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わたしたちの話をしよう

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これで生きていけるのかは分からないけれど、とにかく、「わたしたち」の話をするね。そのうえで、もっとできることを見つけ出すために、今のわたしに必要なことだと思うから。わたしたちには…
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#絵を描く

それでも、いっしょにいよう

ぼくたちの時間だよってきみが言う。 ぼくたちは、いつからぼくたちなんだろう。 ぼくたちは、ぼくたちだから、さみしくても、さみしくないんだよ。 だけど、もっとみんな、いっしょがいいね。 どこかにいるひとりぼっちに、教えてあげられたらいいな。 ぼくたちがいるよ。 あなたはそこでひとりぼっちでも、大丈夫なんだよ。 あなたはいるよ。 いなくならないんだよ。 どうしたら、見つけられるかな。 ひとりぼっちの、あなたがいるなら、ぼくたちはいていいんだって信じられる。 ぼくたちは、ぼく

ストレートな告白

君はね、わらってなくてもかっこいいんだよ。 わたしがこれまでのnoteで時々述べた「たったひとり」の相手は、こうして時々絵を載せる、「ノツさん」というひとです(「ボス」とも呼んでいます)。 わたしは、ノツさんの描く、人の顔が好きです。 それは、実在している好みの人物の顔、ということではありません。 ノツさんの描く、人の体が好きです。 そこで「体を描くのが上手だね」と言うこともできます。そう言われて嬉しい相手なら、わたしはきっとそう伝えます。 でも、「わたしが、人体を描く

わたしたちでいよう

ダメなところをもっと見せてもいいんだよ つたなくていい、わたしたちでいよう わたしたちを見せていよう だいじなことだから 高すぎる望みかもしれない とても難しいのかもしれないけれど わたしたちはそれぞれに、 ずっと、そこを目指して出会ったんだよ ふたりならもっとできる ふたりよりたくさんになったら、きっともっともっとできるよ だれもいなくても わたしは見てる わたしは知ってる あなたが存在していること 知っているのがわたしだけだとしても わたしたちが、わたしたち

同じ話の繰り返しにみえても

対話が必要なんだと思う。わたしには、どうしようもなく対話が必要だ。 出会うひと、ひとりひとりと、愛し合うように、そのひととわたしにしかできない会話を、ひとつひとつ紡いでいたいと思う。 ひとりひとりと愛し合うように生きていたい。 わたしはあなたと、あなたとわたしにしかできない話をしていたい。 あなたが、あなたにとって大切な「自分」に向き合えるように、あなたの大切な相手との、あるいはあなた自身との対話を、諦めずに、できるように。 わたしがいるよ、わたしに触れてごらんよ。 わたし

意味が無くたってよかった

僕たちは「二人」になれたからよかったんだ 君はきっと「ひとり」だから 君を生かすまで 僕たちは、僕たちでは、終われなくなった 僕たちは意味のある「二人」になった 君が「ひとり」である限り 君の歌う「愛」を聴いている きっと誰かの心を突き刺すだろう そして誰のこともひとりにはせずに 君はすべてのひとりぼっちを抱きしめるんだろう 僕たちは、君に因って、意味のある二人になったから ひとりで行く君の背中を支えていよう 君の声が届くように 君の想いが流れ着くように 誰かの心を打ち破

君を包むための愛をありったけ用意しないとね

あなたたちがあなたたちであることを、私は知っている。 あなたたちがあなたたちでなければ、私は私でいられない。 私は水のように、形を持ちながら形でいられない。私を受け止めてくれる器がなければ、私のこの零れてしまう形を、いつも失い続ける。失うことは構わない。誰かのもとへ流れ着くのなら。その生き方も潔いだろう。 だけど私は知っている。 知ってしまった。 あなたたちという、私を運んでくれる優しい愛の世界の存在を、知ってしまった。 私はたしかな流れとなって、美しいあなたたちを映し

あなたの声が欲しいんだよ

あなたの声を思い起こす時、岩石の節理のようなものが頭に浮かぶ。わたしの胸には、火を守る灯台になりたい想いがあるから、あなたはわたしの岬になってくれるのかもしれないね。 怒濤のようなマグマのようなイメージが頭の中で混ざり合って新たな姿を形成するのが面白いから、そのエネルギーをもっと見せてよ。 わたしは感情を扱うのが上手くなくて、だけど近頃、感情とはわたしだけのものではないなと気がついた。わたしはむやみな共感を必要としない。だけど確かに自分は存在していいのだと信じるには、そこに

