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イチゴとオレンジ

イチゴとオレンジって交わりそうで交わらないイメージがある。イチゴはイチゴのみで主役であるし、オレンジもオレンジのみで主役である。主役同士をぶつかり合わせるとどんな味にあるのか、全く想像が付かない。

なぜ冒頭にこのようなことを記載したのかというと、先日 NHK プロフェッショナルにてプロのおうちごはん特集をしていた。その中でパティシエ 杉野英実さんが作っていたのが、イチゴとオレンジのジャムであった。
↓番組サイト
https://www.nhk.jp/p/professional/ts/8X88ZVMGV5/episode/te/GXK7G715ML/

プロのレシピというと、すごく手がかかっていて難しそう・手に入りにくそうな材料を使いそうであったが、このレシピは手に入りやすい材料且つ作るのが簡単そうであったため作ってみた。NHKレシピでは水あめを使用していたが、一人暮らしの場合だと水あめを持て余してしまう、またグラニュー糖が無かったため、上白糖のみでアレンジして作ってみた。

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【イチゴとオレンジの自家製ジャム】
【材料(250ccの瓶 3本分)】
グラニュー糖  230g
水        50g
オレンジの皮  約2個分(50g) 
苺 350g
オレンジの果肉   約2個分(220g)※房どりしたもの(←面倒だったので半分だけ房どりしました。)
レモン汁 大さじ2つ

【作り方】
1 オレンジの皮をピーラーでむく。
2 手鍋に分量外の水と少量の塩を加えて、お湯を沸す。(1)の皮を入れて、混ぜながら火を通していく。
ポイント 皮の表面についたワックスなどを取り除く作業なので、手を抜かず丁寧に。
3 流水で(2)を洗い、キッチンペーパーで水分を拭きとる。
4 (3)を薄くスライスする。ジャムに皮を入れることで深みが出る。
5 オレンジの果肉(房どりしたもの)とイチゴを薄くスライス。
6 砂糖・水を鍋に入れ、沸かす。(4)を入れて火にかける。
  オレンジの皮が透明になるまで加熱。
7 (6)が透明になったら、イチゴを半分入れる。
8 (7)が煮立ったら、残りのイチゴを入れる。
9 追加したイチゴに火が通ったら、オレンジの果肉を入れてかき混ぜ、沸騰したら火から下ろす。
ポイント 火を入れすぎないこと。煮すぎると素材のフレッシュ感がなくなる。
10(9)をボウルに移し、レモン汁を加えて混ぜる。味を見て、調整。
ポイント 味見はボウルの下に氷が入ったボウルを敷くなど「しっかりと冷やして」から行うこと。
11(10)を瓶に入れたら完成。
※瓶詰めの注意点は、脱気が必要。
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出来上がって直ぐにに味見をすると、イチゴの甘い香りとオレンジのさわやかな香りがぶつかり合い、ああ失敗したと思った。
素直にイチゴジャムとオレンジマーマレードを作っていれば・・・と感じていたが、とりあえず脱気させ冷蔵庫で一晩置き、翌日食べてみると・・・・

あっ美味しい!
イチゴの甘さと香りがオレンジの甘酸っぱさと爽やかな香りが絶妙にマッチしており、オレンジの皮の若干の苦みがアクセントになっていた。大人向けの美味しいジャムが出来上がっていた。
一晩経ってどうしてイチゴとオレンジのお互いの角が取れ、こんなに美味しくなったのかは分からない。取り合えず仲良くなってくれてありがとう。

私みたいなコリコリに固まった脳みそでは思い付かないようなレシピを作り出すプロは凄い。反対にこのようなコリコリ脳みそをほぐすには、固定概念だらけの脳みそで上から目線で何もやらずに批評するのではなく、素直に受け取りやってみることが大切だと感じた。

考えるよりも前に動こう!!!!


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