今の時代のサラリーマンは〇〇を持っていないと厳しいよね。
色々なメディアでこんなことが呟かれている。
転職業界に詳しい有名サラリーマンたちも、Twitter上で似たような発言をしていたりしている。
・・・が
有名サラリーマンの述べる事というのはなかなか役に立たない。
聞いている時は心地が良いんだけどね。
やっぱり
有名な方たちは「超立派な人脈・実績・ネームバリュー」があるから
ここに行き着いてしまうと思う。
至極当然のことなのだが、勘違いしてしまいがちだ。
「スケールダウンして考えることが大事」
自分はこれを身をもって体験することになってしまった。
■ 転職業界の門の風当たりは相当よ
一般人である自分の話を共有しておく。
自分は有名大企業にいたのだが、退職をしてしまった。
30代半ば。
大卒。
転職業界の門の入り口は、相当の向かい風が吹いていた。
風速20m/S以上はあった。
強風もいいとこ。顔面が歪むほどだった。
そして、他の転職者の様子を見ることができたこともあって、この向かい風は年齢が上がるにつれて、どんどん強さを増すことを知った。
面接まで呼んでおいて「門前払い」も普通に行われているのが無慈悲だなと思った。
■ 企業転覆時代
これは大事な後輩に伝えていることなのだが
企業の様子はちゃんと見ておけ
コレだ。
自分は会社の動向など一切興味がなく、組合活動の集会にも出たこともなかった。
何故なら「不毛な時間」だと捉えていたから。
そして、人が足りなくなれば「誰かが補ってくれるだろう」などと甘い考えが下地にあった。
2010年から2020年にかけて、時代がめちゃくちゃ変化した。
電気業界だけで言っても、有名企業は倒産するわ、ホワイト企業も労働環境が厳しくなるわ(あの三菱ですら・・・)
明らかに、波の浮き沈みが激しい。
日単位では分からないのだけれど、半年、1年というスパンで考えた時に
自分の乗っている船が沈みかけている
気が付いたら
まともな船員が俺だけ??
※優秀な人材は別の船に移動している
といった時代になった。
■ 好待遇の環境で過ごす人たち
どうしたら、このゾーンに行けるのか??
どうしたら、毎日ゆっくりした普通の生活を送ることができるのか??
こんなことを自分はずっと考えていた。
2019年の8月から2020年の2月までの話だが
自分は昼飯が食えない日が週に1回はあった。
現場作業をしていたのである。
現場から戻ってこれるのは14時~15時頃。
現場から戻れば、すぐにやらないといけない仕事が机の上にある。
こんな生活を過ごしていた。
足も痛かった。
「好待遇の人たち」と「自分」は何が違ったのだろうか??
それは
自分がいるエリア。
船で例えるなら「海域」。
これが決定的な違いを生んでいた。
■ いる場所を間違えると、ずっと忙しいし待遇も良くならない
給与水準とかそういう話も大事だけれども、そもそも「いる場所」を間違えていると、どうにもならないことがある。
自分が乗っていた船は、相当荒れた海域にいた。
当然、優秀な人材は小型の船でササッと離脱していった。(自分の同期の約3分の1は転職済である。)
それでも、自分は昔のように穏やかな海域に戻るのでは??しかも、この船は昔は相当VIP御用達だったから乗り捨てられん!!
とか考えていた。
ここが甘いのである。
組合活動等で「暇な偉い人(情報収集に役立つ人)」と繋がりを持とうともせず、ただただ「昔は穏やかな海域だった」を信じて船に乗る。
危険行為でしかなかった。
文字に起こしてみると「普通にあぶねぇぞ」と言いたくなるだろう。でも、なかなか気が付けないものだ。
船の上では毎日バタバタと、水揚げしたモノ(仕事)の処理をしているから。
■ 小型船がないと、他の海域や船には渡れない
20代前半だと「若さ」だけで転職ができたりする。
だが、20代後半、ましてや30代になると「若さ」は使えない。別の何かがないといけない。
しっかりと伝えておきたいのが
30代が20代前半の仕事をしようとするな
ということ。
これは断言してもいい。そんな人材を企業は欲しいと思わないのである。
これこそが「年齢が上がると、転職が難しくなる理由」である。
自分が担当なら、次は係長(主任)を、係長なら次長を、次長なら課長を・・・といったように駆けあがっていくように
転職は仕掛けないと、かなり厳しい目に遭うだろう。
ちなみに
「・・・ちょっと年齢がなぁ・・」
と26歳の時、ゲーム業界に転職をしようとして言われたことがある。Uターン説明会で皆の前で嫌がられた。(強引に面接まで行って合格できたが)
※今思うと、確かに26歳で、そこそこの有名企業でコードを打ちたいというのは実態を分析できていなくて間違っているのだが。
では、若さを使えない20代後半、30代以上は何を武器にしていけばよいのだろうか??
答えは
「資格」「経験」
である。
■ 今の時代のサラリーマンはスキルを持て
時代の変化が激しいからこそ、「個」の価値を高めておこう。
実績なんていう言葉は格好良く聞こえるけれども、こんなもん早々手に入れられるものではない。
営業売上No1
などという肩書を持っている人がいるが、月間だったりする。※No1がたくさんいること自体おかしいしね。
実績ではなくて「経験」でいい。
電気エンジニアという職業での話にはなるが、経験を沢山積んでおくと、それが業務経歴書に書くことができる。
「電気設備」で言えば、会社違えど設備は同じだ。どうアプローチするかが違うだけだ。
上の企業ほど、現場から遠くなるだけ。
転職活動では「経験」にマッチさせるように、企業選定すれば大きく外すことがなくなる。採用だけを考えれば一気に難易度は下がる。
また、もう一つ重要なことがある。
それが「資格」だ。
自分は運よく、資格の勉強をめちゃくちゃしていた。
そのおかげもあって、そこを高く評価してもらうことができた。
企業によってはかなり資格を重宝している企業がある。それはその企業が仕事を取りに行くときに「資格保有者数」を武器にしているためだ。
そこを狙うのだ。
自分の好みにあった会社かつ上記の要素で照準を合わせると、だいぶ視界がクリアになるはず。
自分はこれらの組み合わせで、荒れた領海から抜け出すことに成功したのである。
だいぶ体は損傷したけども。
これらのことを後輩に伝えたいと思っていたら、知人から電子書籍のオファーを頂いた。読んでもらえれば、何らかの気付きがあるはずだ。
※電子書籍なので改定をかけて良くしていきます
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