マダム・ベルデ(Madame Verde)

スペイン音楽とスペイン舞踊に魅了された芸術愛好家。クラッシック音楽と絵画、作品・アーテ…

マダム・ベルデ(Madame Verde)

スペイン音楽とスペイン舞踊に魅了された芸術愛好家。クラッシック音楽と絵画、作品・アーティストの紹介、暮らしを彩り豊かにしてくれるモノ・コトいろいろ

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    クラシック音楽の歴史や作曲家、作品について、哲学的な視点から分析し、その普遍性や深さを探求する和田大貴のnoteです。クラシック音楽について語り合えることを楽しみにしています。参加希望の方はマガジンの固定記事でコメントしてください。

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展覧会#6 【マティス 自由なフォルム】

20世紀最大の巨匠の一人 アンリ・マティス マティス 自由なフォルム 巨匠がニースに遺した切り絵のあざやかな世界 @国立新美術館 2024.2.14〜5.27 マティスといえば、 「フォーヴィスム(野獣派)の中心人物」「色彩の魔術師」 そして、同時期に活躍したピカソに負けずとも劣らず、年代により作風が変化しています。 ピカソとキュビスムについてはこちらで紹介しているので、良かったらご覧ください。 マティス作品の時代ごとの特徴と変遷、展示されていた主な作品を織り交ぜなが

    • クラッシック音楽#10 ツェルニー練習曲が芸術的な音楽に?

      ピアノのレッスン定番練習曲「ツェルニー」 子供の頃習っていて、ツェルニーで多くの練習生がふるいにかけられ、辞めてしまう人が多いって言いますよね。 大人の私が3年前にレッスンを再開して、特に練習曲はやらずに弾きたい曲を中心にレッスンしていただいていましたが、 弾きたい曲がたくさんあるのに 譜読みが苦手 初見が苦手 暗譜が苦手 という三重苦。 せっかく老後の趣味にと思って再開したのに絶望的です。 これでは「死ぬまでに弾きたい曲」をいくつも弾けないまま現世が終わってしまう。

      • 展覧会#5 【サルバドール・ダリ 永遠の謎】

        角川武蔵野ミュージアム プレゼンツ 360度体感型デジタルアート劇場第3弾 サルバドール・ダリ 永遠の謎 2023.12.20〜2024.5.31 サルバドール・ダリ1904年5月11日〜1989年1月23日 スペイン フィゲーラス出身 夢や無意識、非論理的な思考を芸術に取り入れたシュルレアリスムを代表する芸術家。 絵画だけでなく、版画、彫刻、オブジェ、舞台芸術、宝石デザイン、広告、映画、執筆と、ダリの創造性は芸術の領域を超え、多岐にわたる表現形式で発揮し、その独創的な作風

        • クラッシック音楽#9 バッハの音楽は薬に優る安定剤?

          3月31日はバッハ大先生の誕生日。(旧暦では3月21日) 私は音楽の専門家ではないので、学問的な説明は控えさせていただきますが、音楽療法の勉強で 「バッハやモーツアルトの音楽を聴くと心が休まると感じるのは、リラックス効果のある『1/fの揺らぎ』が多用されているから」 ということを学びました。 そして、科学的な根拠と、演奏者の想い・技術・芸術性が合わさることで、聴く人により深く感動を与えてくれるのでしょうね。 心の傷を癒し、悲しみの淵から救う、 まるで安定剤のようであり

        展覧会#6 【マティス 自由なフォルム】

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          スペイン文化・行事#2 最も豪華で厳かな【セマナ・サンタ/聖週間】

          陽気でお祭り好きのスペイン人。 一方で、厳格なカトリックの国でもあります。 スペインで、最も重要で厳かな宗教行事 セマナ・サンタ(聖週間)について紹介したいと思います。 セマナ・サンタ(聖週間)とはキリストの受難から復活するまでを、一週間で表しています。 日曜日:Domingo de Ramos キリストがロバに乗ってエルサレムに入城 月曜日:Lunes Santo 火曜日:Martes Santo 水曜日:Miercoles Santo 木曜日:Jueves Santo

