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心を静める為に「日常の作業」をたんたんとこなす。
「禅」
という考え方を最近よく学んでいる。
昔は
「信心なんてものはクソくらえ!」
「実力が全てだ!」
と思っていた。
だが、色々な仕事を経験する中で、人間は助け合って生きていることを知った。
というより、助けられてから知った。
■助け合い
自分は後輩を含めて、前職を辞める際、元の部署の誰にも言っていなかった。
ちょうど、仕事の最終日が火曜日だったこともあって、月曜の夕方に退職者の周知が行われた。
自分を新入社員の頃から可愛がってくれた課長から連絡を受けて、そこから話を広まっていった。
「退職するほどの事があったのか?!ぶちのめしてやるか!」
「退職届、撤回せい」
と言ってくれた元部長さんの言葉も嬉しかった。
とはいえ、誰もがそれぞれに大変な仕事を持っていて、それに耐えながら、皆頑張っている。
たまたま自分がそれに合っていなかっただけで、本当にやりたい仕事がたまたま見つかったから進路を変えただけ。
退職日の3月31日は、ひっそりと資料室で残件の仕事を限界までやった。それが自分のけじめだった。(⇐この時点で、課長に食い物にされていると言われたりもしたが・・)
そこを頑張ることで、自分が躍進できるとも、心は捉えていた。
退職日には
関連会社の役員、課長、作業員約30名
元部署約100名
同期は数人(出世をけん制し合う関係が嫌いだった)
後輩も30名
明け日の人も5名
の方が来てくれた。
好きだった方から
「お前、すげぇ人望だったんだな」
と言われて、自分の心の何かが満たされたのを感じていた。
と同時に、これまでの積み上げてきたモノを知った。
■心が歪んでいた時期の仕事仲間は来なかった
はっきりと感じたのは
心が歪んでいた時期の仕事仲間は「無」
ということだった。
退職日の職場にいた人間のほとんどが、変な感じの人間だった。自分が引き寄せたとも言える。
自分の暗部が表現された人間ばかり集まっていて「一体、どこに向かってんだ?」というような集団で、自分はこれを率いるのは無理だなとも思っていた。
「心」というのは、言葉ではなかなか表現しにくい部分なのだけれども、確かに存在すると感じる。
「慈悲」という言葉が仏法上存在するが、心の状態を表現するなら、この慈悲の状態であった時が理想の状態にあったと今の振り返ると思える。
「今の仕事場はこんな感じになったら、もっと良くなる」
「後輩にはこんな伝え方をすると、ミスが減るよね」
「この運用をこんな感じに変えると、便利だよね」
といった感じで、他者を思う気持ちで仕事に取り組んでいる時の自分がいい。
この心を持った状態で出会えた人とは、今もなお付き合いがある。
心は人や環境を引き寄せるというのは、確かにあると思う。
「出世」「見え方」という欲にまみれると・・
「この仕事をしている自分・・・」
「アイツより出世しているぜ・・・」
こういう心の在り方であると、必ずブレだす。
心が乱れると、それがノーマル状態になり、気が付けなくなる。
転職サイトを常にチェックしたりしてしまう。
「心ここに非ず」
だ。
出世欲で、最後まで走りきれれば、それはそれで、その人に合う動力源なのだろう。
それが各人の適正であり、自分はそうではなかったということである。
出世、ブランド、年収という欲に囚われていると、仕事本来の大切にすべき部分を見落とし、どんどん良くない方向に向かうことになるから注意した方がいい。
整理
仕事の前提には「自分の好きと作業内容がマッチしている事」がある。
そこに自分の満足する年収を合わせ込む。
当然、国内の会社だと、給与水準が決まっているので
自分が現場責任者になるなら、いくら
自分が主任程度なら、いくら
部長以上を目指すのなら、いくら
といったように、企業ごとに整理していくと見えてくるものがある。
年収1000万円欲しい!と言って、主任を目指すのではズレているのである。大抵、管理職の仕事をしないといけない。そもそも、業種自体でその金額に届かないこともあるだろう。
ちゃんと給与テーブルと相談しないとダメ。(ここを変えるのは大変だと思う。自身まだ変えた経験がないので何とも言えないが)
これらを考えていくと
「足るを知る」
ということが大事であることに気が付く。
決めたら、淡々と作業する
隣の芝生は青く見える
なんて言葉があるが、まさにその通りだと思う。
プレミアム紹介などで、転職サイトからオファーが来たりするが、金額や見え方で、よそ見しているとブレる。
年収1000万円でノルウェー勤務(部長補佐)
というキラキラしたオファーもあったが
心が乱れるので、この手のメールは届かないようにした。
自分がいいなと決めた仕事と出会ったら、あとは淡々と作業をする。
普段やっている作業に加えて、掃除をしたり、自分の私生活の入浴や散歩といったことを無心になってやる。
そのうち、夢中になってくる。
そうすれば、乱れた心が整ってきて、無駄遣いも減り、当初の満足するラインに到達する。
気が付いたら、とても幸せな状態になっている。
迷った時は、当初の事を思い出して、たんたんとやるべきことをやろう。
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