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褒める時こそ感情を込めて

今日も数多くある記事の中、私の記事にたどり着いていただきありがとうございます。今日は昨日のおじいちゃんの話から発展して、子育てについて書いてみようと思います。
ひょっとしたら子育てに限らず、人材育成にもつながる話かもしれません。
最後までお付き合いいただければと思います。

おじいちゃんとの話はこちらからお願します。

褒めて育てるとは言うものの…

ネットや書籍では、「人は褒めて育てる」ということがよく書かれています。その裏には、人はどうしても良いところよりも悪いところに目が行きがちで、子育てや人材育成などでも悪いところを指摘しがちというのがあると思っています。
悪いところを見つけては注意する。受け手側はそれにより「怒られた」と受け取り、さらにそれを何度も繰り返されると「感情」だけが残り、自分を否定されたようになります。
だから、「褒めて育てよう」が根強いのかもしれません。
まぁ、山本五十六の語録として「褒めてやらねば人は~」から来ている部分もあるかもしれないですが…
(ちなみに山本五十六は「褒めてやれねば人は動かじ」で「育つ」は「任せてやらねば人は育たず」の方みたいです。改めて調べて違って覚えていたことにきづくという…)

じゃあ「褒めて」ばかりで万事うまくいくのかというと、私はそうではないと思っています。
中には褒められて良い気分になれば、感情が満たされて、認められるからいいという意見もあると思います。
余談ですが、「自分は褒められて伸びるタイプ」と自ら言う人で実際に伸びる人、できる人に私は会ったことがありません。
この言葉の裏にもやはり、怒られて感情を傷つけられ、否定されたくないということが見え隠れしている気がします。

「良い子」という褒め方

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私は、子育ても人材育成もキーワードは「感情」だと思っています。
その中でも特に「褒める」というのは、褒める側が感情を込めないと、形だけでは何にも伝わらないし意味がないものではないかなと思っています。
そう感じるようになったのは最近なんですが、そのきっかけがまさにおじいちゃんと親たちの「褒め方」の違いだと気づいたからです。

おじいちゃんは本当に嬉しそうに褒めてくれました。
しかし、両親、特に母親はそもそも褒めないし、褒めた時は言葉だけ。さらにその言葉が、結局は母親にとって都合がいいこと、母親の感情が満たされたときを表す言葉。
◇「大人しくして良い子だね」
◇「お片付けして良い子だね」
◇「全部食べて良い子だね」
そうなんです!思い出すとすべて、

良い子だね

がつくんです。
これに気付いたのが、たまに小学校1年生の姪っ子や幼稚園に通い始めたばかりの甥っ子が遊びに来るんですが、褒められている時の言葉がすべて

良い子だね

だったんです。

これって、結局褒めているようで褒めていることにはならない。
当然感情はこもっていません。しかし親は感情が満たされている状態。
なぜなら、「良い子」は親にとって
都合の良い子
面倒なことをさせない良い子
私の感情を逆なでしない良い子
だから、感情を出して褒める必要はないし、感情は相手に向けられているわけじゃなく自分に向けられている。
これでは相手の感情を満たすことはできない。
だから、褒める時は「感情がこもったもの」でなければ意味がないと思っています。

子育ても人材育成も大切なのは…

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じゃあどうすればいいのか?
おじいちゃんとのエピソードから私が分析した結果は
相手に興味を持つ
これに尽きるのではないかなということです。
相手に興味を持てば、自然と相手が何に興味があるかがわかるでしょうし、相手がその興味でどう行動しているかがわかる。そうすることでどこが「その人らしいか」がわかる。
その「らしさ」を発見し、心を動かされれば、自然とその部分を「褒める」となるのではないかと見ています。
「結果」を褒めるのも大切でしょうが、「その過程」を褒めることがもっと大切なのではないかなと思います。

まずは相手に興味を持つ。そうすればベクトルは自分の方ではなく相手の方に向いているから自分の感情を満たす褒め方じゃなく相手の感情を動かす褒め方になるのではないかなと思っています。

人は感情で動き、動かされる

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しかしこの「感情」というのは難しいですね。
「褒める」の対極にあるのは「叱る」なんでしょうが、この「叱る」の時は思いっきり感情をぶつけるのに、なぜか「褒める」の時は感情が出ないことが多い気がするのは私だけでしょうか?
おじいちゃんの満面の笑みで褒める姿。これは確かに孫に対してというのもあったかもしれないですが、本当に嬉しかったし今でも記憶に残っているからやっぱり大事なことだなぁと今回振り返っていてしみじみと感じています。

褒める時は感情を思いっきり出して。
叱る時は感情をコントロールして出さないように。
それ以外に子育てや人材育成で大事なのは「見守る」ではないかと思っています。
この「見守る時」は感情をフラットにして冷静にというのが大切なのかなと思っています。でないとついついすぐに手や口を出したくなる。しかしこれも難しいです。感情をフラットにしたままだと見守っているつもりが「放置」になりかねないし。
実は親たちはこの「見守る」もへたくそです。これはまたの機会に。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。


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