          スペイン文化・行事#2 最も豪華で厳かな【セマナ・サンタ/聖週間】

          展覧会#4 【ゴッホ アライブ 東京展】

          Van Gogh Alive 東京展 2024.1.6〜2024.3.31 @寺田倉庫G1ビル 五感で体感する新感覚のゴッホ展 世界各国99都市で開催され、100都市目が東京。 ゴッホの芸術、生涯、時代背景をクラッシック音楽と共に表現されて ゴッホの世界観を体感できます。 日本では、2022年12月の名古屋に始まり神戸、そして東京と 一年以上開催されているので、SNSなどで”映える”映像を目にする 機会が多いかもしれないですね。 ここでは、ゴッホ作品の時代ごとの特徴と

          展覧会#4 【ゴッホ アライブ 東京展】

          〜音楽は心を癒す〜 身近な人を亡くした深い悲しみの中 行き場のない感情に そっと寄り添って 奏でられるハーモニー 張り詰めていた緊張の糸が解かれて 涙が溢れる 一音一音 紡ぎ出されるピアノの響きは まるで神々との対話 レッスンのひととき

          〜音楽は心を癒す〜 身近な人を亡くした深い悲しみの中 行き場のない感情に そっと寄り添って 奏でられるハーモニー 張り詰めていた緊張の糸が解かれて 涙が溢れる 一音一音 紡ぎ出されるピアノの響きは まるで神々との対話 レッスンのひととき

          スペイン音楽とアーティスト#4 実力派女性篇

          スペイン音楽とアーティスト#3に続き、今回は女性アーティストの紹介です。 男性アーティストの回でも紹介したのですが、スペイン人は声量半端なく、圧倒的な歌唱力。 老いも若きも歌が上手い! そして、今回ご紹介するアーティストは フラメンコ家系に女優兼歌手など、バラエティに富んでいます。 ・ブイカ(Buika) 両親はギニア共和国からスペインに移民し、マジョルカ生まれ。 フラメンコをベースに、ジャズやアフロ、レゲエの要素を取り入れていて、グラミー賞も受賞しています。 何年か前

          スペイン音楽とアーティスト#4 実力派女性篇

          クラッシック音楽#8 ピアノ演奏会【角野隼斗】

          角野隼斗 全国ツアー2024 "KEYS" @サントリーホール 控えめに言って、凄く面白かった! 演奏会なのに、まるでテーマパークのような楽しさ。 <ツアー中にて、ネタバレ注意です> カテゴリーを「クラッシック音楽」にしましたが、 クラッシック、ジャズ、編曲、オリジナルと オールジャンル?ノンジャンル? 前半は、厳かにバッハとモーツァルト。 そして、モーツァルトのトルコ行進曲を24の調に変奏し、 「転調が好きなんです」 だそうです、、、 まるで難問を解いて楽しんでいる

          クラッシック音楽#8 ピアノ演奏会【角野隼斗】

          舞台鑑賞#3 フラメンコ公演【みだれ髪 情熱の歌人・与謝野晶子】

          石井智子スペイン舞踊公演 @日本橋公会堂(日本橋劇場) 2024.2.18 「みだれ髪 情熱の歌人・与謝野晶子」 初演はコロナ禍の2021年2月 制限の多い中での公演でした。 3年の歳月を経て感動を再び 作品の概要石井智子フラメンコスタジオのホームページに、作品・公演への熱い想いが書き綴られているので、掲載させていただきます。 *PV映像は2021年の公演 与謝野晶子の生涯アーティスト石井智子さんの圧倒的な存在感と、エレガンシアな佇まい。 石井智子舞踊団の皆さんの華や

