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■大坂なおみ「会見拒否」の賛否

マスコミへの道(39)
新聞、放送、出版…マスコミ志望の方々へ

テニス全仏・オープンで会見拒否を表明した大坂なおみ。本当にバカなのか、頭悪いのか、周りに意見するスタッフがいないのか…。
なんでも書き放題に近いヤフーニュースでも、コメントはほぼ批判一色という感じ。

大坂なおみに罰金1万5000ドル 拒否続けば大会追放、GS出場停止も

私は、大坂はやはり頭が悪い、としか思えない。
どう考えても、イメージダウンだ。せっかく年に何十億円も稼いでいたのが、一気にしぼむ可能性がある。

記者生活の中でいろいろな会見に出た。運動担当になったことはないのでスポーツ選手の会見はほとんどないが、政治家、企業、役所、芸能、文化人などが多かった。
記者会見でなんでも相手に対して否定的、反対の立場、視点で質問する記者としては、菅首相が官房長官時代に定例会見で質問しまくった東京新聞の望月衣塑子記者が思い浮かぶ。その現場を見たことはないが、断片的に聞こえてくる話では、あれはあれで「権力を監視する」というマスコミの基本姿勢に則ったものであり、何も質問をしないまま(そういう記者がほとんど)で会見場を後にするのに比べたら立派だと思う。
「会見場で質問する記者はバカ」とはっきり言う人もいた。つまり、記者は事前あるいは事後(朝回り・夜回り)に、取材対象者や関係者に直(じか)当たりしてネタを取って来るものだ、という考えだ。
しかし、物理的、精神的にはしんどいし、難しい。空振りが多く非効率だ。スマホ、メールの時代にそんな根性論を振りかざす記者、デスクも減ってはいるだろうが、まだまだ取材現場ではその精神は生きているだろう。

大坂の話に戻るが、結局彼女は会見という公の場を手放し、周囲に集まる気心の知れたライター相手に語ることでその務めを果たすつもりなのだろう。
しかし、世間の多くの人は、それでは満足しない。
会見をうまくこなすための訓練をすればいいだけの話なのに、それをさせない周囲のスタッフに問題ありだと思う。


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