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三日坊主日記 vol.74 『目から鱗、こんなに人手が掛かるのか』

リフォームが始まって4日目。

見た目はまだほとんど変わっていない。養生、解体、上下水道管の取り回し、同じくガス管、電気工事、排気ダクトの調整、クロスの採寸、そして現場監督。この4日間で既にこれだけの職人さんが携わっている。その前にも各種打ち合わせ、設備の選択、見積もり作り、マンション管理人との打ち合わせ、近所への挨拶回り。更にこれから組み立て設置に向けて大工さんなども加わるはずだ。

今回のように小規模(我が家にとっては十分大規模だけど)な工事でさえこれだけの人手が掛かるというのは、正直知らなかったし驚きだった。これでこの人たちは利益が出るんだろうかと心配になる。ご多分に漏れず建築業界も結構な人手不足らしいが、今回の様子を見ているとそれがよくわかる。この予算でこれだけ手間を掛けていると、なかなか全ての人に十分な予算は回せるはずがない。報酬が十分でないとしたら、なかなか若い人は集まらないだろう。

単純作業は全てAIやロボットに取って代わられるというが、現場によって微妙に状況が違う中で最適解を見つけて臨機応変に対応していく能力が、果たしていつロボットに備わるのだろうか。そのロボットが普及するまで世の中の構造が持つんだろうか。

映像制作の現場に今回のケース(予算規模)を置き換えてみるとどうだろう。日数と延べ人数を考えると、ちょっと成立しないように思う。僕なら違う方法を提案するか、お断りする。じゃあ建築業界はどうして成立しているのか。謎だ。一度ゆっくりと取材してみたいと思う。

それにしても世の中の人手不足は深刻をきわめている。というか、人手不足に限らず日本のいろんなところに歪みが出てきている。日本だけじゃなく世界中か。困ったもんだ。そんなことを考える、お返しする相手がいないホワイトデー。

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