10月19日の朝ごはん
『屈折くん』和嶋慎治
いかにもな喫茶店で紅茶と一緒に…
人類の神秘を見た気がした。
彼の折れ曲がり方が、自分の人生のそれとそっくりだったから。
高校時代むさぼるように読んでいた、大槻ケンヂもそこそこ共感する部分が多かったけれど(欲の目覚めがウルトラマンAのゴルゴダ星の回だとか…)、それ以上。数年前に大槻ケンヂのライブと間違えて人間椅子のライブに行ったことには意味があったのだな…と心が温かくなった。
なにより、文体が、良い。
素敵。
SPAのインタビューで自意識過剰って言ってたけどほんとそんな感じ。
自分を、冷静に、客観的に、描くみたいなことを息継ぎ息継ぎしながら、無理に背筋を伸ばして書いていつつ、やっぱり自分に酔っている感じ。
これこそ青春小説ではないの…と!
ちなみに共通項の多さに、えぐりたくない記憶がえぐられたのもまたよし。
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