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フランスの公園とそこで見つけた小さなアート❤️

こんばんは。
マダム・シュークリームです。

フランス・パリ郊外は、ここ数日、雨の日が多いです。
そして、気温がグッと下がりました。
冬の到来です。

日本は紅葉の時期ですね。
きっと綺麗なのだろうなぁ…


さて、今回の記事は、
 ・フランスの公園事情について
 ・ある日行った公園について
 ・そこで出会った親子について
 ・そこで見つけた小さなアートについて
 ・その親子との会話から感じたことについて
など、なんだか統一感はありませんが書いていきたいと思います。
お読みいただければ幸いです。


先日、子どもと一緒に普段あまり行かない公園に行きました。
子どもは真っ先にブランコの方へ行きました。

そうなのです。
ここには、子どもにとって"自分で乗りやすい"ブランコがあるのです。


話が逸れますが、
フランスのパリやパリ郊外にはたくさんの公園がありますが、公園によって遊べる遊具はだいぶ違います。


例えば、よく行く最寄りの (とはいえ、子どもと歩けば片道30分はかかる)公園には、日本にもある一般的なブランコはありません。そこにあるのは、赤ちゃん用のブランコです。しかも高身長でなければ、赤ちゃん・こどもを抱っこして乗り降りさせるのも大変なほど、高めの位置に設置されています。我が家の子どもは、抱っこして持ち上げるには重すぎるし、自分で乗り降りできるほど身長も力もありません。乗ったところで足が届かないので、誰かに押してもらわなければ、動かすことも難しい… 空いていれば乗りたがるけれど、なんか残念な感じに見えてしまう・・・苦笑
一般的なブランコも数年前はあったのですが、遊具が入れ替えられ、なくなってしまいました。

上述の公園を公園①とすれば、
次は公園②(また別の公園)の話です。

公園②は、とても小さな公園です。
ブランコとスプリング遊具 (下にバネみたいなのがついていて、乗って前後に揺り動かす遊具)と小さな家のようなものがあるのみです。
走り回れるスペースもないほどなので、小さい子向けの公園だと思います。そこのブランコは、2つ乗る場所があり、1つは赤ちゃん用(先ほどのブランコより低い位置に設置されている)と、もう1つは普通のこども用のものが1つのブランコについています。しかし、我が子の身長では、このこども用のブランコは高すぎて足があまり届かないようで、結局いつも「うしろから押して」と要求されます。

少し遠い公園③は、子どもに乗りやすいブランコがあることは発見できたけれど、以前に知り合いの方からあまり治安が良くないことを聞いたことがあったので、あまり気が進みません。

また別の遠方の公園④は、遊具はありますが、ブランコがありません。

こんな感じで、
フランスの公園は、場所によって遊具が異なるので、楽しみ方も変わってきます。きっと日本でも同じですよね。

そして、冒頭で出てきた公園 (公園⑤)。
ここには、あまり来たことがなかったのですが、前に夫と子どもの2人で来たことがあったようで、「ここのブランコが乗りたいの!」と言って、公園の中へ走って行きました。

ブランコには、一人先客がいました。
子どもと同じくらいの年齢の女の子でした。

その女の子がブランコをこいで遊んでいる近くのベンチに、お母さんらしき人が座っていました。

女の子とお母さんに向かって、一応「Bonjour!」と声をかけました。
公園での距離感は難しいです。全然慣れません。気前よくあいさつする方もいれば、ツンとしている方もいたり、そもそも顔見知りでもない人にはあいさつをしない方は多くいます。
女の子はあいさつを返してくれましたが、お母さんは下を向いて携帯か何かを見て気づいていない感じでした。ま、しょうがないですよね。笑

子どもは、女の子の隣の空いていたブランコに乗り始めました。


子どもってすごいなぁ・・・!


