西岡眞博

演出家 / film director 映画『ハミンンンンンング』2023年11月4日…

西岡眞博

演出家 / film director 映画『ハミンンンンンング』2023年11月4日公開。『泥の子と狭い家の物語』/『ニジェール物語』DVDとか配信とか絵本とか。2024年から日記始めました。 http://team-tani4.co.jp

記事一覧

三日坊主日記 vol.204 『Parrot社のBluetoothスピーカー』

パリの短編映画祭でBest Music Awardというのを受賞したことがある。 その時、副賞としてメインスポンサーであるParrot社のBluetoothスピーカーをもらった。もう随分前の…

西岡眞博
6時間前
1

三日坊主日記 vol.203 『待ち人来ず』

昨日は京都で人と会う約束があった。 早めに出てまず梅田で買い物を済ませ、京都へ向かった。時間のせいだろうか、JRの車内はそんなに混雑はしていないし、外国人の姿もほ…

西岡眞博
1日前
3

三日坊主日記 vol.202 『夕陽が美しかったから夢をみたのかも知れない』

昨日は夕陽がとても美しかった。 年に何度かそれこそ息を呑むように美しい夕陽に出会うことがある。さまざまな種類の雲が幾重にも重なり、そこに微妙に違う色が映されて、…

西岡眞博
2日前
3

三日坊主日記 vol.201 『日本人の味覚の変化、そして』

無添加調味料を研究している知人に話を聞く機会があった。 現代の食品には添加物が入りすぎていて、身体にももちろん良くないが、味覚さえも麻痺させてしまっているという…

西岡眞博
3日前
2

三日坊主日記 vol.200 『ルックバック』

アニメーション映画『ルックバック』を見た。 僕は全くこの作品を知らなかったんだけど、周りのSNSなどで密かに話題になっている作品。誰かが良いという映画はなるべく見…

西岡眞博
4日前
8

三日坊主日記 vol.199 『目が焼きつく』

朝から快晴。もう梅雨は明けたのだろうか。 晴れるとにかく陽射しが眩しい。サングラスなしでは歩けないし、サングラスをしていても強い光(たとえば車に反射した太陽とか…

西岡眞博
5日前
2

三日坊主日記 vol.198 『仕事を選ぶということ』

脚本を書かないかというオファーを受けた。 知人がプロデュースする長編映画の脚本である。この映画の話は前々から聞いていた。なかなか面白そうだと思ったし、よく実現さ…

西岡眞博
6日前
3

三日坊主日記 vol.197 『缶ビール大爆発』

雨予報なのに雨がなかなか降らない、海の日。 今日はいつもにも増してどうでもいい話。昨日のアウトドア料理の試食会件流しそうめん会へ冷えたビールを差し仕入れしようと…

西岡眞博
7日前
6

三日坊主日記 vol.196 『流しそうめんとそうめん流し』

天気予報では昼頃から雨。いまは晴れ間も出ているが、本当に降るんだろうか。 今日は料理研究家の知人宅で催される、アウトドア料理の試食会件流しそうめん会にお誘いいた…

西岡眞博
8日前
3

三日坊主日記 vol.195 『恥ずかしくて人にいえない話』

恥ずかしくて、とてもじゃないけど人に言えない話をあえて書くことにする。今日、指をやけどした。左手の親指と人差し指。火を消したばかりの熱い五徳をつまんでしまったの…

西岡眞博
9日前
2

三日坊主日記 vol.194 『村上隆 もののけ 京都』

昨日は午後から終電近くまで京都にいた。 予定と予定の間に少し時間ができたので、「村上隆 もののけ 京都」を見に京セラ美術館へ行ってきた。会期のはじめの方に二度ほど…

西岡眞博
10日前
5

三日坊主日記 vol.193 『悪は存在しない』

先日、映画『悪は存在しない』を見た。 監督は『ドライブ・マイ・カー』で、一般にも広く知られるようになった濱口竜介。日本人では、黒澤明以来はじめてアカデミー賞と世…

