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映画にまつわる本

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映画にまつわる本を紹介。
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記事一覧

6月のベスト本 『死の貝:日本住血吸虫症との闘い』

今月は「死の貝:日本住血吸虫症との闘い」です。 タイトルといい、装丁といい、あんまり惹か…

4月のベスト本 『ハリケーンの季節』

今月のベストは「ハリケーンの季節」でした。 文学ジャーナリスト賞[メキシコ]受賞、国際文…

3月のベスト本 『検察官の遺言』

今月は紫金陳(著)『検察官の遺言』でした! 紫金陳さんは現在公開中の映画『ゴールド・ボー…

2月のベスト本 『黄色い家』

皆さんは「黄色い家」と聞くと何を連想しますか? 僕はゴッホがアルルで住んでいた家を連想し…

1月のベスト本 『成瀬は天下を取りにいく』『成瀬は信じた道をいく』

1月に読んだ中で1番好きなのは 『成瀬は天下を取りにいく』 でした! この本は2023年3月に…

『WAVES /ウェイブス』と「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」

昨今、アメリカ映画でオピオイド問題を扱った作品が増えてきました。 「ベン・イズ・バック」 …

映画にまつわる本 『ミス・サンシャイン』

書籍の紹介はすごーく久しぶりです。 今回は、吉田修一さんの『ミス・サンシャイン』です。 吉田さんといえば、「パレード」「悪人」「さよなら渓谷」「横道世之介」「怒り」と多くの作品が映画化され、しかもどれも映画としても面白いものが多いです。 僕の吉田さんの近年の作品の印象は、ある一人の人生を大河ドラマのように描くのが巧みな作家という感じでしょうか。 「横道世之介」のように市井の人の人生を描いた作品はもちろんのこと 数年前に出版された「国宝」では、架空の歌舞伎役者が稀代の女方に

映画にまつわる本 『USムービー・ホットサンド 2010年代アメリカ映画ガイド』

未公開映画配給・上映活動でおなじみ、グッチーズ・フリースクールのメジャーデビュー作とも云…

映画にまつわる本 トランプ時代のアメリカに関する本

トランプが大統領に就任して以来、その状況を憂いた映画が多く作成されています。 作品の主題…

映画にまつわる本 『グローバリズム出づる処の殺人者』

世界には様々な文学賞がありますが、ブッカー賞受賞作品やノミネート作品はこれまで沢山映画化…

映画にまつわる本 『共食いの博物誌』

僕は「カニバリズム」に興味があります。 そしてカニバリズムを扱った映画も好きです。 近年…

映画にまつわる本 『罪の声』

今回紹介します、塩田武士著「罪の声」は様々な賞を受賞してますし東京ポッド許可局でもプチ鹿…

映画にまつわる本 『さらば雑司が谷』

本作はcinemactifやMCTでおなじみで、MCTTにも以前ご参加くださいました、ぽろさんに教えてい…

映画にまつわる本 『ピダハン』

映画では異文化や未知なる生命と交流する話がよく出てきます。 昨年だと、ブレードランナー2049のドゥニ・ヴィルヌーブ監督の「メッセージ」や、黒沢清監督の「散歩する侵略者」などがありました。 「メッセージ」では異星人の言葉を理解する、「散歩する侵略者」では異星人が我々の言葉を盗むという話でした。 このように、異文化交流や言語にまつわる映画というのは数多存在します。 異文化や異星人と交流することにより、我々の存在とは何なのか、我々が当たり前だと思っているものに対して疑問を呈し、再