なぜかというと、
お互い母国語がフランス語でないのにもかかわらず、言葉なしにコミュニケーションをとって、ブランコで遊びだしたからです。

そうです。
女の子は、同じアジア系のお顔だったのです。
でもフランスには圧倒的に中国人の方が多いので、おそらく中国をルーツに持った子なのだろうと思っていました。
私と子どもが日本語で話していても反応されなかったので、日本人ではないことはすぐに分かりました。

こども達がブランコで一緒に遊んでいる様子を眺めながら、ふと下を向くと、足元にチョークでのかわいい落書きがありました。

その女の子が描いたものかどうかは分かりませんでしたが、
直感的に
 女の子の描いた絵、
 その女の子よりもう少し年齢が上の小学生くらいの子の絵、
だと思いました。

雨が降ってしまえば消えてしまうだろう、その小さなかわいいアートに私の心はキュンキュンしてしまいました。
"かわいい〜❤️"を連呼して、写真を撮らせてもらいました。誰の絵なのかは分かりませんでしたが、こどもらしい無邪気な絵にとても魅力を感じました。

だって、私にはもうこんな無邪気な絵は描けませんから。

その絵をしばらく鑑賞したあと、
再び、こども達の様子をベンチに座りながら見ていました。

なかなか自分でブランコをこぐ事に興味を示さなかった子どもが、ここでのブランコだと自分でこいでいることに少し驚きました。

いつの間にかできるようになったのだなぁ…
まだ少しぎこちない気もするけれど、それもかわいい😊 (親バカですみません…)

横の女の子はかなり慣れた様子でブランコをこいでおり、さらに立ちこぎまでマスターしていました。
それを見て、子どもも挑戦していましたが、途中から怖くなるようで座っていました。それも経験。いつかは出来るようになるはず🙂

しばらくすると、女の子のお母さんが、フランス語でも日本語でもない言葉で女の子に話しかけました。おそらく、「そろそろ帰ろうか」だと思います。
すると、女の子はブランコから離れ、子どもに"バイバイ"と手を振ってお母さんの方へ行きました。
お母さんと女の子が、ベンチに座っていた私の前を通り過ぎる時に、お母さんは「Au revoir! (さようなら)」とフランス語で言ってきてくれました。

私も「Au revoir! 」と返事をしました。

その時に、女の子がお母さんに何かを言いました。
おそらく、「なんでフランス語で話すの?」と。
お母さんは、女の子に何かを話したあとで、私にフランス語で「日本人の方ですよね?」と聞いてきました。
私は、「はい、そうです」と笑顔で答え、そのあと、お互いに「Bonne journée! (良い一日を!)」と言って別れました。

お母さんは、その子に「あの子は日本人の子だよ。(だからフランス語で話したの)」みたいなことを説明していました。

私はよく中国語で話しかけられます。
今となっては慣れましたが、最初はすごく違和感がありました。

だって、中国語が話せないからです。

相手の話す中国語に対して、「???」分からないという顔をしても、相手はそのまま中国語で話してきます。困った挙句、フランス語もしくは英語で「ごめんなさい。分かりません。私は中国語を話しません」と伝えると、態度が急に変わって"もういい!"という…なんとも言えない経験が何度もあります。

決して中国の方たちを批判したいわけではありません。
彼らにとって、中国語を話す/話さないは、その中国の方たちのコミュニティーに属す/属さないに関係してくるのかもしれません。(これは私の勝手な推測です)
なので、子どもの幼稚園でも中国をルーツに持つ子はちらほらいますが、よく中国語で話しかけてきたり、中国語は話せるのかを問われます。

説明しても、こども達は笑顔で「ニイハオ!」と毎回あいさつをしてきてくれるので、最近は私も「ニイハオ!」と返事をしています。笑

ニイハオ、シェーシェー、サイツェン…くらいしか言えないんですけどね。
フランス語・英語が上達したら、中国語にチャレンジするのもいいかもしれませんね。"フランス語・英語が上達したら…"が難しく、なかなか成長できていないのですが・・・泣


さて、話は少し戻って、
なぜさっきの女の子のお母さんは、
私たちが日本人だと分かったのでしょう?

私と同じ世代(子育て世代)もしくは若い世代の中国の方たちは、なんとなく分かるようです。

「あなたは日本人?」と聞かれます。
驚いて「どうして分かるのですか?」と聞くと、「だって、身なり(服装やお化粧)が日本人らしいから」と言われたことが何度かあります。そういう些細な違いから、同じアジア人の中でも国の判断がされているようです。
まぁ、私も頭の中で同じようなことをしているかもしれません。口には出しませんが、「あ、あの方日本人っぽいな」と思うこともあります。

あと、小さなアートを見つけた際に「かわいい!」を連発してしまっていたので、そこからも判断されたのかもしれません。
"Kawaii"は、フランスでも通じてしまう場合がありますので…笑

と、長くなってしまいましたが、
公園に行ったという何気ないことから、色々なことを感じた日でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました😊
A la prochaine !

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マダム・シュークリーム
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