徹底解説!ダニエルズ理論 ランニングエコノミーとは?
こんにちは、トレーナーの山下です。
今回は『ダニエルズのランニング・フォーミュラ』より
最大酸素摂取量とランニングエコノミーについて
解説をしていきます。
この記事だけを読んでいただいても
理解できるようにはなっていますが、
今までのシリーズも読んで頂ければ、
より深くダニエルズ理論について
理解できると思いますので、
ぜひ今までの分もお読みください!
『ダニエルズ理論でトライアスリートがトレーニングしてみた!』
今回は冒頭にも書いたように、
・最大酸素摂取量
・ランニングエコノミー
の2点について解説を進めたいと思います。
最大酸素摂取量とは?
まずは最大酸素摂取量について話をします。
これは1分間でどれだけの酸素を取り込むことが出来るか?
ということです。
ただし、身体が大きい人と小さい人では
明らかに大きい人の方が空気をたくさん吸い込めるので、
不公平にならないように体重1kgあたりに換算します。
例を出して考えてみます、
AさんとBさんがいて
二人とも1分間に3000mlの酸素を吸えるものとします。
Aさんは体重60kg、Bさんは50kgだとすると
Aさんの最大酸素摂取量は 3000÷60=50(ml/kg)
Bさんの最大酸素摂取量は 3000÷50=60(ml/kg)
となり、Bさんの方が最大酸素摂取量は高くなります。
ということです。
では、最大酸素摂取量が高い人の方が速く走れるかというと
そう単純な話ではありません。
それはランニングエコノミーが関わってくるからです。
ランニングエコノミーとは?
ダニエルズの本の中では『ランニングの経済性』と書かれていますが、
ここでは『ランニングエコノミー』と呼ばせてもらいます。
これは簡単に例えると自動車の燃費性能にあたります。
同じスピードでもより多くのエネルギーを使う自動車もあれば、
より少ないエネルギーで走れる自動車もあります。
これはランニングも同じで、
少ないエネルギーで軽快に走れる人もいれば、
多くのエネルギーを消費しながら走る人もいます。
前者をランニングエコノミーが高い、
後者をランニングエコノミーが低いと表します。
ランニングエコノミーは高い人ほど、
効率よく走ることが可能になります。
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