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名前の由来とその恩恵

ご来訪ありがとうございます♪

さて

今更ですが

なぜ、「ハイブリッド トロンボーン」と名付けたのか。。。

これまでの記事で何となく感じらっしゃる方も多いかとは思いますが
Ab管は、ユーフォニアム等の1番管に相当します。

トロンボーン的に言うと2ポジション分の長さがロータリーの切り替えで
操作できるわけです
バルブ楽器的に吹けることから

「ハイブリッド トロンボーン」
と名付けました

ただ、問題点もあります

つまり、そこには管の切り替えによる
「遮断」
が発生するからです

これはトロンボーン吹きにとっては、ある意味

一大事

なのです
管を遮断する奏法は、トロンボーン的にはありえないからです

そういう意味ではバストロンボーンはトロンボーンと区別されるべきで
実際、M.ベッケは40年前のクリニックで同じニュアンスで話されてます

それはバルブ等による「管の遮断」にあると思うのです
ただ、それがないことでトロンボーンの奏法は著しく後れを取っているとも言えます

今回、この楽器を試作してみて様々なメリットを感じました(前記事をご参照ください)

一見、スライドワークの技術がトロンボーン上達のカギと思われがちですが
(実際、理由の一つになってると思います)
音の出す行為で不可欠なタンギングの方法を体験的に学習するのにバルブは適していると実感したのです
誤解を恐れずに言うと、タンギングは音を遮断する行為ですが
このことが、長年やっているうちに無駄な緊張を生んでいることに気付かされました

子どものころにインプットされると、無意識にやってしまい
自分の生徒にはそうならないように教えてきていましたが、肝心の自分がその呪縛から解放されていなかったのです

もちろん、このような弊害を難なくクリアし上達していく方もいらっしゃいます
ただ、これまでの指導経験で、かなりの生徒さんが最初の指導で囚われの身となってしまっているの事実
(トロンボーンに限らず管楽器あるあるなんですがね^^;)

それをこのH.TbはAb管をうまく取り入れることで上達の近道を辿ることができると感じたのです
スライドワークの多様性もその一つですが、タンギングについてもトロンボーンが上手く吹けない大きな問題点という点が浮き彫りになったのです

この楽器を手にして、改めてトロンボーンにおけるタンギングの練習のあり方を模索することにもなりました
バルブ楽器のニュアンスで吹けることから

「ハイブリッド トロンボーン」

と名付けたわけですが、副産物の恩恵がありすぎて、「子ども達のための楽器」としてスタートしたこの楽器の可能性を皆様に育てていただきたいと感じて、この記事を書いています

皆様のコメントをお待ちしております♪

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