見出し画像

「ピーターとデーブ」

「ロジャー・ドートリーが言ってましたが
彼は詩人になりたかったんだそうです…」

FMラジオでピーター・バラカンが言った

「彼」とは先日がんで亡くなった
英ギタリストのウィルコ・ジョンソン
享年75

知らん人は知らんだろうが
ドクター・フィールグッドという
1970年代半ばに人気のあった
ロックバンドのギタリスト
このバンドの多くの曲を書いた男

ピーターは
「彼はロックミュージシャンにしては珍しく
大学で文学を学んでいて…」
と語る

なるほど
詩人になりたかった男が
ミュージシャンになったか

ウィルコはボーカルをとることは
少なかったが
ドクター・フィールグッドは
かっこいい
シンプルなロックンロールを届けてくれた

詩人になりたかった―
その言葉がぼくの中でこだまする

にしても
ピーターが言った
ロジャー・ドートリーとは誰だ?
英国の現代詩人か
日本の詩人の名前も多くは知らない
ましてや英国人では…

ロジャー・ドートリー
ああ
フーのボーカルの
ロジャー・ダルトリーか
Roger Daltreyとつづる

そりゃネイティブなら
ダ・ル・ト・リー
と発音するわけがない

Alrightを
アルライトなんて
日本人でも言わないが
Al-は
「オー」と発音すべき
しばらく頭で考え わかった

ピーターは
放送でも
Grahamを
グ・ラ・ハ・ム-なんて
絶対言わない
グレアムである

日本人に
正しい発音を示してくれるのだ

日本語ペラペラで
何十年も住んでいても
そこは 譲らないピーター

頑な人なのかしらん

デーブ・スペクターの
融通無碍のほうが
ウケるのにね

写真=udiscovermusic.jpより

この記事が参加している募集

#英語がすき

20,181件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?