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My new gear (ランクル80)

 前の前のnoteで書いたスイス人のパトロン、サージのところへ車を受け取りに、ナミビアのウィントフックから南アフリカのケープタウンへ。20時間以上のバス移動だったので、2日に分けたとは言え流石に身体にきた。しかも到着地がまさかの、アフリカ到着初日でGoProを盗まれた場所だったので、余計に精神的に疲れを感じた。

 ケープタウンに向かう道中ずっと、砂漠で故障した自分たちの車のことを考えていた。3人でお金を出し合って買ったJEEP CHEROKEE は結局、投資した10分の1以下の値段で売ることになってしまった。時間も労力かけさせられた上に、3度も壊れたので時には嫌になって「こんなポンコツ車捨ててやる!」と思ったこともあったけど、大変だった時の思い出も楽しかった時思い出も詰まっていたので、本当は何かしらの形で残したかった。だけど「欲は出しちゃいけない」という母の言葉や、南アフリカの親友が金銭的な理由で若い頃に大好きだった車を手放した話なども聞いて、手放すことを決心した。記念に取ったナンバープレートは帰国したら部屋のどこかに飾りたいと思う。

 ケープタウンに到着してからは蓮と一緒に我らがパトロン、サージのお家へ。どんな家に住んでいるのだろうとワクワクしながら向かってみると、そこは想像通り、いや自分たちの想像をも超えるようなスゴい家だった。ケープタウンは南アフリカでも富裕層が多く住む地域だが、その中でもひときわ目立って立つ低層マンションがある。海が一番きれいに見えるロケーションにあるそのマンションの最上階に住んでいたのがサージだった。本当にレベルの違うお金持ちはこんなところに住んでいるのだと知った。ちなみに彼は特許をいくつか持っているらしく(詳しくはよく分からない)、そのため今のような財を築けたらしい。

 そしてついに我らが新しいクルマ、ランドクルーザー80とご対面だ。

デ、デカいっ!!!!!((((;゚Д゚)))))))

 本当に大きく、頼もしく、そしてカッコいい車だった。色もベージュでなかなか渋い。やっぱりランクルは男の夢だなと思った。稼ぐようになったとしても、買えてせいぜい30代だ。この年でこの車に乗れるなんて、本当にラッキーだなと思った。しかし驚くのはこれだけじゃない。サージが用意してくれていたのは車だけじゃなかった。自分たちのために、バッテリーや冷蔵庫、エアプレッシャー、キャンプ用の食器類や椅子やライト、ありとあらゆるものを買っておいてくれたのだ。ここまで来るともはや意味が分からない(笑)

 そしてアフリカの多くの国を車で旅した経験がある彼に地図をもらい、使うべきルートや通る上での注意点などを地図を見ながらしっかり教えてもらった。最後には固く握手をして、「アイシテル」のサインと「いってきます」のクラクションをして、次なる国、ボツワナへと向かった。

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