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【一級建築士 学科試験】法令集の線引き&インデックスについて

こんにちは、macoです。
令和2年の一級建築士の学科試験に、独学3か月で合格しました!
3か月で合格したスケジュールはこちら

そろそろ令和3年度版の法令集が発売される時期ですね。
すでに購入した方もいるかもしれません。
法令集を手に入れたら、そう「線引き」ですね!!

こちらの記事でも書きましたが、法令集の線引きはできるだけ早めに終わらせてしまいましょう。
私のように試験まで3か月切ってから法令集を購入して線引きをすると地獄を見ます(マジで)。

私の場合、法令集の線引きに3日間(12時間以上)掛かりました。
想像している以上に線引きには時間が掛かります。

作業自体は見本を見ながら線を引いていくだけなので難しくはありませんが、あの分厚い法令集に線を引いていくのは精神的に疲れます。
勉強が本格化するまえに終わらせるに限りますよ。

この記事では、私が線引きに使用したマーカーやちょっとしたポイント、インデックスについてなどをご紹介したいと思います。
初受験者の方向けの記事になりますので、これから一級建築士の勉強を始める方に是非読んでいただきたいです。

なぜ線引きする必要があるの?

初めて受験される方は、そもそも、なぜ法令集に線引きする必要があるの?と思うかもしれません。
法令集の線引きというのは、重要な部分良く使う部分に線を引くだけではないんです。
色分けすることで自分にとって使いやすい法令集にすることがポイントになります。

法規の勉強を進めていくと分かるんですが、法令集は普段読んでいる文章とは全然違います。
特徴的なのは、否定文ただし書きです。
法令集では、「ただし〇〇の場合は除く」というように書いてある場合があります。
単純にただし書き一重否定だけであればそこまで混乱しませんが、二重否定三重否定されていることもあります。

ただし書き否定
一重否定
否定
二重否定=否定の否定=肯定
三重否定=否定の否定の否定=否定

簡単に書くとこんな感じです。
二重否定、三重否定されていると「結局この文の意味は何なの!?」と大混乱。

初受験者が法規を攻略するためには、法令集を見た時にその文章が肯定の文なのか、否定の文なのか、ぱっと分かるようにする必要があります。
そこで、肯定=赤否定=青といった感じで色分けして線を引くことで、簡単に分かるようにするんです。

特に初受験者は、まずは線引き見本に従って線を引いて行くのが良いと思います。
まずベースとなる線引きをして、自分なりに書き加えていきながら、自分にとって分かりやすい法令集を育てていきましょう

法規初心者の方ははまちゃん先生のこちらの記事がおすすめです!
法令集を読むのに役立つことが沢山書いてあります。
私は勉強開始時は法令集の読み方すら怪しかったのですが、こちらの記事を読んだおかげで法令集を読み進められるようになりました。
否定文についても説明がありますので、是非一度読んでみてください。

■はまちゃん先生ブログ(良記事です、みんな読んでね)


まずは法令集と線引き見本を準備しましょう

線引きする理由が分かったところで、いよいよ線を引いていきましょう。
まずは法令集線引きの見本(アンダーライン集)を用意してください。

法令集については一級建築士の試験会場に持ち込めるものを購入してください。
試験元である建築技術教育普及センターが公表している学科の試験において使用が認められる法令集についてを必ず確認してから購入しましょう。
認められる法令集以外を持ち込んだ場合は退場となる場合もあります。

また、認められる書き込みの例についても記載がありますので確認しましょう。
禁止されている書き込みをしていると、法令集なしで受験することになりかねませんので、必ず自分の目で確認してください。

そして、法令集は最新版の購入をおすすめします。
線引きが面倒くさいという理由で前年度のものをそのまま使用したり、中古を購入したりする方もいるようですが、やめた方が良いと思います。
法改正されたところは試験で出題されやすいですし、緊張している試験中に、法令集に書いてあることを疑うなんて嫌ではありませんか?
もし、その古い法令集で解いたせいで間違ってしまったら?
もし、法規で1点足りなくて落ちてしまったら?
あなたは納得できますか?
そんな不安を抱えて試験を受けるのは避けましょう。
試験当日に余計な不安を感じずに集中するためにも、最新版を購入して線引きしてくださいね。

線引きの見本(アンダーライン集)は購入した法令集に付いているハガキを送るとインデックスと一緒に送付されてきたり、出版元のホームページで申し込むと送付されてきたりします。
資格学校が出版しているものですと、その後、営業の電話などがかかってきます。
営業の電話をあっさり断れる方は何も問題ないと思いますが、営業の電話が苦手な方TAC出版の法令集がおすすめです。

TAC出版の法令集は線引き集をホームページ上で無料で公開しています!
個人情報の入力なども不要です。
私も令和2年の試験でTAC出版の法令集を使用し、法規24点で合格しました。

■使用した法令集_2023年度版(おすすめです!)


