時間は平等。

夜の独り言。
先週、利用者さんが好きな歌手のライブに行ってました。
脳梗塞で左片麻痺となり、現在杖で歩行していますが実用的ではなく。
体力、筋力がないため疲労感も強い。
高次脳機能障害で、半側空間無視や注意障害もあるため、路上の道路を真っ直ぐ歩行することは難しい状態。
同行を他の方が行ってくださいました。
会場の中には入れないので、外で待機ということで。
行き帰りはタクシーで移動。
年代や世代はそんなに変わらない方です。
周りの方々にフォローしてもらうことに慣れてなく、
いつも申し訳ないと言う方です。

ただ、今年もライブは行くことを決めていて、
それに向けて歩く練習などもハードルを上げてやっていただいてました。
歩行練習中に現実を突きつけられるから、気持ち的にはしんどかったと思います。
2日にわたってライブだったのですが、1日目は泣きたい気持ちが強かったと。
体力が伴っていないので、相当疲れたことや人ごみには慣れていなかったので、
人酔いもしたのだろうと。
自分自身で好きなことをやるために超えなくてはいけない数々。
それでも好きなことをやりたいようにやってほしくて、
ずっと応援してました。

自分の仕事って、
やりたい事をやるために練習したり運動したりする仕事。
体の使い方や、頭の使い方をまたリカバリーしていく仕事。
酷でもあり、現実を突きつけるから厳しい仕事でもあり。
同世代が病気になって、できないことが増えて、ジレンマを抱えていても、
仕事に復帰したい、ライブに行きたい、
それ以外のこともやれるように工夫してやり方を変えて支援していく仕事。

そして時間は平等に同じように過ぎていく。
やっぱり楽しいことをやりたいと思ったら、
やったもん勝ち。
病気しようが事故に遭おうが、
障害があってもなくても楽しいことを経験していくのは、
本当に大事なことだと思う。


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