見出し画像

目黒川の桜の見頃に合わせて「郷さくら美術館」に行く

東京は今日も雨。Noteの記事で目黒川の桜が見頃だと知り(ありがとうございます)、以前から行ってみたいと思っていた「郷さくら美術館(Sato)」に行きました。
フォローしている作家さんの作品が収められていると聞いていたので、いつか行ってみたいと思っていましたが、桜鑑賞に合わせて訪れました。

東京には浪人時代から住んでいますが、目黒川の桜を観たのは初めてです。桜名所とは聞いていましたが、これまで行く機会がありませんでした。
かなり混雑するだろうと思い、美術館が開館する10時までに散策するつもりで最寄りの中目黒駅を降り立つと、すでに相当数の人出です。特に外国人の方が目立ちます(マスクをしていないので分かります)。
桜は目黒川沿いに植えられており、桜の中を歩くのでなく横目に愛でながら歩き進めます。桜の背景に目黒川が視界に入ってきます。桜には水辺の風景が合うと感じるのは、川の土手に桜のトンネルがある故郷の桜の中で育ったせいかもしれません。

目黒川には至るところに橋があり、橋の上は撮影スポットになっています。
かつての中目黒駅周辺はとてもお洒落とは言いがたいエリアでしたが、目黒川沿いにはセンスのいい店が多く、桜のシーズン以外でも人々を惹きつける街になっているようです。

目黒川

美術館には10時前に到着しました。一番乗り。小さな美術館です。私の他には数人が並んでいるだけです。

入口

桜の季節に合わせて若手の作家さんがエントリーしている桜花賞展が開催されています。今年は第10回目になるそうです。

桜花賞展の説明書き

1Fには大作が展示されています。
桜花賞展の作品は2Fと3Fに展示されています。

1F展示室
桜花賞展
桜花賞展
桜花賞展
桜花賞展の取材の場所を示したもの

私が一番惹かれたのは三谷氏の作品です。桜そのものを描くのではなく、抽象風景画のような作品です。札幌市の桜を取材した時の作品だそうです。展示されている作品の中でも異色を放っていました(月並みな表現ですが)。
気に入った作家さんはインスタでフォローするようにしていますが、氏はインスタをやっていないようです。

三谷佳典氏の「瞬刻」

桜花賞展を見終えて1Fの大作をじっくり鑑賞します。どれも見応えがあります。

那波多目功一 古都の春
伊達良 さくら川
 中野嘉之 乙女桜
中島千波 櫻雲の目黒川
渡辺信喜 春宵
林潤一 瀧桜
牧進 三春瀧櫻
平松礼二 路・滝桜図

小さな美術館ですが、「さくら」に特化した特色のある美術館です。年に数回展示替えがあるそうで、フォローしている作家さんの作品がいつ展示されるのか聞いてみましたが、まだ分からない、とのことでした。

昨日の土曜日に続き今日もあいにくの冷たい雨でしたが、「あいにく」というより桜と美術鑑賞には「格好の」雨模様でした。青空に映える桜もいいですが、曇り空・雨空をバックした桜からは「散ってしまうはかなさ」を感じます。晴天だと美術館で鑑賞中に「鑑賞後に何をしようか」などど邪念が起きることがありますが、雨模様だと鑑賞に専念できます。

中目黒駅のホームから

美術館の後は目黒川沿いを散策しました。道には人がより増えていました。晴れていたらもっと混雑していたかもしれません。
郷さくら美術館は小さな美術館でしたが、大作だけでなく有望な若い作家さんの作品も観ることができました。来年の桜の季節にまた行ってみたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?