【考察】TCGの上達方法は存在するか

ポケカプレイヤーの間で、「上達方法」が話題になっているらしく、その文脈で過去記事をいくらか引用してもらっているのでコメントしたい。

引用されている部分を要約する。

ゲームが始まってからのカードをプレイする順番やプレイするかどうかは、選択肢の数が少なく、比較的簡単な選択であることが多い。比較的簡単な選択を連続してこなす中でどれだけミスをしないかが重要になる。ここでどちらかがミスをして敗者になることにより勝敗が決まるゲームが敗者のゲームである。一方でどちらかのプレイヤーがファインプレイをして勝者になることで勝敗が決まるゲームが勝者のゲームである。しかし、選択肢としてプレイが与えられている以上勝者のゲームをそもそもできない場合もある。TCGで勝者のゲームをできる可能性が高いのは、選択肢が数えきれないほど多いデッキ構築の部分である。

要約終わり。

この観点から、TCGの上達方法はあるのか考える。

結論としてこれをやれば上達できるという具体的な方法はない。

勝者のゲームに勝つとはつまり、発明である。誰も気付いていない新しいものを見つけるということだから、その発見の方法に普遍的な方法はない。あったら誰か先に見つけていてもうそれは発明ではなくなっているため。

敗者のゲームの場合、自分のしている悪いプレイを自覚し直すこと、つまり気づくことである。気づいていないことに気付く普遍的な方法もこれまたない。気づいていないこととは、意識の外にあることであり、それを意識の外にやっている理由は人それぞれだから。

しかし、それでも「TCGの上達方法」を述べるのであれば、「間違いに気づく機会を増やすこと」である(敗者のゲーム限定ではるが)。具体性が皆無なので、間違いに気づく機会をくれそうなこととしてよく言われることや、筆者自身やることをいくつか挙げてコメントする。

①たくさん対戦する
悪いアドバイスだと思う。10時間やって気づかなかったことをもう1時間やって気づく可能性は低い。わからないことの方が多い初心者であれば当てはまるかもしれないが、そんな当たり前のことを言われてもうざいだけ。

②一人回しをする
対戦と違いわからないことに焦点を当て、時間をかけて反復して試行できる。一部の人に強力なツールであると思う一方で、いいアドバイスではないと思う。これでうまくなれる人というのはつまり、既にある程度自分のミスに気付く能力が備わっている人であり、また、大抵が既に人にアドバイスを受けるまでもなくうまくなっているから。ただ、一人回しでうまくなれる状態を目指すというのはいいことであると思う。

③プレイを見てもらう
他の人であれば違う視点を持っていてあなたが気づかないことに気付くかもしれない。いいと思う。そういうコミュニティに入ること自体、一人回しツールのようなものも含め、レベルに合った気付くためのツールを知る機会にもなる。

④科学を学ぶ
そもそもなぜ悪い判断をするのかを解明する。判断は人それぞれであるものの、それを下す人間という主体には共通点があり、その性質はある程度一般化可能で大抵どこかで研究されている。悪い判断をする原理を突き詰めていくとなんらかの既存の分野の科学にたどりつく。規模も根拠の厚さもカードゲーマーの言うことより圧倒的である。

え、難しい話はわからない?大丈夫、俺がTCGに役立つ科学の話を見つけてきては咀嚼して記事にしているので、簡単に理解して苦手意識をなくそう!

普遍的な上達方法などないと書いた手前、恐縮ではあるが、最期に敢えて、筆者自身も「より多くの人がより高い確率で上達する具体的な方法」を書いて終わる。

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おもろいこと書くやんけ、ちょっと金投げたるわというあなたの気持ちが最大の報酬 今日という日に彩りをくれてありがとう