僕の武器

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時折、言葉をナイフのように鋭く構えるけれど
誰かに向けるための刃ではないよ

届いた手紙の封を切ることもできる
なにか、形を作るために削ることも、
もっと強い武器を作ることもできる
あるいは、鎖を切りたいだけなのかもしれない

鎖を切るのは
血が流れることもある
命の通った、蔓のような鎖が
絡みついている場合もあるから
自分が離れるためだけに刃を入れる
ほどくことさえできればいい

鍵を開けることもできる
相手を倒すだけの能力を持っていなくても
逃げる方法がある
いつか倒さなければならないなら、
その時はたぶん、
ナイフで刺すような戦い方はしない

誰かを刺すために使う言葉は持っていないよ

それでもまだ、どんな手で倒せるのか分からないから
このナイフで、ただ生き延びる
まだ、命を捨てる可能性を考えるのなら

できる限り、生きる道を、
選べるように
ナイフを握る



恐れ入ります。「まだない」です。 ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 サポート、ありがとうございます。本当に嬉しいです。 続けてゆくことがお返しの意味になれば、と思います。 わたしのnoteを開いてくれてありがとう。 また見てもらえるよう、がんばります。