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知らんけど

「よく聞くワード」シリーズ第2弾です!

会話の中で、さんざん喋ったあと、最後に「知らんけど」と言う人が最近気になっています。この言葉は関西人特有のものかと思っていましたが、九州地区の人も使うことに気が付きました。


母親「まーた、YouTube観ようとね?なん観ようと?」(博多弁)

長男「ゲーム実況...」

母親「なんが面白かね?他人のやってるゲームば観て。」

長男「・・・」

母親「そういや、小学生のほとんどの子がYouTubeでゲーム実況を観よるようやね~。知らんけど。」


私は九州地区の出身ではありませんが、博多弁を分かり易くするために、今の人はあまり使いそうにないわりと古めのワードを、義理の母の喋り方を参考に書いてみました。

さっそく会話の中に「知らんけど」が出て来ましたが、おそらくは、どこかで聞いたことある話題を引用してみたけれど、確固たるエビデンスが無いもんだから、誰かに突っ込まれる前に発言の責任逃れをした感じがします。


長女「この女優さん、可愛いね。」

母親「こんな清楚な感じな子に限って、裏で何しようかわからんもんたい。たぶんプロデューサーに媚び売って、テレビに出してもらっとうとよ。知らんけど。」(博多弁)


またまた「知らんけど」が出ましたが、もはやエビデンスの在る無しは関係なく、ただの悪口になっています。このような使われ方もよく耳にします。


それから、ちょっと使い方は違いますが、「知らんけど」と似ている「知らんがな」というワードもありますね。これは九州地区の方が使うには難易度が高く、本場の関西人の方が似合います。


関東「今度の懇親会、いつやりましょうか?」

関西「4月8日あたり、どうですか?」

関東「マジですか?その日は私の誕生日です!!」

関西「ほんなら、ケーキでも用意しましょうか?」

関東「えーっ?!!いいんですか??!!」

関西「ええ..はい。(マジか、乗っただけなのに)」

関東「あー、そしたら、私は苺のショートケーキが好きなので、カットする前の丸い状態でお願いしてもいいですか?できたら生クリームは甘め抑えめでお願いしたいですが、無理なら大丈夫です。」

関西「あー..わかりました。(好み、言い過ぎやろ!)」

関東「あー、もし苺のショートケーキが無かったら、モンブランにしてもらえませんか?それも無かったら、最悪チーズケーキでも良いです。チョコ系だけ勘弁してもらえますか?」

関西「えーと...」

関東「あと、ろうそくは無くていいです。本数が多すぎて、とても乗っからないですから。火を消すのも大変なら、点けるのはもっと大変だし。あーでも、10歳分を1本にしたら少なくて済むから、そうした方がいいですかね?」

関西「知らんがな。」


なるほど。「知らんけど」と違って「知らんがな」は、突っ走り過ぎた人に対するツッコミワードのようですね。知らんけど

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