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きょうだいの思い出

友人に3人目のこどもが生まれた。
そしてまたこの冬にかけて3人目、4人目が生まれる知人もいる。

私も同じような兄弟の構成なのですごく親近感を持ってしまう。
上の兄弟がいなきゃ良かったのに、と思うこともあれば

あー、やっぱり兄弟いて助かったわ〜と思うことも多かった。
私以外の兄弟はどう思っているんだろう。

オットの方もやっぱり兄弟の人数が多く、
それでいてしっかりされた年長の御兄弟がおられ
いつもお世話になってしまっていたりする。

兄弟の家族がそれぞれ増えていくと、それだけ
関わりも増えていく。

私が踏み入れたことの無いような場所のお土産が届いたり
意外な人と繋がって「私一人の人生じゃ到底起こらなかった」ような出来事に直面する。
成長して初めて、「兄弟の人数が多いとそれだけ人生のページに番外編が増えるな」
と実感した。

一緒に育っていく中で、自分とは違うけどかなり長い間過ごす
同じくらいのニンゲンっておもしろいよな。と改めて振り返ったりする。

本気で言い合ったり喧嘩したり、和解したり、やっぱりコイツは無理だ!と思い知らされる(思わせる)コミュニティーってなかなかない。

私が小学校に入学した当初は
上の兄弟の心配が毎日伝わってきてたなーと思う。
私は私で下の兄弟について全く気にも留めてなかったけど。
これもまた性格の違いだ。

ふと、子どもが持って帰ってきた学校のおたよりをみて思い出したことがある。

いくつもの学年を跨いだお便りは「上の兄弟がいない人しか配られない」
ちょっと特別なものだった。(私調べ)

上のクラスに兄弟がいる人の分は配布されない。
一人っ子や長子のクラスメイトがトクベツに感じて
なんだかちょっと羨ましい気持ちになったのをリアルに思い出してしまった。

そして、入学して何年か経ち、上の兄弟が誰もいなくなって
私が小学校のお便りを持って帰るようになったとき「私は今学校にひとりで居るんだ」
なんて、まるで上京したてのような寂しい、でも嬉しい
自立したニンゲンになったように感じたのも思い出された。

たった一枚のお便り、でもそれが自分にとっては
兄弟の象徴だった気がするなぁ。
なんて思う。

今年の年末年始も兄弟達は人混みを避けるので帰ったりはしない。
そのかわり、自分たちの都合がいいタイミングで集まったりする。

適当に近くて、適当に遠い。
集まったり、集まれなかったりする。

あんなに嫌というほど近くにいたのに、ちょっと時間が経つと本当に揃わなくなる。
昔は全く想像もしてなかったけど、そうなのだ。
みんな大人になるということは。


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