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学術研究を成功に導くネットリサーチ活用のポイントとは

学術的価値の高い成果につながるための調査準備や調査会社選びのポイントは何なのか。マクロミル(以下、当社)の学術研究調査の専門スタッフが、調査の基本解説とともに、当社の強みについてご紹介します!


学術研究におけるネットリサーチの活用が進む中、クライアントである大学・教育機関の研究者や学生の方から、調査に関するお悩みやご相談を多数いただいています。今回は、学術研究の調査案件を専門に担当する当社メンバーが、よくあるお悩みの解決に向けて1つ1つ解説していきます。

1.レア属性のサンプリングに重要な「パネルの規模」

研究テーマによっては、レアな属性の方に調査を行うケースがあると思いますが、そのような場合、私たちのような規模の大きな調査パネルを保有する調査会社を頼っていただくことが効率的だと思います。

当社の場合、独自に構築した調査専用の自社パネル(マクロミルモニタ)が約130万人、提携するパネルネットワークでは3,600万人と業界最大規模の消費者パネルを保有しているため、多種多様な方に調査を実施することが可能です。

例えば、
●15歳~19歳の若年層
●47都道府県を網羅
●多様な職業、家族構成、ライフスタイル、経験 ・・・など

ライフスタイルや経験を持つ方については、当社が事前にスクリーニングした「ターゲットモニタ」を使うと、研究テーマに合わせたレアな対象者もスピーディーに集めることができます。

また、当社は、マクロミルモニタの皆さんとはさまざまな取り組みを通じたコミュニケーションやデータ提供の許諾をいただいています。そのため、 詳細な属性情報のもと、高度なターゲティング技術により、研究に必要な特定の条件を満たす対象者を正確かつ効率的に抽出できるのが強みです。

2.研究に大切な「データ品質」

調査データの「質」という観点について解説したいと思います。万が一、データの質が低いと、学術研究における信頼性と妥当性が著しく損なわれ、結果の解釈や一般化可能性に重大な影響を及ぼしてしまいます。

現在、さまざまなリサーチ会社が存在しますが、業界団体である日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)が定める品質規格「マーケティング・リサーチ綱領」の基準を満たしているかどうかが、データ品質の見極めのポイントになるでしょう。

当社では独自の品質管理システムを導入し、AIを活用した不正回答検出システムとデータクリーニングによる二重チェックで不正回答の検出や除外を行っています。

データの厳格な品質管理は研究データの信頼性を大きく向上させ、研究結果の妥当性を高め、論文の質を向上させる重要な要素となり、研究者の皆様が自信を持って分析や考察を進めることに寄与します。調査会社のデータ品質管理は、学術的成功のために非常に重要な取り組みになっています。

3.研究成果を高めるためになぜ調査スピードが必要か

学術研究では多くの対応が発生しますが、研究で最も時間を割きたいところはやはりデータ分析や考察であり、学会発表や論文投稿の締め切りが迫っている場合も。そこで、調査工程をいかにスピーディーに実施し、時間短縮できるかが重要になります。

調査会社選びのポイントとしては、データ品質にこだわりつつ、短期間でデータ収集/集計が可能な調査システムと、大規模なパネル基盤です。

当社の場合は、調査のご依頼からデータのご納品までの所要時間が最短24時間で、業界で最速クラスだと自負しています。調査の条件によって異なりますが、例えば平日13時までにご依頼いただくと、翌営業日にはデータ(単純集計)のご納品が可能です。また、調査スピードは研究者の皆様の大きな安心材料になると、専門スタッフも共通の意思を持ってご支援しています。

4.「倫理審査」の準備

心理学・社会学などの人を対象とする研究では、研究対象者の権利や安全を守るために、倫理的に適切であるか確認する「倫理審査」が必要です。倫理審査は、必要書類の準備や調査対象者への同意取得、さらには同意撤回時の対応など手間がかかる対応です。
 
当社では、研究者の皆様が研究のコアな部分に集中していただけるよう、審査通過に向けてご支援しています。調査対象者から同意を得るための適切な設問や、同意撤回時の確立したデータ削除プロセスでの対応などを、倫理審査経験を有する専門スタッフが研究者の皆様と緊密に連携して行います。

5.先行研究調査との連続性や再現性

学術研究では、特殊な質問形式が頻繁に使用され、例えば、
 
●Visual Analogue Scale (VAS)
●セマンティック・ディファレンシャル法
●順位付け質問
●ドラッグ&ドロップによる選択肢の並び替え

などがあります。
ネットリサーチでは対応が難しい特殊な回答形式もあり、過去に実施した先行研究における調査との連続性や再現性が難しいケースや、コストがかかるケースがあります。
 
当社では、標準的な質問形式をベースに研究者の要望に応じたカスタマイズを柔軟に行い、先行研究との比較や連続性、再現性を高めています。また、研究者の皆様のクリエイティブな調査設計のアイデアも可能な限り実現しています。この柔軟性は、心理学研究の多様なニーズに応える上で、マクロミルの大きな強みとなっています。

6.学術調査ならではの、調査会社選びのポイント

その他にも、学術研究調査ならではの対応が必要で、例えば前述した倫理委員会への申請書類の準備や、各大学特有の経理書類の作成など、事務作業が多いことが特徴です。いわゆるマーケティング・リサーチと学術調査は、同じ調査でも専門的分野が異なるため、学術調査の専門的知識や経験がどれだけあるかが調査会社選びのポイントになるでしょう。
 
当社は多数の大学や研究機関との取引経験を持つ専門ベテランスタッフが在籍しています。実は学校ごとに、事務手続きや調査の特徴などが異なるため、豊富な取引経験がとても重要です。調査設計から結果分析までも含めた一気通貫でのご支援が可能なため、研究プロセス全体をスムーズに進行させます。

7.★キャンペーンのご案内★リサーチ実査費が30%オフに!

現在ご所属の大学・教育機関で、当社へのご発注が初めての方限定のお得なキャンペーンです。以下お申し込みフォームより、お問い合わせ内容欄に「学校・教育機関ネットリサーチキャンペーン希望」とご記入のうえ送信してください。追って詳細なご案内をお送りします。皆様の研究の成功に向けて、全力でご支援いたします💪 (当キャンペーンは2024年9月5日時点のものであり予告なく変更される場合があります)

お申し込みフォーム

割引料金例
調査手法:定量調査(QuickMill)
調査対象:一都三県 20~39歳の男女
サンプル数:本調査15問600サンプル(人口構成比)
ご納品物:ローデータ/GT(単純集計表)・集計ソフトQuickCross用データ(Windowsのみ対応)
調査費用:税抜価格 360,000円→キャンペーン適用 252,000円

■この記事を書いた人

セールスディベロップメント部、左から、中嶋正純(プランナー)、島崎卓弥(フィールドセールス)、浅田愛加、伊賀美里、中川友希(インサイドセールス)。当チームでは、年間およそ200校以上の大学・教育機関、幅広い学部・研究科の学術調査をご支援しています。