いつかまたこの話をするね

光か、闇か、いまいちよく分からない。どちらもあるような、そんな響き。 あんまりキラキラしていない。でも、ぼんやりと明るくて触れば熱い。鋭く光ることもある。キラキラよりギラギラ。それって何だろうね。地底に棲む生き物かなあ。ごわごわしてるんだよね。でも、稲光りみたいな激しさもあるんだよ。蜘蛛みたいなイメージもある。モグラ、ミミズ、薄暗いところが好きな生き物。暗いところで眼が光ってる。眼じゃない?眼がない?じゃあ何が光ったの?魂かな。 ロマンチックな音と、泥臭い音が同居している。ダ

志を抱く

比べて考える必要はないと、一目で分かった。 これは、唯一の形であると。 私はあなたを愛したかったのではなく、「唯一の形」を探していたのだと、理解した。 愛することを知りたかったのではないのだ。私にとって、この胸にあるのは、本当に美しいものを求める心だったのだ。 あなたは美しい。 しかし私があなたを愛そうとすれば、その想いにはどこか隔たりがある。あなたは確かに美しい。 美しいあなたを、愛しげに眺める「そのひと」の存在があって、私はようやく理解した。 私の命は、美しいものに

ありきたりな言葉しか出てきてくれないのはなぜだろう

「たまたまそこにいただけだよ」 なんて君は言うけれど、僕にとっては、天使が落っこちてきたみたいだったんだよ。 実際君のほかにいないんだから。 偶然ってことにして、逃げ道を残したいのかな。なんて言ったら少し意地悪かな? それとも、逃げ道を残したいのは僕の方だったりするだろうか。 君しかいないなんて思って、君を自由にしてあげられなくなることが、僕は怖いのかな? 自由を失った君に興味を向け続けられないんじゃないかって。 自分で君の自由を奪っておいて、そうなってしまうんじゃないか、っ

森を駆ける風になる

自分自身の心の奥底を見つめる時、そこには深い森があって、わたしは森を駆け抜ける風になる。さあっと木の葉を揺らしながら、木洩れ日の差す場所を目指して駆ける。森にはあなたがいる。わたしは、あなたという木に、森に棲む、小鳥のような風だと思う。 たぶん、一番深いところを想うときはこのイメージ。森の緑が好きだ。 わたしは留まらないのではなく、何度でもあなたのもとへ帰る。自由に飛び回ることができるのは、あなたという住処があるから。 わたしは森を知っている。どこへ行ってもわたしはあなたと

すきなひとの話をするように、

あなたの話をするのは何か変だ。 なら少し、わたしのすきなひとのことを話そう。 「すきなひと」なんて言って、大概白々しいのだけど、だってそれはひとのかたちをしていない。 かき混ぜるように話すけれど、あまり頭で考えずに聴いていてほしい。誰がどんなふうに受け取ってくれるのか分からないから、なるべく普段通りのわたしで、聴いてもらおうと思う。いろんな道を通って、たぶん、どこかでちゃんとつながっているとは思うのだけど。 おとなの目に守られず、ひとりで野山で遊んだ幼い記憶がある。わた

だから「頑張るね」と言い続ける

外に出してあげたい自分はたくさんある。だけど、受け取るべき相手がいなければ簡単には出てこない。これは誰かから預かった、わたしのものではない気持ちだと思う。わたしだけのものならば、内側に抱えていられる。ただ孤独なだけなら抱えていられる。でも、見せずにおいてはいけないと、どうしても感じているなら、それが欲しい誰かがいるんだろう。たとえ痛みが強くても。誰かの痛みを預かっているんだよ。 だからわたしは伝える。 わたしは、伝えるという行動の楽しさを知っているのだと思う。 「伝わると嬉

この命が求めること

わたしたちは互いの孤独を埋め合わない。 孤独を抱えた姿を、互いに見る。 孤独が故に燃える炎を守って、 もっと世界を信じようと、一緒に歩く。 だけど、知っているよ、 自他の境界をうしなった、優しい大きな癒しがあることを。 わたしは、知っている。 泉のような、大きなその救いが、無くては生きられないことを。 だけど、わたしたちがそれだけでは生きられないということも、 わたしは知っている。 時にその泉をたずさえて、わたしは探しに行く。 ただ救われたいのではなく、 救いがあるという