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オルセー美術館「マネ/ドガ」展行った Musée d'Orsay MANET/DEGAS

やべ超久々のnote。使い方わからんからベタ打ちで行くわ。

2022年後半から近場の海外にビビりながら行ってたけど、もういいっしょと今回のGWは有り金全部叩いて9泊パリとロンドン行った。
ストイックに美術館に行きたかったので一人。最高だった。
ストイックすぎて時間節約のために昼はりんごとか食ってた。っていう格好良い理由と、普通に金がなかった(GW期間がさらなる円安でまじヤヴァかった)。

前日までというか飛行機ギリギリまでRWしてたし、エアビーの宿、飛行機、ユーロスターの予約ミスってないかだけ念入りに確認してそれ以外は行ったらなんとかなるっしょ精神だったから、このオルセーのマネ/ドガ展は思いがけない出会いだった。

オルセーの常設展に8hいるというストイックすぎた私のパリ観光初日(土曜日)、地上階にすんごい行列ができてて「あれフランス人って並べる人種なの??」と超びっくりしてのぞいたら「マネ/ドガ展」。
調べたらオルセーの展示終わったらNYも回るでかい企画展と知り、フランス人以上に並べない私は時間予約して出直した。
(私マネすっきやねん)

↓出直した時の時間予約してない人たちの行列(平日AM、土曜日の1/5くらいだったが全然進んでなくて30分は待ってそうな雰囲気だった。)

MANET/DEGAS行列

(与太話)
この前練馬区立美術館でやってた「日本の中のマネ」にもあったけど、日本にウチらのマネは17作品しかない。かなぴー
↓日本の中のマネ(なんか紹介するのがルールかなってURL貼っとく)
https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=202204141649901997

このマネ/ドガ展良かったんだよ。何しろオルセー、作品の質も量もピカイチ。
マネとドガの同じ題材の絵を並べて展示するんだよ。
私の錆びれまくったフランス語で解説読んでたから多分半分くらいしかわかってないけど、堅くなくて良い感じの解説だった。
入るやいなや二人の有名な自画像どーん

マネ
ドガ自画像。まじ繊細そう、まじ人の目見られなさそう(個人の感想です怒らないで)

ちゃんとマネとドガの説明から入って(二人ともブルジョワ家庭、歳も2つ違い、パリ出身(記憶だけで書いてっから間違ってるかも))、
二人の嘘みたいな出会い(ルーブル美術館のベラスケスのマルガリータ王女の絵の前で会った)とかを実際に二人が模写してた絵画も見ながら辿れるところからスタート。

おばちゃん写ってっけど、左がドガで右がマネのマルガリータ王女の模写

マネとドガの交流のところで、この絵に笑った。(あとから北九州美術館所蔵の絵だと知った、、やるじゃん北九州最高)

ドガがマネに贈ったマネ夫妻の絵

ドガがマネに贈ったが、マネは妻がブスすぎると妻の顔から右を切っちゃったらしい。で、我らがドガちゃんはそれを知ってまじへこみした(terriblement blessé)らしい。
書き直そうと整えたけど結局書き直さなかったんだって…ドガちゃん、、

ちょまって私のフランス語錆つきすぎて合ってるか不安だから、撮ってあった解説の写真も載せとく。

ドガがマネに贈ったが切られちゃったマネ夫妻の絵の解説

人物画?肖像画?とりまportraitも本物見ながらニヤニヤ比較できたのも良かったっす。

左がマネのエミールゾラ、右がドガのジェームズティソーの肖像

マネは人物を中心に古典的なポーズを取らせ、ドガは人物が絵の中心とは限らず自然なポーズが好きだったって解説されてた。
確かにそうじゃんって発見だった!(私の知識の浅さよ…)

マネのモリゾももちろん可愛いんだけど、ドガのモリゾ?女の人?可愛すぎねーか。
(※追記:題名写真残ってたから確認した。Femme regardant avec des jumellesしか書いてなかった。けどモリゾの隣にあったし劇場にいるし少なくとも属性モリゾと似た人だと仮定)。
ドガちゃんやっぱちょいコミュニケーション難あり人材だからこそ、女の人への憧れ?夢?リスペクトがあるよ!(知らんけど)
ドガのこの絵かわいいから、画像サイズ大きくしとこ

有名なマネのモリゾ
ドガちゃんの双眼鏡をのぞく女性

とりまマネ・ドガ比較して見られた絵の写真いくつか貼っとくわ(もう文章書けん、指取れる)

ブルジョアあるある、競馬にズキュンしたマネとドガ
左マネと右ドガのL'homme mort(死した男)(確か)。似てる〜〜!
左ドガ、右マネの浜辺。マネのやつブーダンかと思った。
左マネ、右ドガ。楽器と女の子。

