あと10点

【電験2種3種の謎】必ずあと10点が足りなくなる理由。

本記事では電験の仕組みについて、解剖していく。

電験を受験したことがある人なら、感じたことがあるだろう。


「あと10点足りない」という壁。

得意科目でなければ、大抵この「あと10点の壁」に阻まれることになる。


「またか・・・」などと考えている人もいるが


この壁は計算されて作られているものだということはご存じだろうか??


この記事ではここを詳細解剖する。


「あと10点足りない」壁って、そもそもどういうこと??

電験初受験の方は知らないかもしれません。

資格試験の業界では結構有名な話です。特に行政書士やTOEICといった中級難易度資格に挑戦された方はご存じだったりします。

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「あと10点足りない」壁とは・・・

合格点よりー10点の位置に多くの受験者を留める技術のこと


※電験では、稀にここが大きく崩れることがあります。

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もう少し掘り下げて考えていきましょう。


資格試験には大体このぐらいの人数を合格させるという目安が決まっています。

国内の資格試験は、受験者の平均点という概念があることがほとんどで、平均点をどこに置くかで試験の難易度が決まります。


電験は合格点が変動する試験です。そのため、毎年合格人数がほぼ同じです。大量に合格者が出るということはないのです。


・・・電験2種以上は筆記試験(論述問題)もあるので、非常にグレーゾーンとも言われています。(要は人数調整で、数点で不合格になる可能性があるということです。)


どうやって、平均点をコントロールするのか

塾の講師をしたことがある方はご存じだと思います。試験を作る際にはある工夫が行われます。

何をするかというと

「問題のレイヤー化」です。


これが答えになります。
この答えだけだと、具体的にどうやってやるのかな?と疑問に持つ方が多いでしょう。


一方で、勘の良い方はもしかしたらお気づきかもしれません。



「問題の難易度」や「模試等で正答率を計測した結果」


これらを用いて、問題の仕分けをするのです。その仕分けした結果は難易度A、B、C、D、Eといった具合に分けられ、いい感じの試験になるように問題がピックアップされていくのです。


さらに・・・

次の要素も加えて試験問題は作られます。意外と試験問題作成は複雑なんです。


出題範囲を広げると、平均点は必ず下がる傾向にある

まさに電験が該当してしまうと思います。

試験問題というのは広い分野から出題すると、必ず難易度が上がります。



中学や高校のテストで言えば、中間テストの出来はいいのに、期末テストになると、点が取れないというのはまさにこの話です。

試験範囲が広がれば、単純に覚える量が増えて記憶しきれなくなります。


また、単純に勉強範囲の抜けも出てきます。

さらに、他分野を関連させた問題も出題することができるので、どんどん難易度は上げることができます。


「各分野の問題を難易度別仕分け」を行うと、試験の平均点は大体予測することができるのです。


過去の実績を踏まえるとより精度が高まります。

過去に出題したことのない問題を出題するという手法は導入すれば、確実に受験者の点数を下げることができるからです。


このようにして、平均点の調整は行われています。


簡単な問題ばかりやっても合格できない仕組み

だんだん本質が見えてきたでしょう。

行政書士やTOEICを例にしましょう。


TOEICは塾も多く、対策がかなり練られていることで有名ですよね。最近は行政書士の塾もイオン等にあったりします。


TOEICという試験は200問出題される試験です。


もうお分かりになりますよね。

100問は超簡単で、30問はまあ簡単、30問は普通、20問は難しい、10問超難しい、10問は常人では解けない


こういった問題形式になっていることで有名です。


つまり、TOEICなんかはスコアで結果がでますので、取りたいスコアに合う問題集や参考書を使わない限り、ほぼ確実に到達できないといった仕組みになっているのです。


資格試験センターをそういった仕組みを作り、人件費をまかない、利益を確保しているのです。


必要な技能を計測するのであれば、電験も行政書士も英語も別のやり方で十分測定できるのです。


こういったからくりがあるからこそ、勉強方法に工夫が必要なのです。


今後、自分は電験3種、2種の全貌を解明していこうと考えています。


もうプロジェクトはスタートしました。

目標に向かう方の役に立てればと思います。


壮大なプロジェクトですが、応援して頂ければと思います。自分の全てをかけて頑張ります。


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