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N番部屋の犯人「ガッガッ」無期懲役求刑

写真:聯合ニュース

>>>前回に書いたN番部屋についての記事はこちらをどうぞ

N番部屋とは今年の3月に韓国で明らかになったTelegramというアプリを利用した性犯罪ですが、2020年10月12日の今日、N番部屋を最初に開設、運営したニックネーム「ガッガッ」、本名ムンヒョンウク(24歳、大学生)に検察が無期懲役を求刑した事が明らかになりました。

求刑の理由としては「被告人は緻密で計画的な、そして個人の欲望を満たすために犯行を行い、多数の被害者が発生しただけでなく、動画の流通によって持続的な苦痛を被害を与えた」とされています。

彼は2017年1月から今年の初めにかけて児童・青少年の被害者21名に性搾取の動画を自ら撮影させたあと、これを自分に送らせて、所持、または動画の制作を行なっていたことが検察の調べて明らかになりました。

また、2018年9月から2019年3月まで被害青少年の保護者3名に性搾取の動画を流出するなどと脅迫し、2018年11月には被害者2名にナイフなどの凶器で自分の体に特定のフレーズを刻ませた疑いもあります。

その上、ムンヒョンウクは2019年2月から今年の1月までガッガッというニックネームで解説したテレグラムのグループトーク(N番部屋)で3762件に及ぶ動画を投稿し配布したとされています。。

2018年の9月から2019年7月まで被害者8名へ偽物のSNSログインページのリンクを送るという方法で個人情報を収集し、これを利用して4名のSNSアカウントに無断でログインするなどしました。

また。共犯6名と計画し、児童・青少年に性暴行またはそれに似た性行為を行うようにしたあと、性搾取映像物を制作、または未遂となる行為を行なっていたことが明らかになりました。

他、共犯のアンスンジンとキムさんにはそれぞれ懲役20年と15年が求刑されています。

韓国ではいまだストーカー規制法がなく、ストーカー行為が軽犯罪として扱われ、罰金が日本円にして1万円程度など性犯罪に対する法整備が整っていませんが、最近デジタル性犯罪に対する法律について論議が行われているなど、N番部屋事件を機に性犯罪に対する法整備を求める声と、それに応じる立法機関の姿が見られます。日本でもストーカー規制法など性犯罪に関する法整備は完璧とは言えませんが、性犯罪の被害者がこれ以上出ないように、適切な対策が求められています。


性犯罪はそもそも警察に言いにいく人も少ない、そこから検挙される件数も少ない、検挙されても刑が重くない。被害者が泣き寝入りしているのが現状です。これから変えて行かなくてはいけません。



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