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できない を 知る

緊急時対応研修を校内で実施した。
救急車を呼ぶような大きな傷病者が出たときに、救急隊へ引き継ぐまでの校内の連絡体制や応急処置の方法を確認する研修会だ。


私は毎年シミュレーションを中心に計画している。
傷病者、第一発見者、救急隊、保護者、観察の役割だけ決めて、あとは流れに任せる。
今年は特に第一発見者の先生の演技が素晴らしく、臨場感溢れるものになった。

事後の話し合いでは「処置ができた・できない」ではなく「判断に困ったこと」をテーマにした。
緊急時対応は組織の対応なので誰もが動ける仕組みを作りたいからだ。

それでも先生たちは真面目で「できなかった反省」の発表も加える。熱意の塊。


今回の研修会の目的は緊急時体制の確認だが、裏テーマは【できないを知る】ことだ。

人形相手でも心肺蘇生法の手順に戸惑うこと。
救急要請の判断の重み。
職員の応援要請方法も、電話か人か放送どれがベストか。
保護者へはどのように伝えればよいのか。

体験して得ることは多い。
出た意見を元に、緊急連絡体制図は毎年更新される。そこでようやく生きたものになる。単に職員室等に掲示されていても意味が薄れるのだ。


今まで20回以上は要請してきたし、あの時要請すればよかったと後悔した事もあった。
幸い全て大事には至らなかったけれども、たまたま幸運だっただけで危機はいつも隣にある。


出来なかったこと、悔やんだこと
それらも全て未来に生かすためにある。



※以下、自己反省

人前で話すのが苦手なので憂鬱なのだが、原稿よりはパワポ等の資料を用意して読み上げていくといいかも。

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