見出し画像

宣言


「ここに意志を示す」

画像1


あなたは本当に私を愛しただろうか。
何度でも聴きたかった。
手を離せると思う前に引き裂かれた心が、
治癒することはもうないのだろう。
その時はもう、永遠に来ない。
この心が完全な私なのだと思う。

生きてゆく。
私は私を満たして生きてゆく。
他の誰にも許さない。
私はそれでいい。





水彩色鉛筆(STAEDTLER KARAT, karat aquarell)
バイオレット、シアン、ブルーを中心とした絵。紫を際立たせて、青を塗りたかった。他に、ラベンダー、ターコイズ、コバルトブルー、デルフトブルー、フーカーズグリーン。

青は、好む人が多い色で、一種の「正しさ」の印象を持つ。自分にとっては、なんとなく「避けて通ろうとする」色であったように思う。「わたしが選ばなくても、誰かが選ぶだろう」というような。でも、色を見つめるうちに、誰にも譲らない「わたしの青」があってもいいんだろうと思うようになった。青緑が落ち着くので、青を塗る時はどうしても緑を混ぜたくなるけれど、この日はなるべく、緑を含めずに青を塗ろうと思った。
ステッドラーの紫が好き。
紫を塗る時の気持ちをこのごろよく見つめていて、何か、澄んだ気持ちがそこにあるような気がする。穢れなき己を、示すことのできる色だと思った。
幼い頃は、黄色と紫が特に好きだった。
黄色のわたしのことは、よく知っている。紫のわたしは、これからもっと知っていけるわたしだと思った。
黄色と紫。花の色だね。紫色の花、きれいだな。また紫の話をしよう。


この記事が参加している募集

#私の作品紹介

96,012件

恐れ入ります。「まだない」です。 ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 サポート、ありがとうございます。本当に嬉しいです。 続けてゆくことがお返しの意味になれば、と思います。 わたしのnoteを開いてくれてありがとう。 また見てもらえるよう、がんばります。