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腹筋を信用しすぎる危険。ウエストのクビレが無くなります。

世の中は矛盾だらけである。

姿勢は良い方が理想であると思う人は大半であろう。
では、姿勢が良いとはどういうことだろうか。

単純に考えて背すじが伸びていることである。
背すじが伸びているということは、単純に考えて背骨が立っているということである。



ところで、腹筋が体の動きで担う役割を考えたことがあるだろうか。

腹筋が体の動きで担う動きは胴体を丸めることである。

腹筋は基本的に肋骨の下側と骨盤の恥骨を結ぶ。
単純にいって、この腹筋群が収縮すれば肋骨の下部と恥骨を近づけることになる。

実際に近づけてみればわかるが、胴体を丸めて背骨を丸くする動きをすることになる。

姿勢を良くするためには、背すじを伸ばして背骨を真直ぐにするということからすると、腹筋を使うことは姿勢を悪くする動きを担うのである。


また、姿勢を良くするとき「腹筋と背筋で前と後ろからしっかり支える」ということがある。

理にかなっているようではあるが、人間には相反性神経支配といわれるものがある。

人間には正反対の動きを担う筋肉は同時に使われないというものである。

つまり、体を丸める腹筋と体を反らせる背筋は基本的に同時に使われないということで、腹筋を意識すれば背筋である脊柱起立筋は使われないということである。

脊柱起立筋が使われないといことは、背骨を支える筋肉が使われないといいうことである。


こう言うと「腹筋は固めるだけだ」という人がいる。

筋肉はそう都合よく使い方は変わることはない。
力を入れたのであれば、筋肉は収縮し、力を抜いたなら、筋肉は弛緩する。
ただそれだけである。

イメージとは関係なく、収縮と弛緩しかしないのである。


そして、腹筋を使うと胴体は丸くなる。
少なくても腰が引けたような状態になる。

丸くなった状態ではウエストは太くなってしまう。

分かりやすい例では、ソファーにもたれかかるように座った状態のお腹を見れば一目瞭然である。

ガッカリするようなお腹がそこにあるはずである。

腹筋を使う習慣がついてしまうということは、大なり小なりこうした体の使い方をずっとし続けていることになる。

長期間同じ状態を続ければ、体はその状態に変化する。

結果、ウエストのクビレは無くなり、お腹に厚みが出て、最終的にお腹が出てくる。

腹筋運動で筋肉を付けて、若ければ若いほど一時的に改善したように見えるであろう。
しかし、気が付いた時にはウエストのクビレが無くなってしまう。

本当に腹筋の使い方には注意が必要である。

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