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インフルエンザが流行したら養護教諭の責任

そんなことを講師時代に管理職から言われたことがある。あとにも先にもそんなことを言う人は1人だったが。

市内最初に学級閉鎖を出した時のことで、地方新聞にも取り上げられ凹んだ。
凹みながらも、心の中は反発でいっぱいだった。
保健指導や保健だよりの配布、窓開けや手洗いの呼びかけ等の予防啓発。やるべきことはしていた。
しかし学校は人が集まるところ。完璧に防ぐことは無理だろうと心の中で叫んだ。

しかし、今期の感染症流行状況はどうだ。

インフルエンザをはじめ、溶連菌も感染症胃腸炎等多くの感染症は例年より大きく減少している。
新型コロナウイルス感染症の急激な拡大が叫ばれているが、市民の努力はしっかり反映されている。すごいよ。本当、皆すごいよ。

とは言え、他の感染症が減少している中、新型コロナウイルス感染症が拡大している状況は不気味に思う。
それだけ感染力が強いのか、それとも他の原因があるのだろうか。


発育測定のミニ保健指導

去年の3月からずっとコロナに関係する指導をしてきた。手洗い、咳エチケットやマスクの付け方、感染の仕方、生活習慣……感染が拡大した今、何を伝えよう。

考えた末、基本的な予防とともに「友達や自分の良さを見つけよう」をテーマにした。
友達を先にしたのは、自分の良さよりも見つけやすいと思ったからだ。

体調が悪い人に「大丈夫?」と言える優しさ
暗い雰囲気の時に場を和ませるユーモア
早寝早起きを続けている努力
意見が割れた時にまとめられるリーダーシップ

皆がもっている強み。それらがお互いを助け、今日までやってこれた。

不安や不満が増えると誰かを責める気持ちが生まれる。
人間だからそんな時もある。
でも身近な誰かに文句を言っても仕方ない。特に今回の感染症に関しては、自分が言った言葉で後々自分自身を苦しめてしまうかもしれない。

指導しながらこれは私自身も気をつけないといけないなと思った。
政治家や知事の言動に対して思うところもあるが、誰もが前代未聞で先も見えないことを手探りで解決しようとしている。
立場や役割は違えど、未来に馳せる思いは皆同じではないだろうか。





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