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三日坊主日記 vol.33 『ニジェール物語上映会』

明日と明後日の2日間(2月3日・4日)、梅田スカイビルで「ONE WORLD FESTIVAL」というイベントがある。

国際協力や国際交流を広く知って貰うためのお祭りで、NPO・NGOを始め、国際機関、政府機関、教育機関、企業等様々な機関が協力して開催されているらしい。セミナーやワークショップなどのプログラムが充実していたり、ステージやグルメが楽しめたり、毎年多くの来場者数で賑わうんだそうだ。


ONE WORLD FESTIVAL

その2日目に短編アニメーション映画『ニジェール物語』の上映会と原作者をお招きしてのトークショーをさせて貰う。

『ニジェール物語』というのは、フクダヒデコさんというサハラ砂漠で暮らした唯一の日本人女性が、現地で見たことや聞いたことを元に創作した素敵な寓話集で、僕が仲間と一緒に絵本にした。そして、その絵本の原画を使ってアニメーション映画も作った。

ニジェール物語「テネレ」

僕が物語に出会ったのは2014年。共通の知人に、読んで欲しいものがあると手渡された。まだ本の体を成していない小冊子だったけど、読んですぐこの物語を映像化したい、映画化したいと思った。サハラ砂漠を舞台にした七つの寓話からなるこの物語は、行ったこともない砂漠の風景がはっきりと、とてもカラフルに僕の頭の中に広がったのだ。360度どこまで行っても砂しかないはずなのに、いろんなものがキラキラと輝く世界。少し難解な部分もあるけど、その分とても想像力を刺激する良い物語。日本中、世界中の人に読んでもらいたいと思った。

僕はすぐに仲間を集め、製作委員会を組織し、まずは絵本作りから。イラストレーターやデザイナーを巻き込み、協力者を募り資金を集め、2016年秋にまず絵本『ニジェール物語』を出版。そして翌年、絵本の原画を元にした23分の短編映画『ニジェール物語』を作った。このアニメーション映画はいくつかの映画祭で上映され、映文連アワードという映像制作者連盟主催の映画祭では文部科学大臣賞という名誉ある賞も獲ることができた。

毎日毎日、世界中で目を覆いたくような出来事が起きている。歴史も文化も違う大勢の人間が、それぞれの事情や主義主張を抱えて生きているのだから、争いや事件が起こるのは仕方がないのかも知れない。しかし、皆がほんの少しだけ、あともう少しだけ今より豊かな想像力を持っていたとしたら、少し違う世の中になっていたのではないかといつも思う。少し大げさでおこがましいかも知れないけど、この物語を子供たちの想像力を育む一助にしたいと考えている。

まだ日本語版だけ(映画はフランス語版も)しかないが、他の言語版も作って世界中へ広めたいと願っている。

ニジェール物語「アルピエンヌ」

そんな『ニジェール物語』の上映会。しかも原作のフクダヒデコさんが茨城県から駆けつけてくださる。ぜひ多く人に見てもらいたいし、フクダさんのサハラ砂漠での体験談を聴いて欲しいと思う。

『ニジェール物語』の上映会とトークイベントは、2月4日(日)、13:15~14:15 於:タワーウエスト西棟 4階会議室にて。無料です。




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