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【一級建築士学科試験】学科Ⅲ・法規のポイント、勉強法、おすすめサイト

こんにちは、macoです。
令和2年の一級建築士の学科試験に、独学3か月で合格しました!
3か月で合格したスケジュールはこちら

科目別にポイントや私が実際にやっていた勉強法、おすすめのサイトなどについて紹介しています。
第三弾は学科Ⅲ・法規です(第一弾・計画はこちら、第二弾・環境設備はこちら)。
ちなみに私は令和2年の法規は24点で合格しました。
使用した法令集についてはこちらで詳しく紹介しています。

学科Ⅲ・法規の特徴

配点は30点となっており、足切り点は例年16点に設定されています。
得点源とする科目であり、法令集の持ち込みが許されている科目です。
法令改正が行われた後は、法令改正に関連した出題がされる傾向にあります。

学科試験合格には、法規と構造で50点を取ることが一つの目安と言われています。
満点を狙える科目ともいわれていますが、法規を苦手にしている受験生も多いのではないでしょうか?

法規の勉強を進めていくと、他の科目とのつながりが見えてきます。
例えば、学科Ⅳ・構造で引張り力を負担する筋かいのサイズが問われる問題がありますが、これは建築基準法施行令で規定されています。
これは一例に過ぎませんが、法規を得意科目にすると他の科目でも必ず役に立ちますので、是非とも法規は得意科目にしてみてください。

勉強に時間がかかる

法規の勉強には時間がかかります
こちらの記事(学科合格のために最低限やるべき2つのこと)でも書いていますが、まず法令集の線引き3日程度かかります。
そして解説を理解することにも大変時間がかかります。
法規の勉強初日4時間2問しか解けず(解いたというより解説を読んだだけなんですが)、途方にくれました、、、。

法規の過去問1周目は本当にきついです。そもそも法令集のどこを見れば良いのかも分からない。解説を読んで理解することすら難しい。
ですが、勉強を進めていくにつれて法令集のどの辺りを見ればいいかが分かってきますので、とにかく頑張ってまずは1周終わらせてください。

計算問題は絶対に捨てるな!

法規の計算問題は理解や解くのに時間がかかるわりに1点にしかならないため、計算問題は捨てるという方がいます。
これはおすすめしません

出る確率が高い問題を捨てるのは避けましょう。
出るかどうか分からない問題の対策をするより、確実に出題されるであろう計算問題の対策をする方がよいと思います。

また、法規の計算問題(特に高さ制限)に関する知識は、二次試験である製図試験において必ず使います

一級建築士合格を目指す方でも、そもそも製図試験で何をやるのかわからない方もいると思います(現に私がそうでした)。
製図試験は6時間半で設計を行い図面を完成させる必要があり、近年は法令違反についてかなり厳しく採点される傾向にあります。
高さ制限の検討は必ず製図試験中に行いますので、やり方は学科の勉強の時にマスターしてください。
学科で1点取れて、製図でもランクⅣを避けることができる。一石二鳥ですね!

時間内に最後まで解き終わらない

法規を少し解けるようになってきたタイミングで、一度制限時間通り解いてみてください。びっくりするくらい時間が足りません
法規の試験時間は1時間45分です。法規は30問ですので、1問当たり3分30秒のペースで解いていく必要があります。
私が初めて時間通り解いたときは、8問ほど手を付けられずに時間切れとなりました。
このままではヤバい。何か良い方法はないかと探しました。

解く順番を変えることで解ける問題を増やすことに

普通に解いていくと時間が足りないため、何か良い方法はないかと検索していると、先輩合格者のブログで解く順番を変えるという方法を目にしました(どのブログに書いてあったのか失念してしまい、見つけれらませんでした)。
その方法を試したところ、解ける問題(正解するかどうかは別にして、着手できる問題)がかなり増えました
その順番を自分なりにアレンジし、最終的にやっていた方法がこちらです。

①No.1~No.5まで解く
②No.30~No.18まで逆順で解く
③No.15~No.10まで逆順で解く
④No.16、No.17を解く
⑤残りのNo.6~No.9を解く

通常は1問目から解いていくと思うのですが、法規のNo.6~No.9は防火区画や避難規定についての出題であり、複雑で解くのに時間がかかるんです。
なので、No.1~No.5までは順番通りに解き、時間のかかるNo.6~No.9を飛ばします

次にNo.30からNo18まで逆順に解いていきます。
特にNo.30 ~No.21については建築士法関係法令を中心の比較的簡単な問題が多く得点できる可能性が高いため、時間のある序盤に落ち着いて解くことにしました。
逆順で解いていく理由はマークシートがズレる可能性を少しでも低くするためです。

No.16とNo.17は計算問題で時間がかかるため飛ばし、No.15からNo.10まで逆順で解きます。
No.10を解いたら計算問題のNo.16とNo.17に着手し、最後に残りの時間で複雑なNo.6~No.9を解きます。

この順番にしたところ、⑤のNo.6~No.9の4問を残した時点で、残り時間15分を確保できました。
試験直前にはもう少し解くスピードが上がり、残り4問20~25分程度の時間を確保できていたと思います。

ただし、1点注意点があります。
順番通りに解かないため、マークシートのズレが起こる可能性があります。
本試験終了後、マークミスがあったらどうしようと少し不安に感じました。
マークミスには注意が必要ですが、初受験者で法規が時間内に解き終わらない場合には、一度試してみる価値があると思います。
この方法で解く場合はくれぐれもマークミスには注意してくださいね!

おすすめサイト:いつなる.comは初心者に優しい

皆さん、法令集って日常(普段の仕事)で読みますか?
私の場合は、そもそも法令集の読み方すら理解できていませんでした。
法規勉強初日に4時間で2問しか解けず、解説を読んで法令集を引いてもチンプンカンプン。
項ってなに?号はどこのこと?こんな状態です(ヒドイ)。

そこで、法規について分かりやすく解説してくれているサイトを検索しました。
他の科目で大変お世話になったTACの建築士講師室ブログには残念ながら法規についての記事がないんです(泣)
こちらの記事において、井澤式 建築士試験 法規逐条解説なるものを企画中と仰っていますが、令和2年11月現在はまだありません。
TACの井澤先生!お忙しいのは承知しておりますが、法規逐条解説の記事作成もお待ちしております!(井澤先生に届くといいな)。

前述した通り、法令集すらまともに読めない状況でしたので、まずは手始めとして法令集の読み方のヒントになるようなサイトを探しました。
そしたらあったんです!!いつか建築士になるまで(以下いつなる.com)というサイトが!
このいつなる.comの「法令集のヨミカタ」の記事を読んで、一気に執筆者のはまちゃんさんのファンになりました。
その後、内装制限や高さ制限などでもつまづきましたが、その都度いつなる.comを漁って記事を読み、自分なりに理解を深めていきました。

法令集の読み方も分からない!法令集の構成も分からない!法令集での日本語の言い回しで大混乱!
こんな受験生は是非一度、いつなる.comを見てみてください。
いつなる.comでは法規以外の科目についての記事もありますので、勉強中の受験生の強い味方になってくれると思います。

まとめ

一級建築士の学科Ⅲ・法規についてポイント、勉強法、おすすめサイトなどを紹介してみました。いかがでしたでしょうか?
法規の勉強はすればするほど点数が伸びますし、他の科目の知識の強化にもなるため、頑張る価値があります。

学科の勉強、頑張ってくださいね。
あなたの合格を心より応援しています!

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