西岡眞博
11日前
8

三日坊主日記 vol.192 『ゴルフ番組作れますか』

今日は午後から久しぶりに雨が少し降った。被害が出るほどの雨は困るが、やはり梅雨に雨がないとなんだか調子が狂う。 昨日のもう一件の打ち合わせの話。映画『泥の子と狭…

西岡眞博
12日前
6

三日坊主日記 vol.191 『見積もり半額になりますか?』

今日も一日暑かったが、18時を過ぎてやっと夕立ちが降った。 久しぶりに打ち合わせの二階建て。めちゃくちゃ暑いので移動するだけでも命懸けだ。しかも日傘を忘れて出たの…

西岡眞博
13日前
2

三日坊主日記 vol.190 『コーヒー農園見学』

知人が作ったコーヒー農園を見学してきた。 数年前にまずは沖縄ではじめて、今度は京都でも観光農園をはじめたというので猛暑の中行ってきた。京都南部の男山の麓にあるち…

西岡眞博
2週間前
6

三日坊主日記 vol.189 『スペシャルセイバーという困ったチケット』

はじめて国際線のチケットを自分でとった。 とったというのは、もちろん自分で予約して自分で買うということである。これまで何度も海外へは行ってるが、そのほとんどがフ…

西岡眞博
2週間前
7

三日坊主日記 vol.204 『Parrot社のBluetoothスピーカー』

パリの短編映画祭でBest Music Awardというのを受賞したことがある。 その時、副賞としてメインスポンサーであるParrot社のBluetoothスピーカーをもらった。もう随分前のことである。一緒に行くはずだったカメラマンが仕事の都合でドタキャンして、たった一人で行った初めてのパリ。忙しい時期だったんでゆっくりはできなかったが、とても中身の濃い滞在だった。 海外へ行くと(国内でも同じだが)もう一度ぜひ来たいと思う街と、もう来なくていいやと思う街があるが、パリは前

三日坊主日記 vol.203 『待ち人来ず』

昨日は京都で人と会う約束があった。 早めに出てまず梅田で買い物を済ませ、京都へ向かった。時間のせいだろうか、JRの車内はそんなに混雑はしていないし、外国人の姿もほとんど見なかった。しかし、京都駅に着くと人、人、人。外国人も日本人ももう誰が誰だかわからないほどごった返している。まあ、当然と言えば当然か。京都駅にしても、河原町周辺にしても、祇園付近にしても、外国人がほんとうに多い。溢れている。大阪もそうだし、もちろん東京もそうだ。 ここで単純な疑問。この人たちは泊まるところが

三日坊主日記 vol.202 『夕陽が美しかったから夢をみたのかも知れない』

昨日は夕陽がとても美しかった。 年に何度かそれこそ息を呑むように美しい夕陽に出会うことがある。さまざまな種類の雲が幾重にも重なり、そこに微妙に違う色が映されて、この世のものとは思えない景色をつくる。僕は昨日の夕陽を大阪で見ていたが、どれくらい離れた距離にいる人なら同じ夕陽を見ることができるんだろう。 今年の元旦に始めた日記が200回を越えている。何があっても一年間は続けようと始めた日記が200回を越えた。原稿用紙たった2〜3枚のことなのに、毎日続けるのは予想以上に大変でし

三日坊主日記 vol.201 『日本人の味覚の変化、そして』

無添加調味料を研究している知人に話を聞く機会があった。 現代の食品には添加物が入りすぎていて、身体にももちろん良くないが、味覚さえも麻痺させてしまっているという話。麻痺という言葉を使うとちょっとキツく感じるかも知れないが、あえてそう書く。 少子高齢化や核家族化、女性の社会進出などを背景にして、料理は作るものから買うものに変わってきている。しかし、加工食品には昔の日本人が食べていなかった材料や調味料(添加物なども含め)がたくさん使われている為、結果として日本古来の味付けが失

