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独学3ヶ月間で一級建築士学科試験に合格したスケジュール

こんにちは、macoです。
今日は私が独学3ヶ月間で一級建築士学科試験に合格したスケジュールを紹介したいと思います。

3カ月で勉強するのはめちゃくちゃキツイ!!

短い時間で効率良く資格を取りたいと思っている方が、この記事を読んで下さっていると思いますが、記事を読む前に注意点を1点。

短期間で詰め込む勉強は本当にキツいです。
やった私が断言します。
空いている時間は勉強に全振りです。
全振りしても足りなくて、勉強時間の確保のためにいろんなモノを犠牲にする必要があります、、、

コツコツ時間をかけてやるのが1番だと思います。
それでも3ヶ月で合格した方法を知りたい!という方に少しでも参考になれば幸いです。
ではどうぞ。

勉強開始は4月7日

令和2年の一級建築士試験は東京オリンピックの日程との兼ね合いのため、通常より2週間程早い7月12日(日)に実施されました。

私が一級建築士の試験勉強を始めたのは4月7日からなので、97日間(3ヶ月と6日)で試験勉強をしたことになります(よく受かったな)。

私の受験歴についてですが、平成25年に初受験して惨敗。当時の過去問見る限り、多分全くやってない。法令集も線引きしていませんでした。受かるわけがない。

続く平成26年は申し込みはしましたが、試験当日は他の予定を優先し、受験していません
平成26年以降は、結婚、出産などがあり、一級建築士の受験からは遠ざかっていました。
令和2年に7年ぶりに受験しました。
なので自分的には初受験の気分。

過去問、何年分を何周したのか?

先に結論からいうと、私の勉強方法はとにかく過去問を解くことです。勉強方法ってほどでもないですね。
構造力学以外は参考書は使いませんでした。
ただひたすらに過去問をやる。めちゃくちゃ地味。でも、これが1番効果があると思います。

最終的には、

計画14年分
環境・設備14年分
法規7年分
構造力学は14年分、構造の文章問題は10年分
施工は10年分

をそれぞれ3周解きました。4周目以降間違った問題や怪しい問題のみを重点的にやりました。
法規は最新の過去問じゃないと間違って覚えるので最新7年分のみ。
構造と施工は10年分やったところで時間切れという感じです。

トータル何時間勉強したのか?

勉強時間は平日は4時間休日は5時間程度だったと思います。
平日は21時から25時に勉強タイム。
休日は昼間1時間、夜4時間です。
上記は座って過去問を解いている時間で、隙間時間アプリで勉強していたので、それが1日1時間くらいですかね?

育休中で比較的自由な時間が多かった方だと思いますが、緊急事態宣言中は子供たちも家にずっといましたし、昼間は勉強する時間がなかなか取れなかったため、夜に集中して勉強することにしていました。

比喩なしでガチで97日間毎日勉強しました。
勉強時間のトータルは450時間程度だと思います。

3カ月のスケジュール紹介

以下、実際に勉強したスケジュールをご紹介します。

4月前半(4/7~15)

4月
7日:法令集と過去問題集を注文。
14日:インターネットにて一級建築士の受験申し込みを完了。

まず、4月7日に一級建築士を受験することを決意します。
決意したその日に、家族に(主に夫に)向けて受験することを宣言、その勢いで法令集と過去問題集を注文しました。
コロナの影響ですぐに届かなかったため、建築技術教育普及センターがホームページに掲載している過去問を印刷し、解いていくことにしました。

自分の業種に関連のある分野から始める方が精神的に良さそうだったので、まずは施工をやりました。
が、はっきり言って全くできません。
仕事を長く休んでいたので全然覚えてない。。。ショックw

1週間ほど施工を勉強したところで、一級建築士の受験申込が開始されたのでインターネットで申し込みを行いました。
過去に受験したことがあったので、過去の受験票を発掘し、申込を完了させました。
法令集が届くまでの間に施工の過去問をどんどん進めていきます。

4月後半(4/16~30)

17日:法令集、過去問題集が到着。

17日法令集と過去問題集が届いたので、法令集の線引きをしました。
法令集はTAC出版のものを購入し、線引きの見本がTACのホームページ上でPDFにて無料公開(助かる)されているので、そちらを見ながらチマチマ線を引いていきます。

これが意外と時間かかるんですよね(笑)
勉強しなければヤバいのに、勉強するための準備として線引きをしなければいけない。
この時間は勉強ですらないのか、、、と思いながら何とか3日かけて線引きを終わらせました(法令集の線引きだけは早くやることを強くおすすめします)。

そしてそのまま法規の勉強をすると思いきや、法規は苦手意識があったので、構造に取り掛かりました(はよ法規やれ)。
構造は学生時代に専攻していたので、比較的なんとかなるんじゃないかと思っていたけど甘かった、、、
力学計算すら出来なくなっていて焦りました。
構造力学はいったん置いておいて、構造の文章問題を進めていきます。

5月前半(5/1~15)

5月
1日:構造力学の参考書注文
3日:構造力学の参考書到着

5月に入り、このままだと構造力学がやばいと思い、独学の方のブログを参考に構造力学の参考書を注文しました。
ありがたいことに5月3日には到着し、GWは構造力学に明け暮れます。

この参考書が当たりだった!!!構造力学をマスターしたところで、今度こそ法規に行くかと思いきや、環境・設備の勉強を始めます(だから早く法規をやれ)。

5月後半(5/16~31)