          舞台鑑賞#3 フラメンコ公演【みだれ髪 情熱の歌人・与謝野晶子】

          クラッシック音楽#7 世界一面白い?カリスマ教室のピアノ発表会

          趣味の生徒からプロの演奏家まで集まるカリスマ教室。 第10回を迎えるこちらの発表会は @サントリーホール ブルーローズ 午前10:00開演、終演21:00 11時間にも及びます! 12時間行われることもあり、 「世界一面白い発表会」との呼び名も。 発表会と言っても、プロで演奏活躍をされている講師の方々も出演するので、まるでリサイタル。 そして、終盤には私の先生も! 私は個人で先生のレッスンを受けているので、こちらの教室の門下生ではないのですが、同じピアニズムを学んでいる

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          舞台鑑賞#2  パリ・オペラ座バレエ団【白鳥の湖】

          パリ・オペラ座バレエ団 2024年日本公演 白鳥の湖 全4幕 振付:ルドルフ・ヌレエフ 2024年2月8日初日 東京文化会館 ご縁があり行ってきました! パリ・オペラ座バレエ団 4年振りの来日公演 《配役》初日 オデット/オディーヌ:オニール 八菜 ジークフリート王子:ジェルマン・ルーヴェ 家庭教師ヴォルフガング/悪魔ロットバルト:トマ・ドキール 指揮:ヴェロ・ペーン 演奏:東京シティ・フィルハーモニー管弦楽団 チャイコフスキー3大バレエ・眠りの森の美女 ・くるみ割り

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          クラッシック音楽#6 ギター演奏会【荒井一穂】

          2023.11.22にリリースされた、荒井一穂さんの3rd アルバム 「武満徹ギター作品集」 リリース記念ライブ 2024.2.4@南青山 アーニーズ・スタジオ 荒井さんの意向で、 ・曲と曲の間に拍手なし ・MCなし ・90分ノンストップのプログラム 「最高のパフォーマンスをお見せするため、自分のわがままなお願いを聞いていただきたい」 90分間、微動だにしないで聴くというのも緊張するが、演奏が始まればさほど苦ではなかった。 決して広くはない写真スタジオで、ギターが紡ぎ出

          クラッシック音楽#6 ギター演奏会【荒井一穂】

          クラッシック音楽#5 ピアノリサイタル【Budo / ぶどう】

          Budo Classic 2024 Super Stars 2月3日@紀尾井ホール 満員の800席。 ピアノを再開してから、コロナ禍を経て、演奏会に出かけることが新たな趣味に加わった。 昨年と一昨年は、都内から地方まで、大きなホールに小さなサロンと、過去最多で年30回もの演奏会と舞台鑑賞に足を運んだ。 ピアノを再開した経緯などは、こちらに書いています。 併せてこちらをご覧ください。 今回は、YouTubeやストリートピアノなどでも活躍の「 Budo/ぶどう」さん。 Y

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          展覧会#3 【100%モネ 連作の情景】

          印象派を代表する画家のひとり クロード・モネ(1840-1926) 国内外から厳選され集結した作品の数々。 「100%モネ」というタイトルどおり、初期から晩年までのモネを十分に堪能できます。 上野の森美術館 2023.10.20~2024.1.28 第1章 印象派以前のモネ 初期の印象派以前の作品は、「モネの黒」と言われるように黒を多用されていたり、珍しい都会の風景や人物画も観られます。 当時住んでいたイギリスやオランダの運河や川、船や港が描かれています。 モネ展でなけ

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          クラッシック音楽#4 ピアノリサイタル【亀井聖矢】

          「エネルギーに満ち溢れている」 という表現が、彼を紹介する言葉で最もしっくりくる。 若いって素晴らしい。 今年最初のピアノ演奏会がこちら 『亀井聖矢 ピアノリサイタル』2024.1.17 満員で埋め尽くされたサントリーホールで、ショパンとリストのプログラム。 ショパンの繊細さとリストの華麗さで会場全体を魅了する。 トークを挟みながら、しっかり次回の夏の演奏会の宣伝もするところが、あざとくも、それが許されるキャラクターというか きっと本人も自覚しているのでしょうね。 ア

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