三日坊主日記 vol.200 『ルックバック』

アニメーション映画『ルックバック』を見た。 僕は全くこの作品を知らなかったんだけど、周りのSNSなどで密かに話題になっている作品。誰かが良いという映画はなるべく見ておきたいよね。ということで検索したら結構な数の劇場で公開していて、しかも一日に3回も4回も上映しているのだ。ということは知る人ぞ知る、人気作品なのだろうか。 僕は実写の世界で生きているけど、アニメーション(映画)が好きだ。これまでに何本ものアニメーション作品を作っているし、現在進行形でも一本作っている。しかし、

三日坊主日記 vol.199 『目が焼きつく』

朝から快晴。もう梅雨は明けたのだろうか。 晴れるとにかく陽射しが眩しい。サングラスなしでは歩けないし、サングラスをしていても強い光(たとえば車に反射した太陽とか)を見てしまうと、目が焼き付いてしばらくまともに見えなくなってしまう。そんな人はきっと多いはずだと思って検索してみたけれど、なかなかヒットしないのだ。こんなことで困っているのは僕だけなんだろうか。 今のカメラはCMOSとかCCDを使って光を画像に換えるが、昔(何年前ぐらい前の話だろうか)のビデオカメラは、撮像管とい

三日坊主日記 vol.198 『仕事を選ぶということ』

脚本を書かないかというオファーを受けた。 知人がプロデュースする長編映画の脚本である。この映画の話は前々から聞いていた。なかなか面白そうだと思ったし、よく実現させたなと他人事ながら喜んでいた。 しかし、諸々段取りが進んでいたのにも関わらず、予定していた脚本家が忙しくて書けなくなったそうだ。何がどうなってそういうことになるのか分からないが、今更そんなことをいわれても困るだろう。 受けてあげたら喜ぶんだろうなと思いつつも、残念ながらお断りすることになる。理由はいろいろあるが

三日坊主日記 vol.197 『缶ビール大爆発』

雨予報なのに雨がなかなか降らない、海の日。 今日はいつもにも増してどうでもいい話。昨日のアウトドア料理の試食会件流しそうめん会へ冷えたビールを差し仕入れしようと、保冷バッグに保冷剤をたっぷり入れて、ビールを冷やしながら向かっていた。 駅を降りると運悪く雨が降り出したので、傘を差したり、google mapを開いて道順を確かめたりしていて、肩にかけていた保冷バッグを落としてしまった。するとなんだか嫌な音がして、すぐにビールの匂いが漂ってきた。どうやら保冷バッグの中で缶ビール

三日坊主日記 vol.196 『流しそうめんとそうめん流し』

天気予報では昼頃から雨。いまは晴れ間も出ているが、本当に降るんだろうか。 今日は料理研究家の知人宅で催される、アウトドア料理の試食会件流しそうめん会にお誘いいただいている。できればこのまま降らないでもらいたいが、こんな時に限って天気予報は当たってしまうのかも知れない。 流しそうめんの起源は1955年。宮崎県の高千穂町で、夏の暑い日に割った竹に高千穂峡の清流をひいて、そうめんを流して食べた。というものらしい。なぜそうめんだったのか。うどんや蕎麦ではダメだったのか。よくわから

三日坊主日記 vol.195 『恥ずかしくて人にいえない話』

恥ずかしくて、とてもじゃないけど人に言えない話をあえて書くことにする。今日、指をやけどした。左手の親指と人差し指。火を消したばかりの熱い五徳をつまんでしまったのだ。 どうしてこんなことになったのか。昼食時にヤカンで湯を沸かしていた。うちのヤカンはコーヒードリップケトルという注ぎ口の細いヤツで、水量が多いと沸騰したら溢れ出してしまう。今日もちょっと目を離したすきにドボドボと大量に溢れ、コンロを水浸しにした。噴き出たのは熱湯なので、熱くてすぐには拭き取れない。だから、冷めてから

