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ことの始まり

 都会で働いていたところ、2021年4月に、地元である青森県に戻り、住み慣れない弘前市に居を構えました。私自身は弘前市の出身ではないので、きわめて「U」に近い「Jターン」ですね。
 Jターンした一つの理由は“いきいきとした地域”の一つの形をつくりたい、ということ。悶々と悩んでいたところ、弘前市役所が実施する人材育成事業「ひろさき未来創生塾」と2021年7月に出会い、第2期の塾生となりました。
 地域の一員でありつつ、地域で活動することについて学びながら、塾生それぞれが1年半かけて実践をしていく事業です。現在も塾生として継続活動中…。

 都会から青森県に戻って少し驚いたのは、「地方での生活のほうが”ていねいな暮らし”をしている」というのは、私の思い込みであった、ということでした。都会にいたときの友人の中で自分で味噌をつくっていた割合が意外に多く、青森に戻ったらほとんど手前味噌をつくる人がいなかった、という事実にいきあたったのです。
 しかも、生産者が多いこの青森で”食育”活動はそれなりに盛んだけれども、「たべる」ところから始まる食育活動がとても多いこと。立地を生かして、食べ物を「生産する」ことから食育しているかたにはめったにお会いできませんでした。

 環境の優位性がありながらも、都会と地方の逆転状況に気づき、「だれもやらないなら自分から」と思い立ち、”ていねいな暮らし”をテーマにして、事業の実践に取り組むことに。
 いろいろ悩みましたが、まず「何かを始めるきっかけをつくることから」と思い、知人の農家さんに先生になってもらい、この地方特有の”津軽味噌”の作り方を教えていただくことにいたしました。

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