映画にまつわる本 『さらば雑司が谷』
本作はcinemactifやMCTでおなじみで、MCTTにも以前ご参加くださいました、ぽろさんに教えていただいた作品、樋口毅宏 著 「さらば雑司が谷」です。
あらすじは以下の通りです。
中国から久しぶりに戻った俺を出迎えた友の死。東京、雑司ヶ谷。大都会に隣接するこの下町で俺は歪んだ青春を送った。町を支配する宗教団体、中国マフィア、耳のない男……。狂いきったこのファックな人生に、天誅を喰らわせてやる。エロスとバイオレンスが炸裂し、タランティーノを彷彿とさせる引用に満ちた21世紀最強の問題作。脳天、撃ち抜かれます。(amazonより)
タイトルからは文芸的な小難しい小説を想像させられますが、想像とは違い、バイオレンスでスピード感溢れる作品です。
全然内容は違いますが、読んでいて平山夢明さんの小説、特に「独白するユニバーサル横メルカトル」を読んでいるような感覚になりました。
ご存知の通り、「独白するユニバーサル横メルカトル」は短編集であり、映画化された「無垢の祈り」も収録されていますが、本作品「さらば雑司が谷」もまた映画化されて欲しい1作です!
何せ単行本の帯には、「小説界のタランティーノ」というキャッチコピーが書かれているほど映画的な作品なのです。タランティーノと言われる所以は、作中の会話やバイオレンスシーンによるところが大きいと思います。
長谷川和彦監督で映画化するという噂もあるみたいです。
今後が楽しみな作品ですー。
是非ご一読を!
by matsu
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