5月31日:日建学院の公開模試に申し込む

環境・設備は学生の時から苦手分野だったので手こずりましたが問題数が少ないのでガンガン進めていきます。

環境・設備を一通りやったところで、いよいよ法規に取り掛かりました。
法規は重要科目だということは頭では理解していたのですが、どうしても手が進まず、、、
でももうそんなこと言ってる場合ではない。
法規の初日は4時間勉強して2問しか解けませんでした。泣いた。
でも大丈夫。
法規の初めはそんなもんです。
これ間に合うの?!と思いながらも毎日法規に取り組みます。

法規に絶望を感じつつ勉強を進めていましたが、模試を受けた方がいいかな?という考えが頭をよぎり、5月末に日建学院の模試(6/21開催)を申し込みました。
模試を申し込んだことで目標ができたので、ここからさらにギアが入った気がします。
独学の方でも模試は受けた方が良いと思います。

6月前半(6/1~15)

さて、いよいよ6月です。あと1ヶ月半で試験。
ひたすら法規を解いていきます。
少しずつですが解くスピードも速くなってきました。
試しに模試の前に法規を制限時間通りに解いてみたところ、全問解く前にタイムアップ。これはヤバい。。。

何とか時間内に全問解くために解く順番を変えました(こちらの記事で詳しく説明しています)。
解く順番を変えたところ、どうにか時間内に全問解くことができるようになりました。

この時期は座って勉強できる時間は過去問をひたすらやっていましたが、子供を昼寝で寝かせる時間、料理の煮込み中、トイレの中などの隙間時間はひたすらアプリで勉強しました。

6月後半①(6/16~21)

6月21日:日建の模試

法規をなんとか時間内に解けるようになったところで、6月半ば。
6月21日に模試があるので一通りやっておかないと話にならない。
法規を一旦終わりにして、最後の計画に取り掛かります。

計画は作品系の問題を暗記するのがホント苦手で、、、、
有名な建築家とか建物とか分かんない。マジで分かんない。
なので、計画はただただ暗記。ひたすら詰め込みました。
過去問を解いた時間は多くありませんでしたが、アプリで勉強していたおかげで早く進みました。

そしていよいよ模試です。
模試は82点。内訳は計画16点、環境・設備9点、法規21点、構造20点、設備16点でした。

思ってたより取れたので(これでw?)、このまま勉強すればいけるかなと思いました。
ただ、模試の結果を夫(機械屋)に伝えたところ、これアカンやつ。合格は厳しそう。と思ったそうです(笑)

私的には、2ヶ月半でここまで取れるようになったんだから、あと2週間で8点ならいけるでしょと思ったんですよね、、、
謎のポジティブ。

6月後半②(6/22~30)

6月の模試の結果が帰ってきてからが本当の勝負だった気がします。
模試での結果を踏まえ、3つにポイントを絞って勉強することにしました。

①さらに追加で7年分の過去問を解く
模試の問題を解く
苦手な問題をつぶす

6月の後半時点で全教科7年分(R1~H25年分)3周していましたが模試で見たことのない問題が出たため、7年分では足りなそうだと感じ、さらに7年分(H24~H18年分)を追加でやることにしました。

また、模試の問題を試験までに3回解くことにしました。

そして最後は苦手な問題を潰していくことに集中しました。
過去問3周目で間違っていた問題にチェックをつけ、4周目、5周目は間違った問題・怪しい問題のみを解きました。

7月前半(7/1~11)

最後の週までぶれずに過去問をやり続けました
最終的に過去問は計画14年分、環境14年分、法規7年分、構造力学は14年分、構造の文章問題は10年分、施工は10年分の問題を3周やり切りました。
短い期間でよくやった。

ただ、試験前の1週間は体調が思わしくなく、無理をせずに1時間程度の勉強で切り上げて早めに寝ていたため、時間が足りず構造・施工は10年分で終わりになりました。

試験当日(7/12)

試験当日は体調も悪くなく、絶対合格するぞ!という気持ちで試験会場に向かいました。
試験は全体的に手ごたえがなく、なんとも言えない気持ちで帰宅しました。
速報で答え合わせをする気になかなかなれず、夕飯を食べたあとに重い気持ちで答え合わせ、、、

結果、自己採点92点!計画14点、環境・設備14点、法規24点、構造25点、施工15点ということでなんとか90点を超えていたのでとりあえずほっとしました。

合格するために必要な期間は人それぞれ

以上が独学3カ月で一級建築士の学科試験に合格した私のスケジュールです。
勉強していくなかで「なぜもっと早く勉強を始めなかったのか・・・」と何度も思いました。
皆さんには早めの勉強開始をおすすめします(笑)

最後になりますが私が伝えたいのは合格に必要な時間は人それぞれということです。
もっと短い勉強時間で受かる方もいると思いますが、私の場合はこれ以上短いと合格できなかったと思います。

毎日勉強したことと最後の追い込みでできないところはどこなのか?にポイントを絞って勉強したことが合格を手繰り寄せたと感じています。

一級建築士の学科試験を独学で突破することは簡単ではありませんが、しっかり勉強すれば可能です。
学校に通う時間的な余裕がない方、費用を節約したい方などは独学での合格を目指してみてはいかがでしょうか?

あなたの合格を応援しています!


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