この有名なドガのアブサンを飲む少女(だっけ?)とまったく同じモデルをマネも書いてたの初めて知った。
マネの絵の女の子、ちょっと男に媚びてるような感じがして、おめー男に媚びてんじゃねーぞって思った(気性の荒さがフランス人)。

有名なドガのアブサンを飲む少女
ドガのアブサンを飲む少女と同じモデルを使ったマネの絵


話変わるんだけどパリでもロンドンでもあらゆる常設・企画展示いったんだけどさ、パリジャン基本的にずっと美術館の中でも喋ってる。(ロンドン日本と似てて静かでまじでsweetie lovely)
このマネドガ展結構混んでたんだけど、この写真見て(↓)。
(いい写真なのは知ってんねん、私が撮ったもん。著作権は私にあります。STAP細胞もあります)

マネの絵に対してずっとなんか話してるめっかわ夫婦

この写真の前に前提をちょっと話しておくと、私も含め日本人って解説って割と近くまで寄って読むじゃん?(たぶんみんな視力悪いからだと思う。少なくとも私は見えん!)
絵に関しても20cmくらいまで近づいたり、単眼鏡つかって筆づかいとか見る人もいるじゃん?(これは細かい小さいものが好きな日本の文化だとオモテイル。)
どうやらフランス人視力が良いのと、たぶん筆使いとか細かいところ興味ないみたいで、絵や解説から1m以上離れてみんなで輪っかになって鑑賞する。
混んでる時はこっちのほうがたくさん見れて便利だった。

んで大勢が輪っかになって見てるのに主張の国フランス。すぐデモンデー(demander)しなよって言ってくる国フランス。
気になることがあると絵の前陣取って動かないやつ結構いる。この人たち5分くらいずっといた笑
Regarde ce pied! Trop gros! C'est très bizarre!!!
(見てこの足!でかすぎ!変なの〜〜〜!!)
って構図の歪さについて同じようなことを4回は言ってた。頭が小さすぎて下半身がでかすぎるらしい。めっかわやん。楽しそう。
それにしても指が絵に触っちゃってるんじゃないの、くらいの興奮具合でまじうけた。

視力の弱い日本人こと私。解説の横に立って(前じゃないよ)読んでても、解説の書いてある壁から2cmの距離にスマホかざして写真とるおばあちゃんはデフォ。
スマホカメラで読み取っている画面で、もはや解説読んでた。(ほらおばあちゃんってカメラかざしてからシャッター切るまで長いじゃん、、)
絵はあんまり写真撮らないのに、解説とる人多くてびっくり。日本と逆じゃね?いつでもこの絵たちあるから撮らなくてよいのか?

マネすっきやねんの私、完全に勢いで図録を買ったんだけど、なにしろでかい分厚い(横25cm、縦30cm、厚さ3cm、頁数約270、重さ1.5kg。いま測った)。
しかもGWは1ユーロ150円まで円安すすんでたのに、これ45ユーロもした(やだ円で計算しないで…)。
まあ後悔はねえ。
帰りのCDGで「預け荷物さすがに重すぎるから、軽くするようにトライしてくれ〜please try it again〜〜」と超粘られてこれを出した瞬間に重さOKって言われた。。。
(手持ち嫌すぎて私もちょっと粘ったけど、無理だった)

衝動買いの1.5kg図録(なぜか魚眼での写真しか撮ってなかった)

んでこの図録の中に西美のマネが載ってたの!デカデカ1Pも!
何事かと思ったんだけど、ドガって私的コレクションあったんだけど、ドガは人間の足までの全身像を描くのが嫌いだったのにマネの全身像の絵を2つ持っていて、そのうちの一つがこの西美のportrait de Monsieur Brunらしい。(たぶん)(原典購読ひさびさすぎて結構勘)
intéressantって書いてある。
1Pの大きさで載ってる参考絵画そんなになくて、やっぱ松方コレクションってすごいんだなと思ったりもしたりとかした。

西美にあるマネのportrait de M.B。図録より抜粋(著作権で怒られたら泣く)

マネの死後のドガはマネ絵画収集しまくってて、やっぱこの人変態(ほめてる)だなと思ったんだけど、そのコレクションにあったらしいこのマネのハムの絵がおいしそうすぎておいしそうすぎて、私も欲しい。

マネのハム(ジャンボンjambon)

以上っす。
クソ重い図録ネットで買えるらしいよ。
図録内部の写真貼ったので免罪符的にURL貼っとくわ。私に金は入らんので特に買わなくて良いけど、ただ一言、「「私と仲間になろうぜ!!」」
この展示NY行くってことはNY期間になったら英語がでるのか?英語いいな〜〜〜〜〜〜(英語ができるとは言っていない)
https://www.boutiquesdemusees.fr/en/exhibition-catalogues/manet-degas-exhibition-catalogue/38460.html