三日坊主日記 vol.194 『村上隆 もののけ 京都』

昨日は午後から終電近くまで京都にいた。 予定と予定の間に少し時間ができたので、「村上隆 もののけ 京都」を見に京セラ美術館へ行ってきた。会期のはじめの方に二度ほど行ったのだが、非常に多くのお客さんがいて断念していた。三度目の正直で今回はゆっくりと見られた。 来場客はほとんどが外国人。海外には村上隆ファンが多いらしいから、昨日来ていた人たちもきっとそうなんだろう。好きなアーティストの展覧会をその人の母国で見られるというのは、また格別の思いがあるんじゃないだろうか。僕がオルセ

三日坊主日記 vol.193 『悪は存在しない』

先日、映画『悪は存在しない』を見た。 監督は『ドライブ・マイ・カー』で、一般にも広く知られるようになった濱口竜介。日本人では、黒澤明以来はじめてアカデミー賞と世界3大映画祭のすべてで受賞を果たした若手の実力派だ。情報を一切遮断して、全く何の予備知識も持たずに見てきた。と、言っても濱口監督の作品というだけで過度に期待してしまうんだけどね。 ※以下、若干ネタバレも含まれます、気になる人は読まない方がいいかも。 冒頭から長すぎるとも思えるプロローグに不穏な音楽が流れている。そ

三日坊主日記 vol.192 『ゴルフ番組作れますか』

今日は午後から久しぶりに雨が少し降った。被害が出るほどの雨は困るが、やはり梅雨に雨がないとなんだか調子が狂う。 昨日のもう一件の打ち合わせの話。映画『泥の子と狭い家の物語』のロケ地が、実は一ヶ所だけどうしても決まらなくてとても困った。そのシーン以外は全て撮り終えているのに、どうしてもロケ地が見つからない。というか撮影許可が降りない。ズルズルとスケジュールがのびのびになって、非常に危険な状態だった時に現れて、ある施設のオーナーを紹介してくれた救世主がいた。昨日はその人からの頼

三日坊主日記 vol.191 『見積もり半額になりますか?』

今日も一日暑かったが、18時を過ぎてやっと夕立ちが降った。 久しぶりに打ち合わせの二階建て。めちゃくちゃ暑いので移動するだけでも命懸けだ。しかも日傘を忘れて出たので、冗談抜きで命の危険を感じたのだ。 いま、動画制作の経験があまりないweb制作会社からの依頼で、プロデュースというか監修のような立場で動画の企画を進めている。ちょっと前にプレゼンテーションを終え、返事待ちだった案件だ。 なかなか返事がないんで流れたのかなと思っていたら、半額でできないかという連絡があったらしい

三日坊主日記 vol.190 『コーヒー農園見学』

知人が作ったコーヒー農園を見学してきた。 数年前にまずは沖縄ではじめて、今度は京都でも観光農園をはじめたというので猛暑の中行ってきた。京都南部の男山の麓にあるちいさな農園は、手作り感あふれるこじんまりした作り。石清水八幡宮の社名になった、男山の中腹から湧き出る岩清水の水路がすぐ横を通り、この水を利用して栽培されている。まだ収穫には至ってないらしいが、さぞかし厳かな味のコーヒーができるのだろう。 我が家にはコーヒーの木が一本だけある。息子たちがまだ小学生の頃、各々買った苗の

三日坊主日記 vol.189 『スペシャルセイバーという困ったチケット』

はじめて国際線のチケットを自分でとった。 とったというのは、もちろん自分で予約して自分で買うということである。これまで何度も海外へは行ってるが、そのほとんどがフリーランスの演出家として仕事での渡航なので、プロダクションの人がとってくれていた。また、映画祭や広告祭へ行くときはエージェントがいてちゃんと手配をしてくれるんで、僕らは支払いだけすれば良い。 プライベートで行く時も、旅行会社を営む知人がいたので、ずっとその人にお願いしていた。しかし、今回は最初からJALを利用するつ