語は分かりませんでしたが、漢字表記が残っているのでなんとなく分かりました。
もちろん中国でも。漢字によっては日本とでは意味が違いますから、気をつけないといけませんが、中国のレストランに入ってもあまり困ることはありませんでした。

さらに、学校で6年間も漢文を習っていますから、漢詩もなんとなく雰囲気がわかり、欧州人とのビジネスディナーでも大いに役に立ちました。
このような機会はそうそうありませんが、彼らに対して妙に誇らしい気持ちなりました。

中学・高校の授業で無駄なものはないと思ったものです。



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