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熊本復興映画祭に行ってきた。

例年なら毎年春に開催される熊本復興映画祭。2020年の今年は彼(か)のヴァイラス禍により中止も検討されたが、半年遅れての開催が決定。10月2日から三日間の日程。会場は熊本城ホールメインホールで、映画祭ディレクターは行定勲監督。

スケジュール、ラインナップ、タイムテーブルが出た時、開催が延期になったからこそ行ける、という部分も出てきて。
が、しかし。ラインナップを見るかぎりは正直、個人的には触手が動かないというか。それでも各作品の詳細をよくよく見てみると、あっ、これ観たい!って作品もちらほら。(知らないってことは罪なことなんだよ。)行定勲監督、すみませんでした・・・(汗)



では上映スケジュール、ラインナップを見てみよう。

▪️10/2
「劇場」

監督: 行定勲 
出演: 山﨑賢人 松岡茉優 井口理(King Gnu)
音楽: 曽我部恵一



▪️10/3

「アルプススタンドのはしの方」

監督: 城定秀夫
出演: 小野莉奈 平井亜門

「ビューティフル・ドリーマー」
監督: 本広克行
出演: 小川紗良 神尾楓珠 森田甘路 斎藤工  秋元才加


「タイトル、拒絶」

監督: 山田佳奈
出演: 伊藤沙莉 恒松祐里


「真夜中の5分前」

監督: 行定勲
出演: 三浦春馬


▪️10/4
「劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ」

監督: 伊藤秀樹
出演: 高良健吾 他


「猿楽町で会いましょう」

監督: 児山隆
出演: 金子大地 石川瑠華


「8日で死んだ怪獣の12日の物語」

監督: 岩井俊二
出演: 斎藤工 のん 武井壮 樋口真嗣 穂志もえか


「ソワレ」

監督: 外山文治
出演 : 村上虹郎 芋生悠



初日全作品のトレーラーが流されて、ほんとは三日間全作観たかったけど、初日と最終日ラスト2作品、計3本鑑賞。
最終日の2作品上映後のティーチイン(討論会)の内容はほとんど覚えてない。

ダメじゃん・・・

「劇場」は公開時オンラインでまず観て、これはそれこそ、“劇場“で観るべきだったと思い、ついにはそれが成せ得なかった時、いづれ、この復興映画祭で上映されるはずだと、なぜだか確信めいたものがあった。今回はスケジュールの都合で来れなかった松岡茉優さん、今後の復興映画祭で特集上映してほしい。是非是非!
「勝手にふるえてろ」でのヨシカとは対局の沙希ちゃん、健気だ。茉優(勝手に呼び捨て)が良すぎる。


永田のモノローグ。

いつまでもつだろうか・・・

それは自分自身の現状だったり。沙希ちゃんと出会ってからは、沙希ちゃんと共有する時間だったり。

いちばん会いたい人に会いに行く
こんな当たり前のことがなんでできなかったんだろう

染みる。

しかし、何度観ても永田、オマエが悪い。だろ?沙希ちゃんを傷つけるやつは許さないというオマエをオレは許さない(笑)

もしかして、行定監督の作品の中でいちばん好きかも。(もしかしなくてもいいんだよ)

上映後のティーチインはなかったけど、代わりに上映前にこの映画の音楽を担当した曽我部恵一さんのミニライヴがあった。

そのセットリストはこちら

キラキラ!
おとなになんかならないで
満員電車は走る


実は熊本に縁のある方とは知らなかった。ソロでもバンドでも次の熊本ライヴは必ず行きます。

「8日で死んだ怪獣の12日の物語」
初日のトレーラーを観て、みたいと思った作品の一つ。


ティーチインでモノクロにした理由を、怪獣映画といえばモノクロだというイメージが自分の中にはある、とリモート参加の岩井俊二監督は語っていた。自分のいちばん最初の怪獣映画がモノクロだというのも幸先がいい、とも。

このヴァイラス禍、撮影はリモートで行われていて、物語は昨今流行りのYouTuberだったりの動画投稿と日常とで進んでいく。
登場する怪獣(しかもカプセル怪獣!)と宇宙人(姿は見えない)は通販サイトで売っていて・・・(笑)
メインは斎藤工演じるサトウタクミの動画投稿だけど、もう一人の怪獣飼育YouTuberもえかすちゃんの「お風呂チャンネル」もおもしろい。チャンネル登録したい(笑)。

日毎成長するカプセル怪獣。この怪獣がコロナ・ヴァイラスと戦い倒してくれる。タクミくんのカプセル怪獣ともえかすちゃんのカプセル怪獣の最終形態。そして、のんちゃんが飼育していた宇宙人からの贈り物。

ヴァイラスとの戦いはまだまだ続く。

「ソワレ」
出演の芋生悠さん、熊本出身。知らなかった。

写真は映画.comより


この映画祭の冒頭で、この映画祭に来た方はすぐに朝ドラが決まったりであっという間にブレイクすると言われていたが、まさしくその予感。その筆頭。

トレーラーを観ても、正直観たいとは思わなかった・・・スマン。

がしかし。物語としてはなにも情報を得てないから観たいと思わなかっただけで、熊本出身の芋生悠さんの演技は観たい。
演劇の世界では昼公演をマチネ、夜公演をソワレと呼ぶそうだが、映画祭3日目のまさにソワレだった。

ある事件をきっかけに逃避行をはじめた男女ふたりの物語。
物語の性格上、華がない。だからといってまったく救われないかというとそうじゃない。主人公のふたりが逃げたかったのは事件のことだけじゃなく・・・、そしてその先に待ち受けることとは・・・。

熊本では、この映画祭初日に劇場公開初日を迎えて3日目のこの日初回上映後に舞台挨拶もあった。
先に劇場で観たのちにもう一回観るか?ギリギリまで悩んだが、やっぱり先に観とくべきだったかな?

秀作です。

オープニングとクロージングの作品のキーワードが「演劇」というのは偶然なんだろうか。なんとなく違う気がする。確信犯的な(笑)


熊本がワールドプレミア(世界最速上映)という「ビューティフル・ドリーマー」と「タイトル、拒絶」は観たかった。いづれなんらかの形で!!!


斎藤工くんが、夕張と並んで現在日本でいちばん盛り上がってるという熊本復興映画祭。来年も駆けつけます!時間の許すかぎり。いや、許さなくても(笑)


しかし、市長。閉幕の挨拶長ぇよ(笑)

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