また、法令集をどれにするか迷っている方は、独学合格者のちゃこさんが有名どころの法令集を詳しくレビューしていますので、是非チェックしてみてください!
私もこちらの記事を読んでTACの法令集を購入しました。
令和3年版の記事も作成中とのことなので、要チェックです。

■ちゃこさんの法令集比較記事(この記事を読んでTACの法令集を買いました)

↓法令集比較記事_2021年版

法令集5冊比較したらTACが1番おすすめだった話|一級建築士試験 | 建築女子が幸せに稼ぐための3STEP講座 (chaco28.com)

線引きにおすすめのペン・マーカー

法令集と線引きの見本を用意できたら、続いては線引きに使うペン・マーカー類をそろえましょう。
TACでは6種類のペンで線引きするようになっていましたが、私はこちらの4種類のペンで線引きしました。

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1番上:フリクションの三色ボールペン。太さは0.5mm赤(肯定文)青(否定文)を使用。
2番目:フリクションライト ピンク → 重要なところ
3番目:フリクションライト イエロー  関係法令
1番下:フリクションライト  ソフトブルー  否定文中の重要なところ

すべてPILOT FRIXION(パイロット フリクション)を使用しました。
いざという時に消せるのでフリクションを選びました。
間違っても消せるという安心感でガンガン線が引けたので良かったです。
ただし、フリクションは熱を加えると消える性質がありますので、真夏の炎天下に放置したり、うっかりドライヤーをかけると消えてしまいますので、注意してくださいね!

TACの線引き集では肯定文はオレンジで線引きされていますが、私は肯定文→、否定文→で引きました。
理由は、ペンを持ち替える時間を減らすため三色ボールペンを使いたかったのですが、三色ボールペンの替え芯にオレンジがなかったためです。

また、最初は三色ボールペン(赤・青)イエローマーカー(関係法令)のみで線引きをしました。
その後、過去問を解いていきながら、自分が重要だと思ったポイントにピンクとソフトブルーのマーカーを使用しました。

ソフトカラーのフリクションのセットがたまたま家あったので、最初は全部ソフトカラーマーカーを使いましたが、ソフトイエローとソフトピンクは薄すぎて見にくかったので、ピンクとイエローの蛍光マーカーを買いなおしました。
ソフトブルーはちょうど良かったのでそのまま使用しました。

法令集は紙が結構薄いため、濃いマーカーを使用すると裏写りしてしまうので注意してください(フリクションのマーカーは大丈夫でした)。
また、フリクションのマーカーは乾かないうちに消そうとすると、法令集の印字まで擦れて潰れてしまうので、消すときには乾いてからにしましょう。

あとはシャープペン矢印囲み枠丸などの印を書き込みました。
過去問を解きながら法令集に書き加えることが多かったので、シャープペンでそのまま書き込みしました。

私が使用していた法令集はこんな感じです。

画像3
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私は結構目次にピンクマーカーを引いていました。
試験一週間前まで別表以外のインデックスを貼らずに勉強していたので、目次にマーカーを引いて、目次で条例を探していました。
そのおかげで法令集のどの辺りに何が書いてあるかが、何となく分かるようになりました。

写真2枚目の内装制限のページは、今考えるとだいぶお粗末ですね、、、
矢印が交錯しまくっています(笑)
Twitterで「内装制限」と検索すると、受験生の皆さんの工夫が詰まった線引き例が見れますので、是非チェックしてみてください!

線引きは定規を使って行いました。
普通の定規を使うと、法令集の中心の「のど」の近くでは定規が浮いてしまい、うまく線が引けません。

図41

ですので、私は余っていた写真用紙で線引きしていました。ほどよい硬さで、法令集に沿って曲がるので、のどの近くでも浮かずに綺麗に線が引けてよかったです。
柔らかい定規(100均などで購入できるそうです)やハガキなどでも良いと思います。

■使用したマーカー
フリクションの蛍光マーカーについては、Amazonだと高かったので、リンクは貼らないでおきます。
文房具売り場に普通に売っていますので、お店で買うほうが良いと思います。


線引きの順番

線引きを進めていくと単調だし、つまらないし、飽きてきます。
そして引いても引いても終わらない気がして、心が折れます。

私は順序良く建築基準法から線を引いていったのですが、線引きの量が多く、途中で挫折しました。
なかなか終わりが見えず、このまま進めていくと線引きを投げ出してしまいそうだったので、線引きをする順番を変えました。
関係法令はページ数はかなり多いものの、線引きをする箇所が建築基準法と施行令・規則に比べると少ないため、関係法令から攻めることにしました。

関係法令は線を引く箇所がないページもあったので、ページ数の割には早く終わりました。
関係法令を引き終わると、ページ数的には半分終わった計算になります。
線引きの量自体は建築基準法、施行令・規則のところが圧倒的に多いので、関係法令を引き終わったくらいでは半分にも到達していないのですが、半分以上終わった!!!あと少し頑張ろう!と思い(込み)、その勢いで残りの線引きを終わらせることに成功しました。

インデックスについて

前述した通り、私は別表以外のインデックスを貼らずに勉強していました。
確か貼るのが面倒くさかったんです(笑)
そして、全部貼る必要ある?と思った記憶があります。
結局、試験一週間前のタイミングで、あまり記憶に定着しなかった条例よく飛ばされる条例を中心にインデックスを貼りました。
結局貼らなかったインデックスはこちらです。

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用意されていたインデックスの1/3くらいしか使いませんでしたが、貼る枚数はもっと少なくて良かったなと思いました。
インデックスがいっぱい貼ってあると逆に引きづらいということもありますので、インデックスについてはお好みで貼るのが良いと思います。

まとめ

法令集の線引きについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
初受験者の方は、あまり難しく考えずにとにかく見本に従って線引きを完了させてみてください。
あとは自分なりに書き込みを加えていけば、とても頼れる法令集になるはずです。

法規は暗記科目で、法令集を引かずに解答できるのが良いと言われていますが、法令集を使わずに解答できる初受験者の方は少ないと思います。
私自身、試験当日もかなり法令集を引きました。
法令集は試験当日にあなたの味方になってくれますので、頑張って線引きしてみてくださいね。

法令集の線引きも手間が掛かりますが、頑張ってみてください。
あなたの合格を心から応援しています!


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