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この名もなき詩をミスター・チルドレンに捧ぐ

そういえば、まったくといいほど最近ミスター・チルドレン聴かなくなった。


2015年のドームトゥワー。トゥワーのたびチケット申し込んでは毎回当たり前のように外れ、この時も抽選結果を知らせるメイルを、はじめは見なかった。

見るまでもない。こと、ミスター・チルドレンに関してはもう、そんな境地というか。(だったらはじめから申し込むなよ)


ついにメイルで「お席のご用意ができました」との文字を見た時は入金期限が間近に迫っていた。


あぶねえあぶねえ。


そうはいっても観れるんなら観たいもんね。


未完”と名付けられたこのドームライヴ。しかしこのライヴを観たことで、僕としては逆に完結してしまったのか?

これ以降、積極的に聴きにいくことをしていない。もっとも彼らの場合、自ら聴きにいかなくてもタイアップも多く勝手に入ってはくるのだが。


92年のデヴュー当時、その年に出た「ロッキンオン・ジャパン」創刊号に掲載されそこで知る。つまり、ミスター・チルドレンも、もうやがて30年選手なのだ。

翌年に出たシングル「CROSS ROAD」がドラマに使われたがこの時もまだ、「ああ、彼らか」くらいの認識だったんだけど、当時いちばん親しかったひと(ひと←この表現からして当然?同性ではない。笑)が「いいよね、この人たち」っていうもんだから気になりだすという。


出た!佐野先輩(佐野元春)以来の異性きっかけ。いーーーーいじゃん!文句ある?


そして94年。その年の日本レコード大賞を受賞した『innocent world』が発表される。

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代表曲なので、当然僕が行った福岡ドーム(現PayPayドーム。当時はヤフオク!ドーム。福岡ドームは福岡ドームだろ!)でも歌われて、好きな曲でもある。

入り組んでる関係の中で
時に帳尻合わせるけど

未だに僕も、そうしてしまうことあるけど。


この曲が収録された『Atomic Heat』(94年)がはじめて買った彼らのアルバム。

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このころの僕は結構鬱屈していてーいまにして思えばー当時他県に暮らしていたけど、ほぼ毎週週末は帰熊していた。そしてカラオケでくり返しくり返し歌っていたという。

これからしばらくは、リアルタイムで聴いていた。しかし実は全作聴いてはいない。

最後にちゃんと聴いたアルバムは2015年の『Reflection{Drip}』。それはドームライヴのあとのこと。

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だいたい2年とか3年とかのスパンで新作アルバムを発表していて、そのサイクルでいうなら、今年2020年がそれにあたるんだけど、現在の世界情勢下でのスタジオ入りは無理なので早くても来年になるのかな。

もっとも、録りためている曲も多数あるとは思うけど。


子供らを被害者に加害者にもせずに
この町で暮らすため何ができるだろう


2004年『シフクノオト』に収録された「タガタメ」という楽曲の一節。


「自分にも子供がいますから、被害者になってほしくないな、と。でも逆に、こいつがもしかして誰かを殺してしまうかもしない。誰にもいろんな可能性があるわけで」


ヴォーカルで楽曲のすべての作詩をする桜井和寿は10年前にそう語っていた。

ドームでこの曲を聴いた時、この言葉を思い出して、自分の子供が頭に浮かんで当然のことのように泣いてしまった。

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『シフクノオト』


あぁ、いいなぁ、やっぱり。

またちゃんと聴かなきゃ。

そして、アリーナとかドーム公演が多い彼らだけど、できればそれらより規模が小さいホールで観たいな。もう一度。いや、なんどでも。まだまだ自分の中で完結はしていない。


Mr.Children
桜井和寿(Vo. Gt.)
田原健一(Gt.)
中川敬輔(Bass)
鈴木英哉(Dr.)


【This is Mr.Children】(Spotifyプレイリスト)



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